著者
鶴田 直之 吉村 賢治 橋本 浩二 高橋 伸弥 廣嶋 道子
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2012-CE-117, no.14, pp.1-8, 2012-12-01

深さ優先探索とスタックの利用を学習する CS アンプラグド教材を試作した.高等学校への出張講義で実践した結果を主に用いて評価を行い,その有効性について報告する.具体的には,迷宮に隠されている宝物を全て集めて帰ってくるアクティビティを試作した.これを導入として用いることにより,逆ポーランド表記の四則演算がスタックを用いて省スペース (少ないメモリ) で計算できることの理解を高めることができた.
著者
良永 早耶佳 大坪 敦 橋本 大和 廣重 法道 鶴田 直之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.523-524, 2018-03-13

マーケティング情報として、安価で手軽な方法で、かつプライバシーを考慮しながら入退室者数を計測したいというニーズは高い。そこで、本研究では、Raspberry PiとUSBカメラを用い、顔が映らないように出入り口を真上から撮影した画像のフレーム間差分により、リアルタイムに計測するというシステムの開発を行っている。本稿では、システムの概要と性能評価について報告する。性能評価は、福岡県筑豊地方にある平成筑豊鉄道における列車の乗降者数の計測と、福岡市内で行われた室内イベントの来場者数の計測で行った。精度はそれぞれ約70%と80%であった。また、列車の乗降者数計測では、HoG特徴量を用いた人物検出法との比較を行い、提案手法の優位性を示す。
著者
谷口 倫一郎 谷口 秀夫 日下部 茂 有田 大作 鶴田 直之 堤 富士雄
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

ユーザが「任意の視点」でリアルタイムに情報を獲得できるようにするためには,対象世界に関する詳細な観測が不可欠であり,実世界に分散された多種多数のセンサーによって実世界をできるだけ精密に観測し,獲得された情報をユーザの視点に基づいてリアルタイムに加工,提供することが必要不可欠である.本研究は,多数の計算機が高速なネットワークで接続された環境での,実時間多メディア処理システムの構成法について研究を行い,以下のような成果を得た.1.多数カメラからの情報統合方式多くのカメラから獲得した情報を並列分散計算機システム(PCクラスタ)で実時間統合するための方式を明らかにした.また,処理時間が時々刻々変化するために起こる,システムでの遅延をほぼ一定に保ち,出力品質の低下を押さえるための,可変解像度3次元形状処理方式を開発した.2.実時間実行制御方式データ解析の信頼度と必要な資源の間にはトレードオフが存在し,実際のアプリケーションでは,用途や状況に応じてそのトレードオフを動的に解決する必要がある.本研究では,要求されるデータ解析の信頼性に基づき,予測や複数の異なる精度のアルゴリズムを動的に使い分けることにより,このトレードオフを動的に制御する方式を開発した.3.応用システムの開発による評価分散・並列計算機上の多視点カメラによる実時間3次元身体姿勢計測システム,自由視点映像生成システムを開発し,上記の情報統合方式,実行制御方式の有効性を示した.