- 著者
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大島 寛一
岡田 幸助
沼宮内 茂
米山 陽太郎
佐藤 繁
高橋 喜和夫
- 出版者
- 社団法人日本獣医学会
- 雑誌
- 日本獸醫學雜誌 (ISSN:00215295)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.1, pp.79-81, 1981-02-25
- 被引用文献数
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2
実験には4-5ヵ月齢の子ヒツジ3頭と対照の1頭を用いた. BLV感染雌ウシから吸血途中のアブ(90%以上がTabanus nipponicus)を有孔透明プラスチックカップを用いて, 子ヒツジの皮膚に置き, 吸血を継続させた. この操作を4日間に131-140回/頭行なった. 1頭は寄生虫感染で斃死したが, 吸血後40日目の血清BLV_<gp>抗体は1:8と陽性を示した. 他の2頭は吸血後38日目以来抗体が検出され, はじめ1:16の力価が4-5ヵ月後には1:128あるいは1:256と上昇した. 対照では抗体は認められていない. 以上のことから, 感染したウシから吸血途中で追われたアブが, 別の宿主から吸血を継続する場合, BLVを伝播する可能性のあることが確かめられた.