著者
高津 浩彰 小関 修
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校
雑誌
豊田工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02862603)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.149-152, 2006-11-24 (Released:2017-04-27)

This study is to asses concentration using Heart Rate Variability during taking class in college students. Students with concentration stayed RRI. But non-concentration students elevated RRI. Condition effected to concentration during taking class. So students should control condition before classes.
著者
高津 浩彰 宗像 光男 小関 修 横山 清子 渡辺 與作 高田 和之
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.104-110, 2000 (Released:2008-12-19)
参考文献数
12
被引用文献数
5 7

We evaluated the quantitative relationship between the subjective stress value and heart rate variability. The mean values of R-R interval (RRI) and respiratory sinus arrhythmia (RSA), which were reported to be markedly affected by stress, were used as heart rate variability. The following mental workload was performed so as to give wide range loads to the subjects: presentation of research, asking questions in research presentation, research presentation practice, and supine rest. The subjective stress value was obtained as serial values from 1 to 5 by a newly-developed questionnaire. The correlation between the stress value and RRI or RSA when such wide range workload are given was evaluated. There was a high correlation between the subjective stress value and RRI (correlation coefficient, -0.637), but not between the subjective stress value and RSA (coefficient, -0.319) Signal processing of RRI was simpler than that of RSA. These results suggest the usefulness of RRI as an index of the subjective stress value.
著者
高津 浩
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

1.二次元三角格子磁性体PdCrO2の単結晶育成方法の確立これまでPdCrO2の単結晶の育成報告は一例もなかったが、約1年間にわたる試行錯誤の結果、フラックス法を用いることで単結晶が育成できることを見出した。更に、育成環境の最適化を行い、おそらく初めてPdCrO2の単結晶育成方法の確立に成功した。この結果は磁化率や電気抵抗率の本質的物性の解明に繋がっただけでなく、以下で詳しく述べるように二次元三角格子磁性体で初めて非従来型の異常ホール効果を発見する礎となった。2.PdCrO2における非従来型異常ホール効果の発見育成したPdCrO2の単結晶を用いて、磁場を[001]方向に印加し、電流を[110]方向に流した時のホール抵抗の磁場・温度依存性を調べた。その結果、局在Crスピンが120度構造に反強磁性秩序化するTN=37.5Kより低温のT*=20Kから、ホール抵抗の磁場依存性に従来のホール効果では説明できない非線形性を見出した。更に、T*では磁化率や比熱にも異常があることや、同構造で同価数・非磁性のPdCoO2のホール効果には40K以下の低温で非線形性が現れないことを明らかにした。これらの結果より、PdCrO2のT*以下のホール効果がスピン構造の変化と密接に関係する可能性を浮き彫りにした。これは近年フラストレート磁性金属のホール効果で注目されている「スピン配置の幾何学性」を起源とする新奇なホール効果と関係する可能性がある。これまで二次元三角格子系では、理論的にはマクロにそのようなホール効果は出現しないことが指摘されてきたが、実験的には適当なモデル物質がなかった為、明らかにされてこなかった。従って、本研究によりモデル物質PdCrO2を探し出し、初めて実験的にホール効果を検証した点は重要である。特に、単純な場合の理論予測とは異なり、明確な非従来型の異常ホール効果を見出した点は意義が深い。二次元三角格子は幾何学的フラストレート格子の中でも最も基本的な構造を持つ為、本成果は今後フラストレート磁性金属の磁性と導電性の相関を研究する上でも重要な情報を提供することが期待される。