著者
澤村 隆志 ベッドB.ビスタ 高田 豊雄
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.11, pp.1-7, 2012-02-22

近年,マルウェア検知は,従来のパターンマッチング法の弱点を補うために,振る舞い検知を行うビヘイビア法の研究が盛んに行われている.これにより,未知のマルウェアに対しても対応することが可能である.しかし,これらの手法を利用しても 100% 検知可能ではなく,検知を免れる手法も考案されている.そこで,我々は,ビヘイビア法の補完として,従来のセキュリティツールを突破された後,ユーザの PC への被害から,マルウェアの存在を検知し,被害を最小限に抑えることが可能なのではないかと考えた.本稿では,数多くのマルウェアの中から,近年,被害が増加しているランサムウェアに注目し,このマルウェアが,PC 内に進入した後の挙動から,検知する手法を提案する.Recently, in order to cover a weak point of pattern matching method for malware detection, many researches have paid attention to behavior method. Though behavior method could be applicable to unknown malware, it cannot completely detect malwares. Additionaly, a number of techniques to evade behavior method are proposed and actually employed. We focus on actual behavior of malwares after evading conventional anti-virus software for supplementing conventional behavior method, in order to reduce actual damages by such malwares as small as possible. In this paper, specifically, we consider ransomware detection, whose damage are increasing considerably, by observing their activity after intruding PCs.
著者
功刀 剛 小倉 加奈代 ベッド バハトゥール・ビスタ 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.191-192, 2018-03-13

ブロードバンド環境の普及により,大容量高品質データの送受信が容易となった.一方で,映画やゲームソフトなどのデジタルコンテンツが違法にダウンロード(以下DL)されるようになり大きな問題となっている.フランスでは対策としてP2Pによる違法DLを検知するシステムを運用し,違法者に警告や罰金を科している.しかし,実際に減少しているのは監視が可能なP2Pでの違法DLのみで,HTTP通信でのDLは増えていることが報告されている.本研究では前述の問題を解決するために,インターネット上にある違法ファイルを監視して検知を行うシステムを提案する.検知方法には文書検索で使われるシグネチャ検索法を用いて行う.
著者
津谷 和紀 小倉 加奈代 ビスタ ベッドバハドゥール 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.499-500, 2018-03-13

近年,スマートフォンの普及やPC端末の小型化が進み,電車など人目につく場所でログインをする機会が増え,それに伴い肩腰から入力中の認証情報を盗み見るショルダーハックと呼ばれる攻撃により認証情報が読み取られる危険性が増大している.この攻撃に対し,ユーザは複雑で,推測困難な認証情報を利用する対策が有効であるが,認証情報を忘れやすいという問題がある. 本稿では,ショルダーハックに耐性があり,ユーザの認証情報に対する想起性を有する類似画像を用いた認証手法を提案し,記憶保持性と安全性を評価する.
著者
藤根 麻羽 小倉 加奈代 バハドゥール ベッド 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.471-472, 2018-03-13

短縮URLサービスは対象のURLと対になる簡素なURLを生成するサービスであり,goo.glやbit.lyが代表例である.短縮URLサービスは冗長なURLを簡潔にすることから,文字数制限のあるソーシャルネットワークサービス(SNS)の投稿機能でしばしば利用される.短縮URLは,利便性に長けている反面,行先サイトのURLが隠蔽されるためフィッシングサイトやマルウェア配布サイトへの誘導が問題となっている.ユーザは,短縮URLから行先Webサイトが安全であるか否かを自身で判断する必要がある.本稿では,短縮URLを展開した行先URLを複数の安全性評価サービスによって検査し,その結果を統計的手法により統合,提示する手法を提案し,その有用性を評価する.
著者
與那嶺 諭宏 王 家宏 児玉 英一郎 高田 豊雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.11, pp.1-6, 2013-12-12

2011 年 3 月 11 日に東日本大震災が発生し,岩手県を含む広域にわたり電力設備や通信設備が機能しなくなった.被災地では,既存の通信インフラを用いたコミュニケーンョンが行えず,情報の入手が困難であった.しかし,被災地にいる人々が所持していた無線通信機能を有する通信端末は機能しており,アドホックネットワークの構築は可能であった.このことから本研究では,無線による端末間通信を行うアドホックネットワークを用いた緊急用コミュニケーションシステムモデルを提案する.本システムを利用することにより,通信インフラの復旧までの間,人々のコミュニケーションのサポートが可能である.On March 11, 2011, Tohoku earthquake and tsunami occurred, which caused extensive and severe damages to the power supply system and communication supporting system in north-eastern Japan, including the Iwate. Due to the damage, communication based on the existing communication infrastructure became impossible, and it became hard for people to obtain information. It is found that, however, most people at the disaster-hit area held wireless mobile terminals, and the ad hoc network could be constructed to support obtaining information. In this paper we propose approach to constructing a wireless ad hoc network based communication supporting system, which can be used for the emergency use at a disaster-hit area until the communication infrastructure becomes restored.
著者
佐藤静香 児玉英一郎 王家宏 高田豊雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2013, no.13, pp.1-6, 2013-07-15

近年のインターネット普及に伴い,Web 上には多数の楽曲動画が存在するようになった.そのため,ユーザが求める楽曲動画を効率よく検索することが重要となってきている.また最近では,歌声合成ソフトウェアである初音ミクを用いた CGM 型の楽曲動画が数多く作成され,動画投稿配信サイトの YouTube などで公開されている.従来のアーティスト名や曲名を利用した検索方法では,初音ミクを用いた楽曲動画など無名なものを検索する際,曲名や制作者がわからないことも多く,検索が困難である.このため,「初音ミク」 をキーワードとして検索し,投稿順にランキング形式で表示された検索結果の中から 1 曲ずつ視聴し,ユーザが気に入ったものを見つけるといった場当たり的な手法に頼らざるを得ない.本論文では 「カンカン」 などの擬音語や 「のほほん」 などの擬態語の総称であるオノマトペを利用し,Web 上から無名な CGM 型の楽曲動画をも効率よく検索するシステムのモデルの提案を行う.また,本モデルの有用性確認のための,本モデルの実装系を利用した評価実験についても報告する.
著者
高田 豊雄 ビスタ B.B. 吉本 道隆
出版者
岩手県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

近年、フィッシングやパスワード推測、不注意によるマルウェア感染といった人間を糸口とするセキュリティ被害が増えている。本研究では、ユーザビリティ工学や教育工学、認知科学といった人間を取り扱う学問の最新成果をとりいれたセキュリティ向上の方策を考案する。具体的な課題としては 1) 最新の認知科学の知識を導入した記憶容易性と安全性を両立させたパスワード認証方式、2) 最新の教育工学の知見を導入したセキュリティ教育システム設計方法論の確立、3) 可用性を重視した一般ユーザ向けセキュリティ対策ツールや対策システムの確立である。