著者
能勢 進一 西山 道子 高見 一正 渡辺 一弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.577, pp.95-100, 2007-03-01

ユビキタス環境の進展に伴い,個人対応のWebサービス(パーソナルWebサービス)が期待されている.パーソナルWebサービスを構成するにあたって,ユーザに「管理・監視されている」といった心理的圧迫感を与えない個人識別技術が必要である.本稿では,光ファイバをめぐらした知的モニタリング空間において,バイオメトリクス分野でも未だに適用されていない「足裏」に着目したヘテロコア型光ファイバセンサによる個人識別法とその個人識別技術を用いたパーソナルW6bサービスを提案する.また,提案した2層型の足裏識別センサマット,個人識別アルゴリズムとテレビ番組における個人の趣味嗜好判定のアルゴリズムを試作し,評価を行なう.
著者
小林 英俊 高見 一正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.167, pp.1-4, 2006-07-12
被引用文献数
1

階層化Mobile IPv6(HMIPv6)においてはHome Agent(HA)ルートと直接相手端末と通信できるルートが存在し、移動端末(MN)の位置情報の漏洩、ハンドオーバの頻度等を考慮すると必ずしも直接通信経路が適しているとは考えられず、通信の状況に応じた選択指針が必要となる。本稿では、経路ごとのパケット遅延計測により経路を選択するためのHMIPv6の構造に適した通信経路選択法を提案する。パケット遅延計測は2つの経路属性に依存しない汎用的なpingを用いた往復遅延時間(RTT:Round Trip Time)による計測方式とした。また、MAPリンク内滞在時とMAPリンク外移動時を考慮したパケット遅延推定アルゴリズムを提案し、計測部分の簡易な実験での検証とHAに対するパケット遅延計測負荷に関する机上評価を行い、有効性を示した。
著者
山下諒 谷 謙治 高見 一正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.69, pp.51-56, 2008-07-16
被引用文献数
1

ユビキタス環境の進展と共に、個人の趣味嗜好に応じたコンテンツ配信サービスが求めわられている。ユーザのログ情報を解析することで趣味嗜好を分析・推定し、個人の状況に適合するコンテンツを推薦するサービスも提供されつつある。通話以外にも高度な機能が付加された携帯電話において、そのユーザの多くが利用しているメールに着目し、多くのユーザが利用している絵文字を部分的に分析することにより、気分を推定する方式が提案されている。本稿では、気分推定精度の向上を図るため、絵文字だけでなく様々な感情表現に利用されている顔文字も解析する方法を提案する。具体的には、各文字から連想する気分要素を抽出し、各文字を気分要素とそのベクトル値で定義する.また、評価システムを試作し、アンケートにより提案方式の有効性を評価する.更に、ユーザの気分と密接に関係している音楽に着目して、「コードの数」 「音の強弱」 「メロディパターン」 などの曲調特徴に基づく楽曲推薦法を提案する。As the ubiquitous environment is taking root, there are calls for services that deliver content appropriate for the individual user's personal interests and preferences. Services are already being provided that deduce the interests or preferences of the user by analyzing his or her log data and provide content appropriate for his or her physical / mental / emotional state. A method of deducing the state of mind of the user has been proposed, which analyzes pictographic characters in emails sent by mobile phones. In this paper, we attempt to improve the accuracy of state-of-mind deduction by analyzing not only pictographic characters but also emoticons that many people use to express their feelings explicitly. We have developed an algorithm for extracting state-of-mind elements associated with each pictographic character or emoticon, and defining it with vector values of these elements. We have developed a prototype system, and verified the effectiveness of the algorithm by having a group of students use the system. We have applied the algorithm to the selection of music, which is considered to be close related to people's feelings. Specifically, we have proposed a method of selecting an appropriate piece of music based on a music type, which is represented by the "number of chords", "sound strength", and "melody pattern" in a piece of music.
著者
加藤 伸雄 高見 一正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.525, pp.407-412, 2008-02-28

ユビキタス社会の成熟に伴いRFIDの普及が期待されているが,バーコードに比べてまだまだ単価が高く,費用対効果のバランスをとるためには一次利用以外にも二次利用のためのアプリケーションの検討が必要である.本稿では広域広告システムを想定し,人に付帯している複数のRFIDから抽出した嗜好情報に基づいて,表示情報を決定するアルゴリズムを提案する.評価数値として情報適合率を提案し,提案アルゴリズムによって効果の高い表示情報を選択できることを示す.
著者
加藤 伸雄 高見 一正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.167, pp.21-24, 2006-07-12

ユビキタス社会の成熟に伴いRFIDタグの普及が期待されているが、バーコードに比べてまだまだ単価が高く,費用対効果のバランスをとるためには一次利用以外にも二次利用のためのアプリケーションの検討が必要である.本稿では広域広告システムを想定し,人に付帯している複数のRFIDタグから抽出した嗜好情報に基づいて,表示情報を決定するアルゴリズムを提案する.アルゴリズムでは,RFIDタグを読み込んだ位置から他のディスプレイへの波及比率,システム全体の嗜好傾向,およびインターネット上の口コミ情報も利用できる仕組みとすることで,効果的に表示情報を絞り込めることを特徴としている.試作システムを作成して,提案したアルゴリズムで嗜好にあった表示情報を選択できることを確認した.