著者
千里 政文 黒澤 直子 森井 綾 松澤 衛 佐藤 克之
出版者
北翔大学
雑誌
人間福祉研究 (ISSN:13440039)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.187-194, 2008

The elderly population ratio exceeded 22.7% in Hokkaido. Furthermore, the super-elderly population ratio exceeded 25% in 137 cities, towns and villages. This research is inquired on the state of the high Quality of life for the elderly with dementia. Eight units of the elderly with dementia in the group homes From Otaru, Sapporo, Asahikawa, and Rumoi were Formed to be the subject of this research. This inquiry is focused on the flow planning of living room and kitchen from the construction side. There is a deep relationship between a living dining room and a kitchen for the Tenant's daily life. It also became clear that these spare have significant meanings for staff, visitors, and especially Family members. It became clear that the Form of a passage affects the Flow plan of entire group home including tenants' daily life. The physical burden of a resident and the staff increases, as the number of passages increase. More passages increase the dead space, which decrease the residential atmosphere.
著者
飯田 昭人 寺田 香 黒澤 直子 斉藤 美香
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-12, 2009

本研究では,臨床心理士や社会福祉士,臨床発達心理士,教師の資格を有し,総合病院や発達障害児者対象の相談機関,児童養護施設,特別支援学校で働いている5名の対人援助職者を対象に,クライエントの「家族」をどう考えているのか,家族と接する上でどのようなことに配慮しているのかといった,家族の視点について,主に質的分析により明らかにすることを目的とした。クライエントの家族に対する対人援助職者の視点として,以下の5点が見出された。①家族への情報等の伝え方に対する配慮~家族に分かってもらえたと思ってもらえるような伝え方,②家族への直接的な働きかけだけではなく,家族が主体的に考えたり活動したりできるための関わりの工夫,③クライエントが自分の家族をどう捉えているのかということを深く考えること。クライエントの家族を捉える視点に思いめぐらすこと,④家族を支援することが目的なのではなく,クライエントの最善の利益のために,クライエントの家族について関わっていくという視点,⑤家族の「今」だけではなく,家族の「その後」の生活や人生を見据えた上での関わり。左記の結果より,対人援助職者の職種や領域が異なっても,家族への視点として重要な点は変わらないということを考察した。なお,質的分析のあり方についても,若干の考察を行った。得られたインタビューデータは,インタビュー対象者(語り手)とインタビュアー(聴き手)との相互作用によって生じたものであり,本論では,インタビュアーの要因について考えていくことの重要性を指摘した。