著者
Anas Mohammed Alhakami Sally Davis Mohammed Qasheesh Abu Shaphe Aksh Chahal
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.590-597, 2019 (Released:2019-07-09)
参考文献数
43
被引用文献数
16

[Purpose] The purpose of this review is to compare the effect of McKenzie and stabilization exercises in reducing pain and disability in individuals with chronic nonspecific low back pain. [Methods] A systematic literature review of randomized controlled trials (RCTs) were performed using 6 databases. The quality of reviewed articles were assessed by the risk of bias using the Cochrane collaboration’s tool. [Results] A total of 829 articles were found from the databases, of which 10 were finally selected to be included in this review. The overall risk of bias assessment indicated that the risk of bias was low in one study and high in the other nine studies. One study reported reduced pain and two studies reported reduced functional disability in the McKenzie exercise group compared to other exercises. Two studies reported reduced pain and three studies reported reduced functional disability in the stabilization exercise group compared to other exercises. In two studies, the stabilization exercise group was as effective as McKenzie exercise group in reducing pain and functional disability in patients with chronic nonspecific low back pain. [Conclusion] Only two studies compared stabilization and McKenzie exercises in the management of chronic nonspecific low back pain. Therefore, insufficient evidence is available to draw any conclusive comparison on the effects of McKenzie and stabilization exercises in chronic nonspecific low back pain. However, both McKenzie and stabilization exercises was better than conventional exercise programs in reducing functional disability in patients with chronic nonspecific low back pain.
著者
渡邊 三津子 遠藤 仁 古澤 文 藤本 悠子 石山 俊 Melih Anas 縄田 浩志
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.265, 2020 (Released:2020-03-30)

1. はじめに 近年,大野盛雄(1925〜2001年),小堀巌(1924〜2010年),片倉もとこ(1937〜2013年)など,日本の戦後から現代にいたる地理学の一時代を担った研究者らが相次いで世を去った。彼らが遺した貴重な学術資料をどのようにして保存・活用するかが課題となっている。本発表では,故片倉もとこが遺したフィールド資料の概要を紹介するとともに,彼女がサウディ・アラビアで撮影した写真の撮影場所を同定する作業を通して,対象地域の景観変化を復元する試みについて紹介する。2. 片倉もとこフィールド資料の概要 片倉が遺した研究資料は,フィールド調査写真,論文・著作物執筆に際してのアイデアや構成などを記したカード類,フィールドで収集した民族衣服,民具類など多岐にわたる。中でも,写真資料に関しては,ネガ/ポジフィルム,ブローニー版,コンタクトプリントなど約61,306シーンが確認できている(2018年12月現在)。本研究では,片倉が住み込みで調査を実施した経緯から,写真資料が最も多く,かつ論文・著作物における詳細な記述が遺されているサウディ・アラビア王国マッカ州のワーディ・ファーティマ(以下,WF)地域を対象とする。3. 片倉フィールド調査写真の撮影地点同定作業 本研究では,以下の手順で撮影地点の同定をすすめた。1) 調査前の準備(写真の整理と撮影地域の絞り込み) まず,写真資料が収められた収納ケース(箱,封筒,ファイルなど)や,マウント,紙焼き写真の裏などに書かれたメモや,著作における記述を参考に,WF地域およびその周辺で撮影されたとみられる写真の絞り込みを行った。次いで,WF地域で撮影されたとみられる写真の中から,地形やモスクなどの特徴的な地物,農夫などが写り込んでいる写真を選定し,現地調査に携行した。2) 現地調査 2018年4〜5月,2018年12月~2019年1月,2019年9月の3回実施した現地調査では,携行した写真を見せながら,現地調査協力者や片倉が調査を行った当時のことを知る住民に,聞き取り調査を行った。 次に,撮影地点ではないかと指摘された場所を訪れ,背景の山地,モスクや学校などの特徴的な地形や地物を観察するとともに,周辺の住民にさらなる聞き取りを行った。 聞き取りや現地観察を通して撮影地点が特定できた場合には,できるだけ片倉フィールド調査写真と同じ方向,同じアングルになるように写真を撮影するとともにGPSを用いて緯度・経度を記録した。なお,新しい建築物ができるなどして同じアングルでの撮影が難しい場合には,可能な限り近い場所で撮影・記録を行った。3) 現地調査後 調査後は,調査で撮影地点が同定された写真を起点として,その前後に撮影されたとみられる写真を中心に,被写体の再精査を行い,現地調査で撮影地点が同定された写真と同じ人物,建物,地形などが写り込んでいる写真を選定し,撮影同定の可能性がある写真の再選定を行った。一連の作業を繰り返すことで,片倉フィールド調査写真の撮影地点の同定をすすめた。4. 写真の撮影地点の同定作業を通した景観復元の試み 撮影地点が同定された片倉のフィールド調査写真と、現在の状況との比較,および1960年代以降に撮影・観測された衛星画像との比較を通して,およそ半世紀の間におこった変化の実情把握を試みた。例えば衛星画像からは、半世紀前にはワーディに農地が広がっていたのに対して,現在では植生が減少していることなどを読み取ることができる。一方で,集落では住宅地が拡大し,道路が整備された。このような変化の中、地上で撮影された写真からは,以下のような変化を読み取ることができる。例えば,1960年代の集落には,日干しレンガの平屋が点々とあるだけであったが,現在は焼成レンガやコンクリートを使った2階建以上の建物が増えた。一方で,集落内のどこからでも見えた山はさえぎられて見えなくなった。また,次第に電線が張り巡らされ,1980年代以降電化が進んだ。また,1960年代当時は生活用水をくむために欠かせなかった井戸は,配水車と水道の普及により次第に使われなくなった。発表では,実際の写真を紹介しながら,フィールド写真を用いた景観変化復元の試みについて紹介する。 本研究はJSPS科研費16H05658「半世紀に及ぶアラビア半島とサハラ沙漠オアシスの社会的紐帯の変化に関する実証的研究」(研究代表者:縄田浩志),国立民族学博物館「地域研究画像デジタルライブラリ事業(DiPLAS)」,大学共同利用機関法人人間文化研究機構「現代中東地域研究」秋田大学拠点の研究成果の一部である。また,アラムコ・アジア・ジャパン株式会社と片倉もとこ記念沙漠文化財団との間で締結された協賛金事業の一環として事業の一環として行われたものである。
著者
吉田 智彦 Anas 小林 俊一
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.395-398, 2009-07-05
参考文献数
5
被引用文献数
1

生物種あるいは品種間の相互関係を表示するために,通常はコンピュータソフトを利用したクラスター分析により樹状図を作成しているが,教育的効果を目的としてコンピュータを用いず手動でクラスター分析をすることを試みた.オオムギ品種間のRAPD分析によるDNA多型データを用いて,品種間で異なるバンドを示したDNAマーカー数(異なるマーカー数)をその品種間での距離とした.まず,異なるマーカー数の最も少ない組合せを選び,それを最初のクラスターとした.次にそのクラスターの平均値からの距離と残りの品種との間の値を計算し直して,第2のクラスターを決定し,順次同様に行っていった.育成地の異なるオオムギの二条,六条種を含む品種間で試みたところ,ほぼ満足すべき結果が得られた.コンピュータソフトを利用した結果とも一致した.本方法では,クラスター分析を手計算で行うことにより,理解が容易であり,教育的効果が大きい.
著者
Anders JOHANNISSON Essraa M. AL-ESSAWE Anas Kh. AL-SAFFAR Saeid KARKEHABADI Isabel LIMA-VERDE Manuela WULF Christine AURICH Jane M. MORRELL
出版者
The Society for Reproduction and Development
雑誌
Journal of Reproduction and Development (ISSN:09168818)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.215-221, 2020 (Released:2020-06-12)
参考文献数
30
被引用文献数
3 7

The mechanism by which the content of the major groups of seminal plasma proteins in stallion semen changes between the breeding and non-breeding seasons remains unknown. Here, we investigated the proportions of non-heparin-binding, phosphorylcholine-binding, and heparin-binding proteins in seminal plasma with the aim of relating them to sperm quality and testosterone levels in good and bad freezer stallions. Only minor variations in the major protein groups were found between the breeding and non-breeding seasons. In the non-breeding season, a higher content of a subset of non-heparin binding proteins as well as of heparin-binding proteins was found. Analysis of semen characteristics revealed a somewhat contrasting picture. While only minor variations in sperm kinematics and sperm morphology were found between seasons, the flow-cytometric measurements of mitochondrial membrane potential and also, to some extent, reactive oxygen species production indicated lower sperm quality in the breeding season. Chromatin integrity and testosterone levels were unchanged between seasons. The results suggest that stallion ejaculates could be used year-round for freezing, since only minor differences in protein composition exist between the breeding and non-breeding seasons, as well as between good and bad freezers. In addition, sperm quality is not impaired during the non-breeding season.