著者
西田 周平 西川 淳 大塚 攻 澤本 彰三 佐野 雅美 宮本 洋臣 MULYADI RUMENGAN Inneke FM YUSOFF Fatimah MD ROSS Othman BH SRINUI Khwanruan SATAPOOMIN Suree NGUYEN Thi Thu NGUYEN Cho CAMPOS Wilfredo L. METILLO Ephrime
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

全海洋中で最も生物多様性が大きいが、人間活動や気候変動の影響も顕在化しつつある東南アジアの沿岸生態系を対象とし、動物プランクトンの種多様性に関する定量的知見を拡充した。既存試料の分類学的、遺伝学的、生態学的分析と補足的現地調査により、約20種の未知のカイアシ類を発見・記載し、既知種にも遺伝的に分化した隠蔽種が存在することを見いだした。また、既存の試・資料の分析・整理により新たに約16,000件の定量分布データを電子化した。ヤムシ類については、インド太平洋海域における種多様性の分布を明らかにするとともに、環境要因から種多様性(種数、多様度)を推定するためのモデルを作成・公表した。