著者
Duangtathip Karn Nguyen Thi Thu Huong 井口 純 三澤 尚明 谷口 喬子
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.191-194, 2020-04-20 (Released:2020-05-20)
参考文献数
16
被引用文献数
2

Escherichia albertii は新しく認定された腸管病原性細菌で,わが国でも集団食中毒事例が報告されている.本菌は特徴的な生化学性状に乏しく,腸管病原性大腸菌(EPEC)や腸管出血性大腸菌(EHEC)との鑑別が難しい.われわれは,健康な飼育犬の糞便から,E. albertii を分離・同定した.本分離株は,病原性関連遺伝子(eae )及び細胞膨張化致死毒素(cdt )を保有していたが,志賀毒素遺伝子(stx2f )は保有していなかった.また,既報と同様,ペニシリン,アンピシリン及びエリスロマイシンに耐性を示した.飼育犬からE. albertii が分離されたことより,犬が人への感染源となり得る可能性が示唆された.
著者
西田 周平 西川 淳 大塚 攻 澤本 彰三 佐野 雅美 宮本 洋臣 MULYADI RUMENGAN Inneke FM YUSOFF Fatimah MD ROSS Othman BH SRINUI Khwanruan SATAPOOMIN Suree NGUYEN Thi Thu NGUYEN Cho CAMPOS Wilfredo L. METILLO Ephrime
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

全海洋中で最も生物多様性が大きいが、人間活動や気候変動の影響も顕在化しつつある東南アジアの沿岸生態系を対象とし、動物プランクトンの種多様性に関する定量的知見を拡充した。既存試料の分類学的、遺伝学的、生態学的分析と補足的現地調査により、約20種の未知のカイアシ類を発見・記載し、既知種にも遺伝的に分化した隠蔽種が存在することを見いだした。また、既存の試・資料の分析・整理により新たに約16,000件の定量分布データを電子化した。ヤムシ類については、インド太平洋海域における種多様性の分布を明らかにするとともに、環境要因から種多様性(種数、多様度)を推定するためのモデルを作成・公表した。
著者
内野 香織 堀口 彰史 ウエンティ トゥ フォン 長谷部 俊之 ウチノ カオリ ホリグチ アキフミ ハセベ トシユキ Uchino Kaori Horiguchi Akifumi Nguyen Thi Thu Huong Hasebe Toshiyuki
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学政策研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.123-144, 2010-03-26

本稿は、持続可能な地域社会の形成というテーマの中でも、条件不利地域といわれる中山間地域のうち熊本県球磨郡五木村の振興、とりわけそこに住む村民が持続的に生き生きと暮らすにはどうするべきかという問題意識に立脚し、その対応策を提言するものである。