著者
千田 若菜 岡田 智
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究 (ISSN:18821707)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.57-66, 2021-03-25

ASDのある人のメンタルヘルスにおける、不適応の予防的観点から、過剰適応の概念に着目する必要性を整理することを目的に、わが国におけるASDの過剰適応について報告した文献を概観した。過剰適応はわが国に特有の概念と考えられており、海外では類似する概念としてperfectionism(完璧主義)やburnout(燃え尽き)、camouflage(カモフラージュ)が、ASDのメンタルヘルスに関わる要因として指摘されている。特にカモフラージュは、近年のASD研究で注目されており、実証研究を通じ有用な知見が見出されている。過剰適応もカモフラージュも、社会的状況で生じ、従事している間は外見上問題がないように見えるが、従事した結果の悪影響があることは共通している。一方で、臨床家から過剰適応として指摘されている現象の中には、カモフラージュでは説明しきれない特徴や変数が存在する。ASDのある人への不適応の予防的支援に向け、過剰適応と他の類似する概念の整理が研究上の課題となっている。

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コピーはかなり無意識的と言えるレベルで即時的に行われる。本当に自分でもそこに気づいた瞬間とても嫌な気持ちになる。 https://t.co/l6S6UqiUGs
過剰適応とカモフラージュは異なるんだなあと思いました。 「自閉症スペクトラム症状における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義」 https://t.co/8Xy5y8nHGC
@prayofg0601 自閉症バーンアウトについては、マスキングとの関係について書かれたものがここの論文にありました。 https://t.co/0PryW5Oux8 調べるの好きなのでバシバシ送ってしまってすみません…
@nobkz はい。そこはおっしゃる通りで、実のところ「頑張れば」できる可能性はあります。しかし、そこには本人のメンタルに関する「多大な」リスクがあるかもなあというのが https://t.co/3CsmkO5Htj 辺りの最近の発達特性に関する論文を読んで思うところです。
発達障害の話。現在主流のアプローチだと、SSTやらなんやらで「定型発達のやってることをうまく模倣して社会適応しましょう」が主流な気がするけど、実は危険なことらしい、が最近明らかになってきたようです。 年代的には2020年前後? https://t.co/3CsmkO5Htj ↓ https://t.co/yKab3IzVW6
発達障害の人は思ったことをそのまま言うとかも誤解が多い。 発達障害者(生物)も定型発達の社会に適応するための「カモフラージュ」を行うことが知られています。 https://t.co/PZgBjzkW9I 過剰適応によるストレスを抱えることも。 https://t.co/wZJD9VPWX6
日本語で読める比較的最近の社会的カモフラージュに関する論文ならこちらが分かりやすかったです。 自閉スペクトラム症における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義 : HUSCAP https://t.co/ifXwAfhdA1
@9X0X0X6 大人になって発達障害と気づく女性たちに何が起きているのか?|疾患について|名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科あらたまこころのクリニック https://t.co/ejRYtSJAtT 自閉スペクトラム症における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義 : HUSCAP https://t.co/f0k88uEozB
過剰適応という概念を整理した文献 「自閉スペクトラム症における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義」(千田若菜) https://t.co/dEJ8CEvLiO
当大学院臨床心理コースの兼任講師である千田若菜先生の論文が公刊されました。千田・岡田2021「自閉スペクトラム症における過剰適応とカモフラージュの臨床的意義」子ども発達臨床研究(北大大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター紀要) https://t.co/cDVxkEy6y2

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