著者
小林 龍生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.176-184, 2015

符号化文字集合を論じるうえで欠くことのできない,字体と字形という2つの言葉の意味を明確にしたうえで,利用者集団や目的によって字体を区別する粒度が異なることについて論じる。
著者
小林 龍生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.147-156, 2012
被引用文献数
1

本稿では,日本における国際符号化文字集合を含む文字符号標準の変遷を,国語施策との関わりを軸に概観すると共に,人名の表記に用いる漢字の特殊性と情報通信機器に実装する際の問題点について述べる。
著者
宮入 暢子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.446-456, 2007 (Released:2007-10-01)
参考文献数
18

本稿では,Web of Science®データベースより抽出したサンプルレコードを通して,日本の科学者が手がけた先駆的研究について振り返った。さまざまな分野の重要な科学史上の功績とその背景を紹介しながら,20世紀初頭から1980年代にかけての日本の科学技術の発展を回顧した。日本の科学者が世紀初頭より活発に論文を出版し,今日に至るまで長く引用されるような世界初の研究成果や発明を残していることが確認された。ノーベル賞受賞者を含む多くの日本の科学者が,日本からの国際発信に貢献したことがわかった。
著者
池田 貴儀
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.193-203, 2015

インターネット時代における灰色文献の動向について,灰色文献の定義の変容,灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言の2つの視点を中心に,さまざまな角度から考察する。まず,灰色文献の定義について整理する。次に,定義に関連して,インターネット時代における灰色文献の現状や課題について触れる。最後に,2014年に公表された,灰色文献資源の政策策定に関するピサ宣言を取り上げ,灰色文献をめぐる最新の動向について紹介する。
著者
岡野 弘行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.715-733, 1990 (Released:2012-03-23)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

社内データベースの構築における用語管理として, 索引および検索の実用面からみた自然語による情報検索システムと統制語によるシステムの現状および問題点, 解決すべき課題, 新しい技術及びその実例などについて報告した。特に統制語と自然語の併用方式を採用する例が多いことを指摘。固有名詞および同義語の整理に重点を置いて, シソーラスの作成および更新のやり方について解説。用語管理システムとしては, 会話型の同義語辞書処理システムおよび検索者の意見が端末からシステムへ転送される語彙選択支援システムを推賞し, 簡単に紹介。
著者
小林 悟志 藤山 秋佐夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.324-333, 2006 (Released:2006-09-01)
参考文献数
9

正しい情報を提供し,正確な理解を求めることは科学コミュニケーションの基本であり,常に意識しておくべき重要な課題である。日本語バイオポータルサイトJabion(ジャビオン)は,一般社会と専門家との間にとどまらず,専門家同士の相互理解の架け橋となることも目指して構築運用しているWebサイトである。このサイトは,一般向けには専門用語の解説および科学ニュース等を分かりやすく説明したコラムや科学教育サイトに関する情報を提供するとともに,専門家向けには最新の研究情報,日本語での利用が可能な文献検索やゲノム情報等を提供している(http://www.bioportal.jp/)。