著者
内田 宗志 中島 裕貴
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.604-615, 2019-04-25

大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)の診断指針に基づき,診断に必要な画像知識を自身の症例を提示して解説する.術後成績不良因子として高度の軟骨損傷を有する場合は,術前に高度の軟骨損傷を読み取ることが大切である.FAIの二次的変化として,os acetabuli, calcified deposit, herniation pitやlinear indentationなどを関節鏡と並べて提示する.FAIに対する関節鏡視下手術は最近5年間で飛躍的に進歩しており,最新の術式は低侵襲であり,満足度の高いものである.
著者
竹内 充 上野 嘉子 玉田 勉 重里 寬 稲田 悠紀 大須賀 慶悟 鳴海 善文
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.555-564, 2020-04-25

膀胱癌(bladder cancer)の治療法は筋層浸潤の有無に基づいて選択される.MRIによる筋層浸潤の有無の評価は,標準的撮像法・診断法であるVesical Imaging-Reporting and Data System(VI-RADS)で行う.VI-RADSではT2強調像,拡散強調像,ダイナミックMRIを撮像し,5段階のカテゴリー分類で筋層浸潤の確率を評価する.
著者
田中 直 服部 学 中村 和義 井上 敦裕
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.1033-1035, 2021-07-25

インフルエンザや新型コロナウイルスのワクチン接種後に,FDG-PET検査にて腋窩リンパ節が高集積を示すことが知られている.今回,筆者らは,MRI検査のDWIBS(diffusion weighted whole body imaging with back ground body signal supression)像にて,新型コロナワクチン接種後に腋窩~鎖骨上リンパ節が高信号を示した1例を経験した.さらに,この経験を踏まえて,同じく新型コロナワクチン接種後の2名のボランティア撮像を行い,腋窩リンパ節の信号上昇を確認したので,併せて報告する.
著者
内田 宗志 近藤 みほこ
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.1340-1343, 2019-09-25

Q1大腿骨寛骨臼インピンジメントの診断と治療において,放射線科のMRIの読影レポートに求める内容はどのようなものでしょうか?Q2疲労骨折とシンスプリントはどのように線引きをして,画像診断や読影レポートを記載すればよいのでしょうか?
著者
渡邊 祐司 永山 雅子
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.1133-1142, 2019-08-25

頸動脈の動脈硬化のMR画像診断は,time-of-flight(TOF)法によるMR angiography(MRA)と,black-blood法を併用した動脈壁イメージングが基本である.頸動脈プラークの構成成分の判定には,血管内腔の信号を抑制するblack-blood法の脂肪抑制T1強調像と脂肪抑制T2強調像を組み合わせて診断する.プラークの被膜の断裂の有無を判定するにはTOF-MRAの元画像を用いる.どのような所見があれば危険性の高い不安定プラークかを知っておく必要がある.
著者
島本 綾 芦澤 和人
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.384-392, 2019-03-25

すりガラス影は,薄層CTにおける淡い吸収値上昇の所見を指す.病理学的には,主に肺胞隔壁の肥厚と肺胞腔の不完全な充満を反映している.すりガラス影を呈する疾患は多岐にわたり,画像のみでの鑑別が困難な場合が少なくない.CT halo signやcrazy-paving appearanceなどの特徴的な所見による疾患の絞り込みや,各疾患の臨床病理学的特徴にも精通することが必要である.
著者
村上 健司 小川 普久 小林 泰之 中島 康雄
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.1062-1063, 2015-07-25

症例1 80 歳台,男性.背部痛の精査にて造影CT が施行された.
著者
村上 健司 小川 普久 小林 泰之 中島 康雄
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.1059-1061, 2015-07-25

症例1 70 歳台,男性.突然の背部痛を自覚し,救急受診.精査目的に造影CT が施行された.
著者
塚田 実郎 奥田 茂男 中塚 誠之 陣崎 雅弘
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.1096-1097, 2015-07-25

症例1 40 歳台,男性.健康診断で受けた腹部超音波検査で腹部大動脈解離を指摘された.さらに造影CT で,腎動脈分岐部レベルから左総腸骨動脈にかけて限局性大動脈解離が確認された.
著者
村上 健司 小川 普久 小林 泰之 中島 康雄
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.1056-1058, 2015-07-25

症例1 70 歳台,男性.仕事中に突然の背部痛を自覚し救急搬送.原因精査のため造影CT が施行された.
著者
舩越 拓
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.39, no.13, pp.1459-1466, 2019-10-25

●救急集中治療領域では様々なデバイスが挿入される.●位置確認には様々な方法が用いられるが,単純X線写真は主要な役割を担う.●各デバイスごとの適切な位置を理解することが位置異常の認識につながる.
著者
遠藤 正浩
出版者
学研メディカル秀潤社
雑誌
画像診断 (ISSN:02850524)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, 2014-09-10

症例1 60 歳台,女性.検診で胸部異常影を指摘された際に,精査のCT で偶然にすりガラス影を示す結節(以下,すりガラス状結節)を指摘された.症例2 70 歳台,女性.子宮頸癌術後の経過観察のCT で,偶然に異常を指摘された.呼吸器症状などはない.