出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.73-79, 2011-10-17

世界中で開発ブームが巻き起こっている電気自動車(EV)─。2011年9月13〜25日にドイツで開催された「フランクフルト・モーターショー(Internationale Automobil-Ausstellung:IAA)2011」でも、自動車メーカー各社が世界初披露となるEVのコンセプト・カーを出展し、市場投入の準備を着々と進めていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1018, pp.71-78, 2009-11-30

2009年11月,Apple社の「iTunes App Store」において,取り扱うアプリケーション・ソフトウエアの種類が10万種を突破した。ダウンロード数は20億本に達している。これらをきっかけに,多数の企業が「アプリ・ストア」の事業立ち上げに殺到している。この動きは携帯電話業界にとどまらず,テレビなどほかのプラットフォームにも影響を与えそうだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1194, pp.57-62, 2018-08

クラウドサービスで大きなシェアを持つ米Amazon Web Servicesや米Microsoftが、産業用IoTのエッジコンピューティング領域への進攻を加速させている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.939, pp.132-135, 2006-11-20

「これはちょっとやばいぞ」。米国からの帰路に就いた機内で,ウィルコム 営業開発部 企画マーケティンググループ 課長補佐の須永康弘は「W-ZERO3」開発プロジェクトの先行きに言い知れぬ不安を覚えていた。W-ZERO3はウィルコムとシャープ,米Microsoft Corp.が共同開発して2005年12月に発売した携帯情報機器(PDA)型のPHS端末である。須永はウィルコム側でW-ZERO3の企画を担当した人物だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.142-145, 2006-12-04

「ただいま大変混雑しています。W-ZERO3の試用をご希望のお客様は,しばらくお待ちください」——。2005年10月26〜29日に千葉・幕張メッセで開かれた展示会「WPC EXPO 2005」で,ウィルコムとシャープのブースはちょっとしたパニックに陥っていた。前週の10月20日に発表された「W-ZERO3」の初代機「WS003SH」にとって,初の一般向けのお披露目になったからだ。
著者
吉村 章
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1023, pp.21-24, 2010-02-08

壁一面に並べられた液晶テレビに,特価を強調する派手な値札,デジタル・カメラのタイム・セールによる客の勧誘。家電量販店なら日本でもごく当たり前の風景だが,実は店頭ではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.827, pp.69-76, 2002-07-29

1984年,アナログ記録の家庭用VTR誕生。1989年,デジタル記録のDAT登場。1990年代半ば,DVDプレーヤが発売される一方で,パソコンでもDVDの再生が可能に。家庭用の新たなエンターテインメント機器が生まれるたびに,エレクトロニクス・メーカーとコンテンツの提供者は,違法コピーの問題をめぐり対立してきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1056, pp.70-73, 2011-05-16

「監視カメラ市場と車載ディスプレイ市場なら、我々の強みを発揮できるかもしれない」 テレビ放送のアナログ信号をデジタル信号に変換する、1チップIC(ビデオ・デコーダIC)を開発した米Techwell社。これまで専ら取り組んでいた液晶テレビ向けだけでなく、監視カメラや車載ディスプレイへの採用増を目指し、新市場に積極的に乗り込んでいった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.885, pp.132-139, 2004-10-25

あたかも地球が彗星の尻尾をかすめたとき,夜空に数多の流れ星が輝くように。米国で,次から次に音楽配信サービスが登場している(図1,表1)。2004年5月に米Sony Corp. of Americaが参入。2004年9月には,米Microsoft Corp.,米Yahoo!Inc.,英Virgin Group Ltd.と,各界の大物企業が続々と名乗りを上げた。
著者
鎌田 俊英
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.926, pp.121-128, 2006-05-22

印刷で作るディスプレイ向けに開発してきた材料や印刷に関する要素技術は,その他のさまざまな有機エレクトロニクス素子の開発にも応用できる。今回は,そうした素子について,開発指針から動作結果までの一部始終を解説してもらう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1156, pp.40-43, 2015-06

第2部:事例編ディープラーニング技術を活用するのはGoogle社やMicrosoft社といった米国企業ばかりではない。日本の企業の中にも、いち早く商用化する企業が出始めた。小売り店舗などでの人の流れの画像認識に応用したABEJA、ニュース閲覧アプリでのトピック分類に応…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.744, pp.123-127, 1999-05-31

NTTドコモがシチズン時計と共同開発することになったポケベルへのメッセージ送信用端末「メッセージボード」は,発売時期を半年先に控えその原型が出来上がりつつあった。そんな最中, NTTドコモ側の開発担当者2人が,突然の人事で別の部署へと異動になってしまう。 「ようやく製品イメージが見えてきたな」。 1997年の夏。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.834, pp.65-70, 2002-11-04

経済産業省が東アジアの技術力について報告した「技術調査レポート(海外編)第1号」によれば,「モノ作り」で日本とほぼ同等の技術力を持つとされた国は韓国と台湾だという。一方で急速に成長している中国については,産業技術の開発力は未成熟とし,同報告書におけるモノ作りの技術力を表す指標は,現在のところ比較的低い値にとどまっている注1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1190, pp.19-22, 2018-04

日経 xTECH編集部と日経BP総研は2017年12月10〜15日、沖縄県本島と伊是名場外離着陸場において日産自動車の「新型リーフ」(ZE1系、以下2代目リーフ)の実車走行試験を実施した。12月18日からは沖縄県うるま市にて、車両の1次分解を開始。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.130-137, 2006-12-04

2003年4月にソニーが新たな調達制度の運用を始めたことを皮切りに,エレクトロニクス業界は環境規制の名の下で大きな混乱の渦に巻き込まれた。サプライ・チェーンや分析体制の見直し,RoHS指令に向けた代替技術の開発など幾多の試練に多大な労を費やした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.818, pp.51-56, 2002-03-25

コンテンツ所有者あるいはコンテンツ配信事業者から特許使用料を徴収する——。特許管理会社が提示したMPEG—4 Visualのライセンス案が,物議を醸している。ネット時代における標準規格の特許戦略の難しさを象徴することとなった。 「予想外の内容に驚いた。こんなライセンス体系では,到底受け入れられない」——。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.795, pp.118-121, 2001-05-07

「土日もなく昼も夜も働きづめ」,「1日2時間の睡眠で頑張っている」——激化する競争のあおりをもろに受け,携帯電話機用ソフトウエアの開発現場は,猫の手を借りてもまだ足りない状況にあるという。携帯電話機メーカとそのアウトソーシング先に対する多くの取材から浮かび上がった内実を,1人のソフトウエア技術者の1日として再構成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1029, pp.59-67, 2010-05-03

薄型テレビは家電の華である。各メーカーは最新技術を投入し,高画質化や3次元(3D)対応などを競っている。一方で,ネットワーク化の進展によってテレビの性質は大きく変化しつつある。それを象徴する二つのニュースが,2010年2〜3月に世界を駆け巡った(図1)。 2010年2月22日,米Wal-Mart Stores, Inc.がオンライン映画レンタルを手掛ける米VUDU, Inc.の買収を発表した1)。
著者
片山 幹雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.977, pp.30-33, 2008-05-05

片山氏の社長就任から1年たった2008年4月,シャープは大幅な組織変更を実施した。その目玉となるのが,研究開発体制の強化である。いわゆる中央研究所のような役割を果たす部門となる「研究開発本部」を新設した。この組織変更には,技術者として歩んできた片山氏自身の経験に基づく,さまざま思いが見え隠れする。─今回の組織変更で研究開発本部を新設した狙いは。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.84-87, 2011-10-17

1980年代に栄華を極めた日本の半導体産業は、1990年代以降、急速に国際競争力を失った。一つの要因とされるのが、日米政府が1986年に締結した「日米半導体協定」である。1996年、日本の半導体業界を代表してこの協定の終結交渉に臨んだのが、牧本次生氏だ。日立製作所で半導体事業を率い、後にソニー専務などを務めた"ミスター半導体"の異名を取る人物である。