出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.754, pp.133-137, 1999-10-18
被引用文献数
1

1996年夏,VAIOシリーズ初のノート・パソコンを設計していた伊藤進氏は,開発を即日中止しろとの指示を受ける。ガックリと肩を落とす同氏に,数週間後新たな指令が下った。「ソニーらしいノート・パソコン」の開発だ。今度こそはと意気込んで取り組んだが,しばらくして壁にぶつかってしまう。伊藤氏の提案を聞いた課長は,「会社はそんなものを望んでいない」と一蹴する。
著者
小野 憲史
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1109, pp.18-21, 2013-05-27

従来からのゲーム機メーカーの中で、特に大きな変化が見られたのが任天堂である。同社 環境制作部の島田健嗣氏はGDC内の講演で、参加者に対して「任天堂との契約のハードルは、どんどん下がっている」と呼びかけた(図2)。2012年11月に発売した新型家庭用ゲ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1113, pp.55-58, 2013-07-22

2010年春に完成した最初の試作機は、あまりも巨大で現実的ではなかった。本体と表示部の設置場所を、再び検討する必要に迫られる。この再検討の最中に、社内公募によって新たなメンバーが加わることになる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1187, pp.96-99, 2018-01

ソニーが人工知能(AI)やロボットの技術を応用した製品を立て続けに発表した。犬型ロボット「aibo」を旗頭に、AIスピーカーと似て非なる「Xperia Hello!」や、新設の関連会社が手掛けるAI 開発環境「GHELIA Studio」などだ。
著者
杉村 直純 Kim Byung-Jim 小塚 雅之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.852, pp.125-138, 2003-07-21
被引用文献数
1

フランスThomson社 Corporate Research Hannover, Systems & Software Lab, Senior Development Engineer次世代光ディスクの不定期連載の第3回では「Blu-ray Disc」の録画機能を支える論理フォーマット(アプリケーション規格およびファイル・システム規格)について説明する。書き換え可能なBlu-ray Disc媒体「BD—RE」には,デジタル放送のHDTVストリームだけでなく…
著者
奥 万寿男 Kim Jin-Yong 田中 伸一
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.844, pp.135-150, 2003-03-31
被引用文献数
3

「CD」と「DVD」に続く直径12cmの光ディスクが2003年にいよいよ船出する。HDTV映像を2時間以上録画できる録画機を当初の主なアプリケーションに定め,普及に向けた土台を築く。HDTV画質の映画などを収めたパッケージ媒体も実現可能になる。本誌ではこの次世代光ディスク技術を不定期連載で詳説する。その第1回となる今回は「Blu-ray Disc」規格が生まれた理由と技術の総覧を試みる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.908, pp.114-117, 2005-09-12

「エピソード1/ファントム・メナス」は,大手映画会社が配給する映画として,史上初めてデジタルで上映された。エピソード1がデジタル・シネマ技術になした貢献は,それだけではない。エピソード2,エピソード3で花開く技術が,エピソード1にも「ちょい役」で参加している。 1つは,デジタル・キャラクターの作成技術。
著者
日経BP社
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.831, pp.59-66, 2002-09-23
被引用文献数
1

東京・日比谷にある新生銀行本店。店内には,流行のコーヒー・ショップやインターネット・カフェが併設され,これまでの銀行とは一線を画す雰囲気が漂う。見回すと,壁面には金融商品を広告するポスターなどの掲示物がほとんどない。 それもそのはず。
著者
濱岸 五郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1028, pp.96-103, 2010-04-19

3次元表示できるディスプレイには,メガネを使うタイプと,メガネを使わない(裸眼式)タイプがある。最近話題を集める3次元表示対応の薄型テレビはメガネ式だが,裸眼式も携帯電話機やデジタル・カメラなどで採用例がある。裸眼式には,立体的に物体が見える位置が限られる,3次元表示時に画質が劣化するといった課題が指摘されてきたが,その課題の解決に向けて研究開発は進んでいる。
著者
河村 岳 大原 正満
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1137, pp.59-67, 2014-06-23

単眼カメラで空間認識「ぼけ」から距離を推定河村 岳パナソニックAVCネットワークス社技術本部 AVC技術開発センター コア技術開発2グループ 開発1チーム チームリーダー大原 正満パナソニックAVCネットワークス社イメージングネットワーク事業部 デジタル…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.834, pp.227-231, 2002-11-04

1997年末。NTTドコモからブラウザを搭載する携帯電話機の製造依頼を受けた三菱電機 通信システム統括事業部 移動通信端末事業センター 技術第一部長の濱村正夫は,電話口でこう叫んだ。「ACCESSは,仕事上の付き合いがありますから,すぐ連絡できます。でも,そんなに急いでどうしたんですか」 電話の相手は濱村の慌てぶりに,思わずこう聞き返した。清水徹。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1076, pp.41-47, 2012-02-20

2009年のある日、富士フイルムの松本雅岳氏(電子映像事業部次長 兼 電子映像事業部営業部 営業部長)は、上司からの突然の"指令"に面食らった。 発言の主は、同社のカメラ事業を統括する樋口武氏(取締役 常務執行役員 電子映像事業部長)。同社は当時、コンパクト・カメラ事業の立て直しの真っただ中。
著者
Gilbert Percy
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1088, pp.94-99, 2012-08-06

自らが製造する半導体のボリュームは多くないものの、半導体業界で大きな存在感を示しているのが、米IBM社である。CMOSプロセス技術の開発において、同社は世界の先頭集団を走っている。世界の名だたる半導体メーカーや製造装置メーカー、材料メーカーとの協業(コラボレーション)がその原動力だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.810, pp.73-82, 2001-12-03

2001年,国内市場を中心に,液晶テレビやPDPテレビなどフラットパネル・ディスプレイを搭載したテレビ受像機(FPDテレビ)の市場が急激に立ち上がり始めた。このインパクトは,単にテレビの形が変わるだけにとどまらない。これをキッカケに,テレビ業界の構図が一気に崩れ出したのである。 このことを象徴するのが,国内におけるテレビ受像機の販売台数シェアの動きである(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス = Nikkei electronics : sources of innovation (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1185, pp.54-57, 2017-11

GMOを後押ししたのは、最先端の半導体を利用できるめどが立ったことである。半導体設計では日本国内のパートナー企業と手を組む。この企業との出会いが、事業を始める決断を促したという。
著者
中川 克也 浅見 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.897, pp.186-188, 2005-04-11

家庭用カラオケ「e-kara」や「エキサイトボウリング」などを玩具メーカーと共同開発した企業,それが新世代だ。創業メンバーの多くは任天堂の「ファミリーコンピュータ」の開発者であり,家庭向けのコンピュータに挑み続けている。新世代 社長の中川克也氏は,家族全員で楽しむエンターテインメントを家庭に取り戻したいと語る。
著者
大槻 智洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.933, pp.61-65, 2006-08-28

車載カメラが急速に普及し始めている。駐車時に後方の状況をカーナビに映し出したり,見通しの悪い交差点で車体前方の左右の状況を運転者に見せたりするために使う。さらに,道路の白線を認識してウインカーを出さずに車線を変えようとすると警報を鳴らす,乗員の頭の位置を検出しそれに合わせてエアバッグを膨張させてケガを防ぐ,といった画像認識に使う例が今後は増える。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.961, pp.68-73, 2007-09-24

ユーザーの心をとらえる「ヒット商品」の傾向は,ここ数年で劇的に変わった。日経流通新聞が毎年公表する「ヒット商品番付」に登場する民生エレクトロニクス機器の変遷をたどると,ユーザーの好みの変化がよく分かる(図1)。
著者
山海 嘉之 今井 拓司
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1161, pp.97-101, 2015-11

「ロボットスーツHAL」などを開発するCYBERDYNEが、新たな一歩を踏み出した。独自のプロセッサーやスーパーコンピューターを開発するPEZYグループと提携して、人間の運動中枢系を一部代替できる人工小脳機能のHALへの組み込みや、各種のロボットなどを対象にしたデ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.948, pp.118-121, 2007-03-26

清水は松下電器産業でエアコンの先行開発を担当する松下ホームアプライアンス社 技術本部 冷熱空調研究所の商品開発第1グループ 開発第1チームに所属する技術者である。当時,エアコン防塵フィルタの自動清掃機能の開発を進めていた。この後の2004年秋に発表したエアコン「Xシリーズ」が,「フィルターお掃除ロボット」として搭載する機能である。