著者
柳田 優子
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.64, pp.19-40, 2003

上代語の格序詞「が・を」の研究は日本語の句構造の変化を知る上で重要なテーマであるが、伝統文法の枠組みでは「が・を」を個別に調査分析している為、句構造の特徴について正確な情報を得ることができない。そこで、本研究では ...
著者
広瀬 浩司
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.48, pp.55-72, 1998-09

「こう語ってよければ、懲罰は身体ではなく、むしろ精神に加えられんことを」。啓蒙期の思想家G.B.マブリーのこの言葉を引用した後に、『監視することと処罰することー監獄の誕生』(以下『監獄の誕生』)のミシェル・フーコーは次のような注釈を付ける。 ...
著者
藤原 保明
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.52, pp.297-342, 2000-01-10

本稿は七点の古英詩を日本語に翻訳し、注と解説を施したものである。これらの詩はいずれも短編であるが、叙事詩、宗教詩、その他のジャンルの詩として鑑賞に値するのみならず、文学や語学上の貴重な情報源となっている。たとえば ...
著者
山下 浩
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.151-188, 1994
著者
慎改 康之
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.55, pp.33-55, 2001-02-28

ミシェル・フーコーは、1963年、『レーモン・ルーセル』という一冊の謎めいた書物を著す。20世紀初頭の作家レーモン・ルーセルに捧げられたこの著作は、1960年代に彼が残した数多くの文学論のなかでもとりわけ異彩を放ち、読者にとって ...
著者
藤原 保明
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.185-193, 2004-03-25

英語を通時的に分析すると、韻文と散文では結果が異なってくる場合が少なくない。このような結果の相違を文体、韻律の制約、方言、時期などに帰することが可能な場合があるが、韻文と散文の分析データの異なり方によっては、 ...
著者
大熊 榮
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.61, pp.45-118, 2003-01-27

この論文の目的はルシュディが掲げる「複合自我」概念における「歴史」的位相を、第二作『真夜中の子供たち』の分析を通じて明らかにすることである。これは第一作『クリスマス』が「複合自我」の「多面的実体」を象徴的に示そうと ...
著者
藤田 玲子
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.245-250, 2004

クリストファー・マーローはシェイクスピアの先駆的劇作家群、大学での才子(University Wits)の代表的作家というのが、文学史の位置づけである。また、29歳で殺害された状況について、彼が大学時代から関わっていたスパイ活動 ...
著者
濱田 真
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.51, pp.69-94, 1999-08-02

ドイツ語のBildung1に意味内容上完全に対応する語は、他言語には見られないと言われている。2 Bildungは、英語ではformation, creation, education、フランス語ではformation, [?]ducation, culture等と訳されるが ...
著者
青柳 悦子
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.117-170, 2004

物語るという言語行為は、記述的な言語行為や日常における行為遂行的な言語行為など、その他の言語行為とどのように違っているのだろうか。<物語言語>はどのような特質をもっているのだろうか。 ...
著者
畔上 泰治
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.53-100, 2004

X.ヴェルナー布告案 10.1各省庁の見解:1941年6月に閣議決定のために提出された「共同体異分子の処遇に関する法律」案は、更に修正が加えられた後、理由書と執行命令案とともに1942年3月19日に再び官房長官のもとに送付された。...
著者
大熊 榮
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.61, pp.45-118, 2003

この論文の目的はルシュディが掲げる「複合自我」概念における「歴史」的位相を、第二作『真夜中の子供たち』の分析を通じて明らかにすることである。これは第一作『クリスマス』が「複合自我」の「多面的実体」を象徴的に示そうと ...
著者
嶺 隆
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.235-236, 2004-03-25

メディアに法規制の網をかけようという動きが、ここへきて、にわかに活発になってきた。個人情報保護法はすでに成立し、以下、人権擁護法案、青少年有害社会環境対策基本法案、法案づくりが急ピッチで進む裁判員制度などいわゆるメディア規制への動きは ...
著者
山下 浩
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.238(1)-230(9), 1989
著者
大熊 昭信
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.264-296, 2000

人間は自分の身体に嫌悪感を抱いている。これはどうやら事実らしい。なぜか。バタイユによれば、人間は自分のなかの動物的なものを執拗に憎悪しているからである。1動物にたいして距離を置くことで人間は人間となったわけで、とりわけ栄養や排泄や生殖といった動物を思わせるものはすべて ...