著者
廣瀬 浩司
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.31-49, 2001-03-28

「ボディ・イメージ」ないしは「身体図式(K[?]rperschema)」の概念を展開し、それをフロイトのリビドー概念を結びつけて豊かな問題を提起したことで知られる生理学者P・シルダーのある患者は、自分のからだの写真を撮られ、はるか遠くの街の調査者の手元にあると訴えた。調査者 ...
著者
廣瀬 浩司
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.48, pp.55-72, 1998-09-30

「こう語ってよければ、懲罰は身体ではなく、むしろ精神に加えられんことを」。啓蒙期の思想家G.B.マブリーのこの言葉を引用した後に、『監視することと処罰することー監獄の誕生』(以下『監獄の誕生』)のミシェル・フーコーは次のような注釈を付ける。 ...
著者
大熊 榮
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.60, pp.83-120, 2002-09-04

この論文の目的はサルマン・ルシュディの処女作『グリマス』Grimus(1975)を取り上げ、彼がSFの方法によって「複合自我」を表象するようすを見届けるとともに、ホルへ・ルイス・ボルヘスからの色濃い影響を ...
著者
廣瀬 浩司
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.53, pp.1-15, 2000-03-27

モーリス・メルロ=ボンティの晩年の思想は、身体的知覚の現象学から思弁的な存在論への移行として語られることが多い。だが、彼の思想の転回に際しては、一方では言語や歴史、他方では生命や無意識に関する考察が重要な役割を演じ ...
著者
宮崎 和夫
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.237-239, 2004

グラナダ奪取祭は、1492年1月2日にイスラーム・スペイン最後の王朝ナスル朝の首都であったグラナダがカトリック両王によって征服されたことを記念して、現在に至るまで毎年行われている。正装したグラナダ市長や市会議員や県知事らが ...
著者
大熊 榮
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.60, pp.83-120, 2002

この論文の目的はサルマン・ルシュディの処女作『グリマス』Grimus(1975)を取り上げ、彼がSFの方法によって「複合自我」を表象するようすを見届けるとともに、ホルへ・ルイス・ボルヘスからの色濃い影響を ...
著者
対馬 美千子
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.1-23, 2002-03-29

「以前にはそこにはなかったはずの、この色づいた平面はいったいなんなのだ?なんであるのか、わたしにはわからない、このようなものはかつて見たためしがないのだから。それは芸術とはなんの関係もないもののように思える、少なくとも、わたしの記憶が正しければ。」 ...
著者
中本 武志
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.49, pp.159-209, 1999-01-31

英語には、動能交替(conative alterntion)の名で知られる現象がる。例えば、Levin(1993:41-41)は次のような例文を挙げている。(1) a. Paul hit (at) the fence. b. Margaret cut (at) the bread. c. I pushed (at/on/against)the table. ...
著者
黒田 享
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.231-232, 2004-03-25

ムーミンはフィンランド生まれだが、日本でも非常になじみが深いキャラクターである。Tove Janssonによる原作シリーズは多くの言語に翻訳され、アニメーション版は各国のテレビで放送されているが、日本とフィンランド以外では ...
著者
鬼界 彰夫
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.101-149, 2000
被引用文献数
1

本稿は『確実性』第三部([??]193-299)のウィトゲンシュタインの思考運動の構造と到達点の解明を目的とする。『確実性』第三部は読解困難なテキストである。この困難はウィトゲンシュタインの思考の大規模でダイナミックな転換に起因する ...
著者
鬼界 彰夫
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.55, pp.57-173, 2001-02-28

本論は『確実性について』に関する一連の論考1の完結編であり、『確実性』第四部[??]300-676の思考の軌跡をたどり、そこで生み出されたものと最終到達点を明らかにしようとする。このテキストの最終の日付は ...
著者
横山 幸三
出版者
筑波大学現代語現代文化学系
雑誌
言語文化論集 = Studies in languages and cultures (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.53, pp.97-99, 2000-03-27

平成11年度の初め、故永田康昭助教授は忽然としてこの世を去られた。文字通りの夭折と呼んでよいであろう。志半ばでの早世は、本当に惜しんでも余りある。あらゆる意味において、これからという矢先のことであった。ご承知の通り ...
著者
長岡 真吾
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.223-238, 2001

1939年に出版されたジョン・ファンテの代表作『アスク・ザ・ダスト』の初版本には、2000年10月現在において2,500ドルの値がついている。その値段はファンテと同時代の作家で、たとえばヘミングウェイやフォークナーといった有名作家 ...
著者
藤原 保明 Fujiwara Yasuaki
出版者
筑波大学現代語現代文化学系
雑誌
言語文化論集 = Studies in languages and cultures (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.50, pp.420-93, 1999-03-25

Herders Stellung im philosophischen Kontext seiner Zeitgenossen ist durch den Vorbehalt gepr[?]gt. daβ es Herders theoretischen Entwurfen an Genauigkeit und wissenschaftilicher ...
著者
五十嵐 一
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.28, pp.p162-147, 1989
著者
五十嵐 一
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p154-141, 1989