著者
秋山 学
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.1-21, 2005-03-31 (Released:2013-12-18)

ハンガリーの15世紀に「名君」としてその名を謳われたフニャディ家のマーチャーシュ王(1443-90 ; 在位1458/63~没年)は1、幼少の頃よりラテン語をはじめとする人文主義的教育を受け、大の蔵書家であったことで知られる。フニャディ家 ...
著者
小林 真二
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文芸言語研究 文芸篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
no.34, pp.154-129, 1998-10

昭和四年から六年頃にかけて、中村正常等の新興芸術派の作家たちを主要な担い手として、《ナンセンス文学》と呼ばれる文学が一大隆盛を見せたことがあった。《ナンセンス文学》についてはこれまでにまとまった研究 ...
著者
清登 典子 Kiyoto Noriko
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.128-122, 2001-10-31

一見すると叙景句と見える蕪村発句に、実は古典を踏まえての趣向が隠されており、その趣向を読みとることで、新しい解釈の可能性がひらけてくることについては、さきに「山の端や海を離るる月も今」の蕪村発句 ...
著者
松本 肇 Matsumoto Hajime
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.167-180(1, 2002-10-30

宋の王安石の「明妃曲」は、王昭君に対する従来の見方を塗り替え、大きな反響を呼んだ。それは、宋詩の理知的な傾向を示すものでもあった。宋詩に見られる傾向のいくつかは、すでに中唐詩の中に胚胎している。唐詩から宋詩 ...
著者
今泉 容子
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文芸言語研究 文芸篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
no.39, pp.124-86, 2001

食べる女。飲む女。料理する女。女が日本のテレビコマーシャルのなかでクローズアップされるとき、それが食のシーンであることが多い。女は長いあいだ料理をつくるひとであり、その材料を買いに行くひと ...
著者
今泉 容子 Ima-Izumi Yoko
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.97-136, 1999-10-30

健康で長生きするには食事がキーワードだ、とテレビや雑誌がしゃべりつづける今日。グルメや料理のドラマやアニメや漫画は、一九八〇年代後半から九〇年代前半にかけてかなり流行した。『美味しんぼ』は『ビッグコミック・スピリッツ』 ...
著者
小井土 守敏
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文芸言語研究 文芸篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
no.41, pp.132-119, 2002

『七十一番職人歌合』二十五番、「琵琶法師」と番えられた「女盲」の画中詞に、宇多天皇に十一代後胤、伊束が嫡子に河津の三郎とて と記されるように、曽我兄弟の仇討ちの物語が語り物であったことは明らかである。現存する『曾我物語』の本文 ...