著者
沢 俊行
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.586, pp.128-131, 2003-07

2001年5月6日午後5時過ぎ。山梨県にある遊園地「富士急ハイランド」で突然,悲鳴が夕闇を切り裂いた。悲鳴の先は「フライングコースターバードメン」。2人ずつ腹ばいになってゴンドラに乗車し,全長440m強のコースを鳥のように駆け抜けるアトラクションだ。上にある軌道から前後2点でつり下げた,ゴンドラの一つの前部が落下。
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.591, pp.114-117, 2003-12

中国の企業は売り込みに熱心だ。問題なのは,そのために事実をねじ曲げてしまうケースがあること。名刺交換しただけの日本企業から技術指導を受けていることにしてしまったり,一緒に写真を撮っただけなのに技術提携していることになったり…。ところが,これほど売り込みには熱心なのに,おカネを払った途端に態度が豹変,アフターサービスを頼んでも知らん顔ということも。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.586, pp.136-139, 2003-07

そうした中,マニアの声に耳を傾けることによって生まれたヒット製品を見ていただこう。 2002年暮れの発売以来,フル生産を続けている模型のヘリコプターがある。ヒロボーが開発した「X.B.Rラマ」(図1)。コードをつないだまま室内で飛ばす電動ヘリだ。 ヒットの秘密は同軸反転式のロータ。何しろ操作が楽だ。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.589, pp.59-66, 2003-10

2003年9月13日から21日まで一般公開された第60回フランクフルト国際モーターショー(正式名称は60th International Motor Show Passenger cars 2003)。2002年3月,2003年3月のジュネーブモーターショーや,2002年9月のパリモーターショーと比べて様変わりしたのが,ミニバンが主役の座を降りたことだ。
著者
莫 邦富
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.593, pp.63-68, 2004-02
被引用文献数
1

2003年12月上旬に,その事件は起きた。事の起こりは,同じ年の 11月下旬に,中国の19の雑誌と11の新聞に掲載された広告である。トヨタ自動車の4輪駆動車「覇道」(日本名「プラド」)と「陸地巡洋艦」(同「ランドクルーザー」)の中国での発売を知らせるその広告の内容は,次のようなものだった。 プラドの走る風景の中に,中華街の獅子舞でおなじみの,獅子が描かれている。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.592, pp.49-54, 2004-01

2004年の現代,HDD(ハードディスク装置)を内蔵したハイブリッドレコーダに録画した番組を見るには,十字型コントローラの複雑な操作が不可欠だ。一方2054年を描いた映画「マイノリティ・リポート」の中で,トム・クルーズ演じる主人公は身振り手振りのジェスチャーで映像を思いのままに再生する。50年も先の話かと思っていたら,家電業界では映画そのままの技術の研究が進んでいた。
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.593, pp.128-131, 2004-02

日本企業の冠がついた中国の現地企業に日本企業の社員は安心感を覚える。その親会社である日本企業と同等の高い信頼性を期待できると思うからだ。ところが,そうした思い込みが間違いのもと。多くの日系企業は現地採用の従業員を抱え,商習慣もその国のままだ。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.588, pp.115-119, 2003-09

「どうしてもパフォーマンスロッドは付けなきゃならん。お前だって分かるじゃろ」 シャシー開発の小田昌司は,パッケージ開発の任田功に迫った。パフォーマンスロッドとは車体後端部の左右のサイドメンバを結合する補強材である。 「そうは言うけど,今最優先でやらんといかんのは燃費ですよ。そのために,こっちは1gでも軽くしようと努力してるんです。
著者
丹治 和男
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.591, pp.51-58, 2003-12

中国の自動車市場は急激な成長を見せ,今や世界中の自動車関連企業の注目を集めている。2002年には商用車と乗用車を合わせた年間販売台数が米国,日本,ドイツに次いで世界4位に躍進するなど,ここしばらくその勢いは止まりそうにない。実は,こうした新車販売の拡大に伴い,一つの市場が大きく立ち上がろうとしている。
著者
岡村 暁生
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.586, pp.51-56, 2003-07

1990年代後半,欧米ではテレマティクスが自動車メーカーの重要な戦略の一つになった。将来の自動車会社の屋台骨を支えるビジネスになるという期待が広がった(図1)。米国では1996年に米Ford社がRESCU*1 のサービスを開始した。次いで1997年には米GM社,DaimlerChrysler社,ドイツBMW社が相次いでサービスを開始し,テレマティクスの競争が始まった。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.589, pp.45-52, 2003-10

「これまでの『プリウス』は,同クラスの車に比べて価格が高いことや,走りの面で劣ることに対して,『ハイブリッド車だから—』という言い訳が付きまとった。こんどのプリウスはこうした言い訳なしに,普通の消費者に選んでもらえるクルマにしたかった」(記者発表会場の説明員)。 新型プリウス(図1)に懸けるトヨタ自動車の思いを,この言葉が象徴している。
著者
遠藤 健治
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.587, pp.117-120, 2003-08

中国の常識は日本の非常識。この言葉がピッタリなのが,中国の商習慣だ。「本物だよ」と言われて買ったテレビはニセモノ。それに文句を言うと,開き直って本物との差額を要求される。売り手がそうなら,買い手も負けてない。自社工場で不良が出れば,すべて部品メーカーのせいにする。時間稼ぎに逃げ回り,揚げ句の果てに代金を踏み倒す。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.591, pp.81-85, 2003-12

家庭用燃料電池コージェネレーションには現在20社近いメーカーが参入している。2010年に40万台,1800億円というのは確かに巨大な市場だが,20社で分け合うとすればそれほど大きな規模ではない。お互いに似たような製品を作れば,価格のたたき合い,そして過当競争になることは目に見えている。誰も利益を出せないという家電の典型的パターンである。
著者
松浦 晋也
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.592, pp.122-125, 2004-01

2003年11月29日午後1時33分,宇宙航空研究開発機構(JAXA)はH-Aロケット6号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた(図1)。ロケット先端に搭載されていたのは情報収集衛星(IGS)の第2弾。IGSは,光を使って地表を監視する光学衛星(IGS-O)とレーダを使って夜間の監視もできるレーダ衛星(IGS-R)が1組となっている。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.594, pp.19-21, 2004-03

ニコンは,一般ユーザー向けの一眼レフデジタルカメラ「D70」を2004年3月19日(表)に発売する。この製品でニコンは,キヤノンの「EOS Kiss Digital」(2003年9月発売)がほぼ独占している一般ユーザー向け市場でのシェア獲得を目指す。一方,コンパクトデジタルカメラでもニコン,コニカミノルタカメラ,オリンパス,キヤノンが相次いで最上位機種の新製品を投入する。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.586, pp.81-87, 2003-07

ジェネレーションYはその上の1965〜1979年生まれの世代「ジェネレーションX」との対比で語られることが多い。ジェネレーションXは人口が5000万人程度と少ない上に,彼らが青春時代を過ごした1980〜1990年代中ごろの米国は未曽有の不況下。両親の離婚は当たり前で,母親が働きに出ている間はテレビがベビーシッター代わり。
出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル (ISSN:13486314)
巻号頁・発行日
no.592, pp.130-132, 2004-01

腹に響く衝撃音の中,居並んだ特許庁の審査官は1歩後ろへ下がった。正直言って私は2歩くらい下がったね。 電力中央研究所で蒸気爆発のデモを見たときのこと。電中研が出願した特許に対して「新規性なし」と判断した特許庁に説明するときと,同じデモをやってもらった。 衝撃音の正体は蒸気爆発。火山の爆発でよくあるよね。