- 著者
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守随 治雄
- 出版者
- The Japan Landslide Society
- 雑誌
- 地すべり (ISSN:02852926)
- 巻号頁・発行日
- vol.21, no.3, pp.17-23_1, 1984-12-25 (Released:2011-02-25)
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
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東北地方の形態・規模等の異なる第三紀層の地すべり地においてX線回折を行なった結果, 崩積土すべり, および過去の変動記録のある岩盤すべりのすべり面は, 初生型の岩盤すべりのすべり面にくらべ, スメクタイトの含有量が多くなっていることが判明した.また, スメクタイトと斜プチロル沸石との間には負の相関性が認められ, すべり面付近でスメクタイトの含有量が多いのは, 斜プチロル沸石がスメクタイトに変化したものと推察された.それには, 斜プチロル沸石の020方向の結晶度が関係しているものと考えられた.