著者
小澤 亘 濱嵜 愛夏
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.97-98, 2016

<p>今まで、デジタル教科書論議においては、日本語学習で困難に直面する「外国にルーツを持つマイノリティ児童生徒」について注目されることはほとんどなかった。本ポスター報告は、こうした議論の死角にフォーカスする。立命館大学DAISY研究会(Rits-DAISY)は、昨年10月から今年3月まで、大阪市のある小学校をフィールドとして、週2回のペースで、1年生から5年生までの合計6名の外国人児童に対して、iPadを使用して放課後の学習支援教室を実施した。こうした支援実践に依拠して、外国にルーツを持つ児童生徒に対するICT学習支援の必要性と、日本社会が直面するマイノリティに向けたデジタル教科書政策に関わる課題を確認する。</p>
著者
菊地 秀文 新井 健一 柳沢 昌義 赤堀 侃司
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.27-28, 2013

<p>ノート機能内蔵学習者用デジタル教科書を用いた授業実践を行い,児童のノート機能に対する評価の構造を分析した.分析をもとに,児童の思考の分断が発生しないようなデジタル教科書使用時のノートテイキング方法について考察した.漢字や計算,物語文の読みなどの学習におけるノートテイキング方法について,デジタル教科書端末と紙のノートを併用した場合など4つのプランを作成した.</p>
著者
難波 康治
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.41-42, 2013

<p>大阪大学国際教育交流センター日本語教育研究チームでは、大学の国際化に伴う留学生数の増加に対応できる体制を整えるため、平成21年度より4年間にわたり科学研究費補助金の補助を受け、新しいカリキュラムの開発に取り組んできた。本稿では、その一部である従来型の教材とiPhoneアプリを融合した初・中級漢字教材の開発について報告する。また、それらを利用した一斉授業と個別学習を組み合わせた実践について紹介する。</p>
著者
田中 百香 藤井 佑梨奈 曽我 聡起
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.69-70, 2015

<p>小学生が水族館などの施設見学をする際に、より深く理解してもらうためにデジタル教科書を利用することで、紙の教材では得られない情報の提示が可能になると考えている。</p><p>そのため、我々はApple社が無料で提供しているマルチタッチブック作成アプリケーションであるiBooksAuthorを用いて、HTMLwidgetをiBooks Author内に埋め込み、クイズ形式で理解を深めることが可能なデジタル教科書を作成する。ほかに、HTMLwidgetではHTML5を用い、小学生がタッチや移動などの操作を行うことで、より楽しくゲーム感覚で学べるようなものを検討している。また、先般iBooks AuthorコンテンツがiPhoneにも対応したことにより、i P h o n eで気軽に利用してもらえるようなデジタル資料となっている。本発表では、施設見学に来た小学生向けデジタル教科書を試作し、実演を交えて紹介する。</p>
著者
沖田 翔 尾崎 正志 上條 将吾 福井 裕晋
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.101-102, 2016

<p>NPO法人伊能社中では、地域課題解決型学習「ふくちやまモデル」を開発・実践した。地域の担い手となる若い世代が、地域の魅力・課題を継続的に発見・共有・発信できる体制の構築を目指す本モデルを、京都府・福知山成美高校での実践報告と共に紹介したい。</p>
著者
尾崎 正志 沖田 翔 上條 将吾 福井 裕晋
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.81-82, 2016

<p>特定非営利活動法人伊能社中では、2015年度に京都府福知山市でアクティブ・ラーニングの開発・実践を行った。福知山市は、頻繁に水害が発生する地域である。そのため、生徒たちが防災の取り組みを考え、防災情報を地域の住民に届ける方法を形にすることをテーマに「共有」→「課題設定」→「アイデア出し」→「プロトタイプ制作」→「テスト・検証」という5ステップの流れで実践を行った。これを地域課題解決型学習「ふくちやまモデル」と定義する。</p><p>福知山成美と伊能社中が協力することにより、生徒が徐々に主体的に動き地域のことを考えるようになり、市民や自治体の人に成果発表するとことで、生徒の向上心もみられる効果があった。</p>
著者
我妻 潤子
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.3, pp.65-66, 2014

<p>デジタル教材の重要性が認知され、教育現場に具体的な実践が試みられるようになった。だが、ソフトは充実しているとは言い難く、教員自身が教材を自作しているのが現状である。この教材は授業内の使用には著作権処理は不要だが、授業以外での使用には権利処理が必要である。「著作権」と聞くと、第一に難しい・わからない・避けたいという。本発表では少しでもデジタル教材の汎用性を高めるために、著作権処理の要点を権利処理の現場にいる発表者が解説し、デジタル教材作成に伴う教育現場の悩みを少しでも解消できることを目的とし、その情報提供を試みるものである。</p>