著者
西島 花音 川名 典人 布施 泉 曽我 聡起
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集 日本デジタル教科書学会第8回年次大会 (ISSN:24326127)
巻号頁・発行日
pp.81-82, 2019 (Released:2019-10-16)
参考文献数
6

本研究では,講義内容に関するデジタル漫画教材を,授業中,タブレット端末を使って リアルタイムで作成し,学習におけるモチベーションの向上について調査した。漫画教材 が学習者の授業のモチベーションに繋がるという結果が得られた。また,テキストのみの 教材がわかりやすいという学習者が自由に漫画表現と文字表現を選択可能な学習教材の提 供をiBooks Authorを使用して,デジタル教材によって実現することを検討する。
著者
小澤 亘 濱嵜 愛夏
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.97-98, 2016

<p>今まで、デジタル教科書論議においては、日本語学習で困難に直面する「外国にルーツを持つマイノリティ児童生徒」について注目されることはほとんどなかった。本ポスター報告は、こうした議論の死角にフォーカスする。立命館大学DAISY研究会(Rits-DAISY)は、昨年10月から今年3月まで、大阪市のある小学校をフィールドとして、週2回のペースで、1年生から5年生までの合計6名の外国人児童に対して、iPadを使用して放課後の学習支援教室を実施した。こうした支援実践に依拠して、外国にルーツを持つ児童生徒に対するICT学習支援の必要性と、日本社会が直面するマイノリティに向けたデジタル教科書政策に関わる課題を確認する。</p>
著者
菊地 秀文 新井 健一 柳沢 昌義 赤堀 侃司
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.27-28, 2013

<p>ノート機能内蔵学習者用デジタル教科書を用いた授業実践を行い,児童のノート機能に対する評価の構造を分析した.分析をもとに,児童の思考の分断が発生しないようなデジタル教科書使用時のノートテイキング方法について考察した.漢字や計算,物語文の読みなどの学習におけるノートテイキング方法について,デジタル教科書端末と紙のノートを併用した場合など4つのプランを作成した.</p>
著者
竹生 秀之 足助 武彦
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.63-64, 2017

<p>伊那市内の小中学校は全てネットワークがつながっている。それ故に離れていても学校間での通信が可能であり、データの送受信が可能である。市内では長野県最大という中学校もあれば過疎化により1学年で数人という学校もある。人数の違いにより同等の学習ができているかという課題もある。実験的に両校をネットワークを利用して双方の様子を見ながら、会話をしながら同じ課題の授業を実施する事を試みた。その実験授業をはじめに現在では市内の小中学校をネットワークで結び、多様な授業を展開している。また、昨年より、市内の小学校とカンボジアの日本語学校(ハイティーン)を接続し、こちらでは英語の学習、カンボジアでは日本語の学習ができるのではないかと考えている。まだ挨拶程度であるが、今後、日常的に会話をしていく事ができればと期待をしているし、また海外との交流という事でお互いを理解し、いずれは直接、会えるようになればとも考える。</p>
著者
稲木 龍元
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
デジタル教科書研究 (ISSN:21887748)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-16, 2017-10-27 (Released:2017-10-27)
参考文献数
6

本稿は,A特別支援学校(知的障害)におけるICT活用の事例について,重度知的障害児を対象としたこと,学校における機器整備のプロセスを含めたこと,校務への活用を含めたことを特徴とした報告である.児童生徒に対する指導では,タブレットの導入プロセスから授業活用までの様子を報告した.校務では,アンケートでの活用や校内研究による業務効率化の様子を報告した.最後に,本実践に残された課題と他の特別支援学校に事例を一般化する際の留意点を議論した.
著者
藤木 謙壮 小林 祐紀 中川 一史
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集 日本デジタル教科書学会第7回年次大会 (ISSN:24326127)
巻号頁・発行日
pp.47-48, 2018 (Released:2018-10-03)
参考文献数
3

本研究の目的は,対話スキルの習得を目指し,学校放送番組を活用して継続的に行う教育実践を考案し,評価することである。公立小学校6年生1学級(14名)を対象に,朝学習(20分)において,NHK for Schoolの学校放送番組「Q~子どものための哲学~」を用いた授業を全7回実施した。授業初回・最終回終了後に質問紙調査を行い,Wilcoxonの符号付順位検定を実施した。結果,複数の質問項目において有意差が認められ,意識の変化が確認できた。要因として,全回同様の学習展開によって児童が見通しを持てたこと,自己対話シートの活用によって対話の心理的負担が軽減したこと,番組の内容や構成によって児童の興味・関心が高められたこと等が考えられた。
著者
小河 智佳子
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
デジタル教科書研究 (ISSN:21887748)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.24-36, 2014-08-12 (Released:2017-06-26)
参考文献数
30

デバイス、コンテンツ、ネットワーク整備、教員支援の4 つの観点から、デジタル教科書の導入費用を試算した。デバイスは、価格と使用年数についていくつかの選択肢を考慮した。コンテンツは、既存の教科書部分と教材部分に分けて費用の試算を行った。ネットワークは、学校と家庭での接続それぞれについて、初期費用と年間費用を試算した。教員支援については、支援が必要な教員にICT 支援員を配置する場合と、各学校に1 人の支援員を配置する場合の雇用費用を計算した。これら4 つの観点での計算から、全体として要する最大費用と最小費用を計算した。結果、既存の教科書の一年あたりの費用をそのままデジタル教科書費用に充てるのでは予算が足りないことが明確となった。現状の紙の教科書のように公費で賄っていくのか、私費負担を行っていくのかは、今後検討すべき課題のひとつであると考えられる。
著者
永井 大円 大森 理聡
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
デジタル教科書研究 (ISSN:21887748)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-19, 2020-09-30 (Released:2020-11-06)
参考文献数
15

本研究は,授業者のアイトラッカー(視線計測装置)の活用が,授業者の授業力向上に効果的であるかどうかを検証することを目的とした。授業者にアイトラッカーを使用してもらい,録画した画像を見ながらインタビューを行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った。また,動画編集ソフトを用いて画像を静止画として抽出し,カテゴリに分類した。これら二つを分析した結果,視線には,授業者の癖,意図的な視線,事後に意味づけられた視線の存在があることが明らかとなった。また,授業内で,気になる生徒が継続的に変化していた。この結果は,ビデオカメラによる定点撮影では困難であった授業者の授業時の視線とその意図の関係性を明らかにするものであり,意図的には気づくことができない指導を視覚化する上でアイトラッカーの使用が有用であることが示された。
著者
寺尾 敦
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集 日本デジタル教科書学会第5回年次大会 (ISSN:2188062X)
巻号頁・発行日
pp.79-80, 2016 (Released:2017-06-14)
参考文献数
3

教職科目「教育方法の研究(中等教育)」において,デジタル教科書の利用法を教育する2回の授業をデザインした.出版社がウェブで公開しているデジタル教科書のサンプルを体験することで,動画の埋め込みなど,紙の教科書と比較してのデジタル教科書の基本的特徴は,学生が自力で発見することができた.タブレット端末がネットワークにつなげられることを利用した教育方法と,デジタル教科書導入の問題点については,講義を行った.後日,電子黒板を使用し,デジタル教科書との連携についての実習を行った.期末試験において,デジタル教科書の導入によりどのような授業が可能になるかを記述する問題を出題した.この教職科目の授業でとりあげた内容の多くは答案に反映されており,授業デザインは適切であったことが示された.
著者
岩山 直樹 伊藤 一成 長谷川 春生
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集 日本デジタル教科書学会第7回年次大会 (ISSN:24326127)
巻号頁・発行日
pp.1-2, 2018 (Released:2018-10-03)
参考文献数
3

小学校学習指導要領総則には「コンピュータ等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度を育む」とある。小学校におけるプログラミングのねらいにはコンピュータと社会や生活とのつながりを意識することが大切であることから、本研究では、生活とプログラミングをつなげる授業実践を行った。実践を通して、生活の中にある課題を解決するためにプログラミングを活用していくことが、子供の態度育成と主体的な学びにつながることが明らかとなった。一方、プログラミングを行う上で必要な技能等を系統的に習得していくことが課題として残った。
著者
芳賀 高洋 我妻 潤子 臼井 洋子 大谷 卓史 工藤 紗貴子 鈴木 二正 高瀬 浩之 塚本 初恵 豊福 晋平 中駄 康博 西尾 琢郎 森棟 隆一 三輪 吉和 渡辺 光輝
出版者
日本デジタル教科書学会
巻号頁・発行日
pp.61-62, 2017 (Released:2017-10-02)
参考文献数
2

文化庁 文化審議会著作権分科会は2017年4月「文化審議会著作権分科会報告書」において「教育の情報化の推進等」を公表した。本ポスター発表では、こうした審議会等で討議される教育に関連した最新動向(権利制限の拡大案や公衆送信権に関わる補償金制度導入、学生からの著作権利用許諾料金の徴収、ライセンシング体制の整備ほか)の要点を解説し、著作者・著作権者と利用者(教員、児童生徒、保護者)との「対話」の促進のためのコミュニティの構築といった、今後求められる施策について提案する。
著者
難波 康治
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.41-42, 2013

<p>大阪大学国際教育交流センター日本語教育研究チームでは、大学の国際化に伴う留学生数の増加に対応できる体制を整えるため、平成21年度より4年間にわたり科学研究費補助金の補助を受け、新しいカリキュラムの開発に取り組んできた。本稿では、その一部である従来型の教材とiPhoneアプリを融合した初・中級漢字教材の開発について報告する。また、それらを利用した一斉授業と個別学習を組み合わせた実践について紹介する。</p>
著者
鈴木 秀樹 小池 翔太
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.41-42, 2021

<p>教室内でオンライン会議を行い,更にブレイクアウトルーム機能を使ってグループ分けすることにより,少人数での話し合い活動をすることを試みた。結果,対面での場合と遜色ない話し合い活動を実現することができ,通常の教室での話し合いよりも積極的になる児童が見られた。オンラインだと「緊張しない」こと,誰かが発言を始めたら自然と他の子は聞き手に回るので,発言が入り混じっていないこと等の理由が予見された。また,学習者用デジタル教科書の画面を共有して編集していくことが話し合いをスムーズに進めることに有効であることも観察できた。</p>
著者
島田 英昭 山田 裕介
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集 日本デジタル教科書学会第9回年次大会 (ISSN:24326127)
巻号頁・発行日
pp.47-48, 2020 (Released:2020-10-16)

本研究は、電子書籍の新しいインタフェースを開発し、心理実験により評価を行った事例を提供した。新しい「重ね」インタフェースを「パネル」および「既存」と比較した。大学生23名を対象に、正誤判定課題、感性評価およびインタビューを行った。その結果、操作性については重ねの有効性がみられなかったが、「新しさ」に関する感性評価では重ねの評価が高かった。以上から、電子書籍のエビデンスベースの評価の重要性について議論した。
著者
兼子 明日華 北野 彩佳 坂田 陽子
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.95-96, 2019

<p> 本研究の目的は,タブレット画面に表示される教材(絵本)のページ数の違いが,幼児の文章理解に影響を及ぼすか検討することであった。画面に1画面だけ提示する「1ページ条件」と紙の本のように見開きで2ページ提示する「2ページ条件」を設けた。保育園の年少群(3-4歳),年長群(5-6歳)を対象にタブレットPCを用いて絵本の読み聞かせを行い,その後絵本の内容に関するエピソード記憶課題を行った。その結果,年少群においては提示ページ数の違いによる記憶成績の差はなかったが,年長群において1ページ条件のほうが2ページ条件よりも成績が有意に高いことが分かった。年齢群間の差は,選択的注意能力の発達から考察された。</p>
著者
林 俊信 奥村 理子
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会発表予稿集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.39-40, 2020

<p>本稿では、2020年3月から行われた全国の学校休校措置で生じた学習機会の損失について、デジタル教材を用いることで、一定量の学習保証を行うことができたことを報告する。デジタル教材は、個別最適化の機能を持ち、個々の学習記録を詳細に確認できるものである。調査対象者は、無学年式デジタル教材「すらら」を学校・学年単位で導入した組織である。休校措置期間と通常期間における利用時間に関して、休校の時期でも一定の学習機会を維持することができた。個別最適化機能を持った教材は、教員との密な時間確保がままならない休校期間中の有効な打開策の一つとなった。今後、Society5.0に向けた日本社会では、修得主義[1]やAI活用を求められているため、社会展開の一端として、児童・生徒へ還元される方法も模索していく。</p>
著者
山崎 洋介 網干 博文 湯口 眞紀 鳥海 拓 高詰 佳史 磯川 桂太郎
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集 日本デジタル教科書学会2014年度年次大会 (ISSN:2188062X)
巻号頁・発行日
pp.89-90, 2014 (Released:2017-06-14)
参考文献数
4

日本大学歯学部では、2013年からiPadを導入した講義・実習を開始した。年度ごとに順次導入を進め、2014年度には全学生の約半数にあたる第1~3学年の学生がiPadを保有し、利活用している。iPadは大学から学生に配付または貸与されたものではなく、学生個人が購入したもので、いわばBYOD(Bring Your Own Device)の形式であるから、MDM(Mobile Device Management)の仕組みで機能制限を課すことも行っていない。勉強にもプライベートにも垣根なくiPadを利用することで、より活用度が高まると考えての方略である。今回、iPad利用に合わせて各種のデジタル教材を独自に開発・利用したので報告する。
著者
田中 百香 藤井 佑梨奈 曽我 聡起
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.69-70, 2015

<p>小学生が水族館などの施設見学をする際に、より深く理解してもらうためにデジタル教科書を利用することで、紙の教材では得られない情報の提示が可能になると考えている。</p><p>そのため、我々はApple社が無料で提供しているマルチタッチブック作成アプリケーションであるiBooksAuthorを用いて、HTMLwidgetをiBooks Author内に埋め込み、クイズ形式で理解を深めることが可能なデジタル教科書を作成する。ほかに、HTMLwidgetではHTML5を用い、小学生がタッチや移動などの操作を行うことで、より楽しくゲーム感覚で学べるようなものを検討している。また、先般iBooks AuthorコンテンツがiPhoneにも対応したことにより、i P h o n eで気軽に利用してもらえるようなデジタル資料となっている。本発表では、施設見学に来た小学生向けデジタル教科書を試作し、実演を交えて紹介する。</p>
著者
沖田 翔 尾崎 正志 上條 将吾 福井 裕晋
出版者
日本デジタル教科書学会
雑誌
日本デジタル教科書学会年次大会発表原稿集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.101-102, 2016

<p>NPO法人伊能社中では、地域課題解決型学習「ふくちやまモデル」を開発・実践した。地域の担い手となる若い世代が、地域の魅力・課題を継続的に発見・共有・発信できる体制の構築を目指す本モデルを、京都府・福知山成美高校での実践報告と共に紹介したい。</p>