著者
田中 崇裕 長原 正人 高橋 春雄 橋本 成弘 山田 隆 宮脇 律郎 門馬 綱一 重岡 昌子 徳本 明子 松原 聰
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2015年年会
巻号頁・発行日
pp.40, 2015 (Released:2020-01-15)

鹿児島県薩摩川内市入来地区に露出するカオリンを主とする変質粘土帯に存在する熱水石英脈中に、我が国初産のスカンジウムリン酸塩鉱物であるコルベック石とプレツール石と考えられる鉱物が確認された。これらの鉱物について、化学組成、産状、成因などについて報告する。
著者
山田 隆 大浜 多喜 小菅 康寛 石橋 隆 藤原 卓
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2015年年会
巻号頁・発行日
pp.56, 2015 (Released:2020-01-15)

栃木県鷹ノ巣鉱山から産出したMn-Co砒酸塩鉱物を検討したところ、bobierriteを含む藍鉄鉱グループの鉱物と判明。マンガンヘルネス石の可能性が高いがさらに検討を要する。
著者
古川 登 藤田 更
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2015年年会
巻号頁・発行日
pp.48, 2015 (Released:2020-01-15)

貝化石中に沈殿したオレンジ色の方解石の着色要因を解析した.ICPによる分析ではFeは含まれず,Mn,Mgなどが検出された.Mnを含む溶液を用いて方解石を合成したところオレンジ色の方解石が得られた.したがってオレンジ色の着色要因はMnによると考えられる.
著者
丹羽 健文 石橋 隆
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2015年年会
巻号頁・発行日
pp.58, 2015 (Released:2020-01-15)

鹿児島県奄美大島の大和鉱山で,本邦初産のポピー石(poppiite)が確認された.Vを含むパンペリー石族鉱物で,クトナホラ石とパイロクスマンガン石を主体とする鉱石を切る脈で産する.濃緑色を呈する長さ約0.3 mmの長柱状や繊維状の結晶集合体で,原田石とロスコー雲母を伴う.組成の実験式は,(Ca1.60Mn0.28Na0.11)Σ1.99(V0.72Fe0.14Mg0.11)Σ0.97(V1.99Al0.01)Σ2.00(Si3.02Ti0.01)Σ3.03O10.64(OH)3.36で,主要なX線回折値[d in Å (I)]は,3.820(75), 2.935(100), 2.756(60), 2.658(65),格子定数(単斜晶系)は,a=19.274(7), b= 6.052(2), c=8.883(2) Å, β= 97.34(3)°,V= 1027.7(7) Å3である.