出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.661, pp.62-63, 2000-03-06

阪急電鉄京都線・西京極駅の北側に広がる西京極総合運動公園の拡張事業。京都市は線路を挟んで南側の敷地3万6000m2に大小二つの屋内プール,多目的広場などを2002年6月までに整備する。メーンプールは50mプールで,飛び込みプールと併設し,3000席の観覧席を設ける。冬はアイススケートリンクに転換が可能だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.705, pp.65-67, 2001-11-12

着工前の住宅会社のずさんな対応に不信感を募らせた建て主は,きちんと工事してくれるのかと不安になり,住宅インスペクター神戸NETに相談を持ちかけた。 住宅インスペクター神戸NETは,昨年10月に設立された任意団体で,建築士19人と弁護士2人からなる。監理単独の業務が柱の一つだ。 兵庫県明石市で設計事務所を主宰する会員の柿野健一氏が,この住宅の担当に就いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.736, pp.18-21, 2003-01-20

さに「ビルの谷間」という表現があてはまるY邸は,築40年の木造住宅。数年前,南側に5階建てのビルが建って以降ほとんど日が差さず,朝から照明をつける生活だったという。建築主のYさんは,生まれ育ったわが家で一人住まいをするため,あえて改修を選んだ。 旧宅は家族4人で暮らしていたため個室が多く,しかも浴室などは後からつくったので,使い勝手の面でも不自由があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.679, pp.70-75, 2000-11-13

「この場所に,若い人がこんなに集まるなんてなぁ」。9月1日にオープンした商業施設Hoop(フープ)を歩きながら,竹中工務店大阪本店設計部の古川博司副部長は笑顔が絶えない。狙いが的中,はやっているからだ。 初めは頭を抱えた。大阪の天王寺あべのといえば一大繁華街ではあるものの,肝心の敷地はその外れ。近鉄南大阪線のターミナル,あべの橋駅の南口にあった。
著者
藤森 照信 宮永 博行
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.694, pp.42-45, 2001-06-11

建築家としては7作目の「熊本県立農業大学校学生寮」が,2001年の日本建築学会作品賞に選出された。第1作の「神長官守矢史料館」以来,一貫しているのは,素人の感性と現場の感覚を大事にする姿勢だ。「現場で予想外の事態になっても,自然に受け入れる」のが"フジモリ流"。本誌連載が今回で終わる最新作,伊豆大島の「ツバキ城」では,素人施工と建物緑化の限界に挑んだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.643, pp.47-51, 1999-06-28

アリーナからスタジアムへと変化するさいたまスーパーアリーナ。総重量1万5000tの巨大なブロックが70m移動して空間が生まれ変わる。このムービングブロック内には,給排水設備,空調設備,防災設備などが張り巡らされている。これらの設備が移動に対応するよう,アリーナ側とスタジアム側で配管やダクトを離接合する"動く設備"を開発した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.652, pp.92-95, 1999-11-01

戦災で3階部分を焼失し,2階建てで"仮復旧"した東京駅・赤レンガ駅舎。1914年に完成した辰野金吾の代表作は,仮の姿のまま既に50年の歳月を経た。これまで幾度となく「建て替え」「保存」の論議にさらされてきたが,ついに元の姿に復元されることが決まった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.738, pp.24-27, 2003-02-17

校舎の窓から六本木ヒルズがよく見えるが、平日からよくあんなに人がいるものだとびっくりする。この中学校も校舎が新しいので間違えて入ってくる人もいる。生徒は登下校にけやき坂を使っているが、新しい街ができたといっても、子供たちはクールな反応だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.687, pp.100-103, 2001-03-05

高知県十和村とおわそんで建設業を営む国沢組は1988年8月,十和村立大道おおどう小学校の体育館新築工事を9430万円で請け負い,89年3月に工事を完了して建物を村に引き渡した。その後,追加・変更工事代金を村に請求したが,村が支払いを拒否したため,90年4月に村を相手取り,総額753万円の支払いを求める訴訟を高知地裁で起こした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.716, pp.80-85, 2002-04-15

「曲面壁の展示は,富弘さんの作品には案外いいかもしれない」。群馬県の東村立新富弘美術館国際設計競技。最終審査に臨む5者の公開プレゼンテーションで,審査委員の黒田亮子・群馬県立館林美術館長(当時)がこう言った時,aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所のヨコミゾマコト氏は「やった!」と思った。コンペの事務局だった富弘美術館の根岸徹氏も「流れが決まった」と感じた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.748, pp.22-26, 2003-07-07

島の宮浦港から美術館の現場に向かう途中、11年前に建てられたベネッセハウスのホテル棟に立ち寄ってみた。打ち放しコンクリートの所々にジャンカやコールドジョイントがある。「さすがの安藤さんも、生コン工場のない離島では思い通りのコンクリートを打つのは難しいのか」。そう思わされた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.683, pp.72-75, 2001-01-01

オフィス中央を貫く"メーンストリート"。本物の緑で人々を迎える"セントラルパーク"。バーやバスケットコートもある。訪れただれもが,この場所を「街」と呼ぶことに抵抗はないだろう。 TBWA・シャイアット・デイは,アップル・コンピュータの「Think Different」プロモーションなどの斬新なアイデアで知られる米国の有力な広告代理店の一つ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.696, pp.92-96, 2001-07-09

ホテルチェーンに買収された後,団体客も受け入れ,大衆路線で黒字転換を達成した。 「結局,堀さんという人が採算を度外視してメチャクチャな建物をつくったのが原因でしょう。まったくけしからん話だ」。倒産後に会員有志が組織した「川久の会員権を守る会」会長の真野清以志氏はこう話す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.745, pp.69-75, 2003-05-26

1998年に日本建築学会賞を受賞した「マルチメディア工房」は、築7年目とは思えない老朽ぶりで、訪れた建築関係者を驚かせている。調べてみると、漏水とメンテナンスのしにくさに苦労している実態が分かった。 特徴は、学会賞審査員に高く評価されたプランにある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.656, pp.104-107, 1999-12-27

敷地57.45〜60.71m2/延べ97.16〜100.64m2/3戸/5300〜6500万円(最低売却価格) 「di Corte(ディ・コルテ)」とは,「中庭のような」を意味するイタリア語。スタジオ80在籍中にアルド・ロッシとの共同作業を担当していた設計者の横堀健一氏(横堀建築設計事務所主宰)は「ベネチアの都心部には,通風や採光を確保するために中庭(コルテ)を設け,高密度でありながらも空間の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.686, pp.100-103, 2001-02-19

昨年9月,小学校低学年の女の子がジェットバスで入浴中に死亡するという事故が,2件立て続けに起きた。湯の吸い込み口に髪の毛が絡まっておぼれたのではないかとみられている。メーカー28社は共同で,改良した吸水口カバーへの無料交換を進めているが,それだけで万全とは言えない。使用者に注意を呼びかけて事故の再発防止に取り組む必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.696, pp.16-21, 2001-07-09

やプレキャスト板のルーバー,格子……。半透明建築をテーマに,これらの素材を多用している隈研吾氏が,今回選んだのは穴あきレンガである。海/フィルターは,同氏にとっては3度目に手がけた飲食店。山口県小野田市の南部,焼野海岸沿いに,この4月オープンしたスペイン料理レストランだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.718, pp.18-22, 2002-05-13

阪方面に向かう東海道新幹線に乗車すると,岐阜羽島駅を通過した直後,右の車窓に巨大な"船体"が姿を現す。長さ315m,高さ37mの壁全面が,太陽電池パネルで埋め尽くされている。三洋電機が"太陽の箱舟"をテーマに岐阜事業所内に建設した「SOLAR ARK」だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.746, pp.106-109, 2003-06-09

5月のある土曜の夜、何気なくFMラジオを聴いていると、DJのジョン・カビラ氏が屋上緑化について語り始めた。番組は、近年の再開発や大型マンションで屋上緑化を施した建物が多いことを紹介し、「屋上緑化のすそ野が身近な所まで広がってきた」と結んだ。若者向けのラジオ番組でこうした特集が組まれること自体、「屋上緑化のすそ野の広がり」を感じさせる出来事だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.675, pp.158-161, 2000-09-18

1998年10月に亡くなった宮脇檀氏が手がけた最後の住宅「町田の家」が,5月に竣工した。下咽頭ガン治療のため声帯を取った宮脇氏が,建て主と筆談で進め,基本設計までほぼ完了させていたものだ。それを引き継ぎ,完成に導いた山崎健一氏(元,宮脇檀建築研究室)は,「途中,紆余曲折があったが,宮脇が最初に建て主に見せたスケッチに,最後は戻っていった」と,感慨深そうに話す。