出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.668, pp.103-106, 2000-06-12

郵政省管轄の特殊法人,簡易保険福祉事業団が建設した健康増進施設。同事業団がこれまで全国に建設してきた「かんぽの宿」の都市型新タイプだ。オープンは今年9月の予定だが,工事はほぼ終わっている。 建物の規模は地上16階,延べ3万5425m2と,新都心のなかではさほど大きくはない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.637, pp.34-37, 1999-04-05

トヨタ自動車が売り出した世界初の量産ハイブリッドカー,プリウスは,一般ユーザーでも手が届く価格だったこともあり,予想を超えるヒットとなった。これに見られるように1998年は環境問題への取り組みが,広く一般レベルで形となって表れた年だった。 建築の分野でもそうした傾向が見て取れる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.658, pp.41-43, 2000-01-24

建築物安全安心実施計画の策定で最も苦心したのは完了検査実施率の目標値をどうするかだったと複数の県の担当者は言う。法で義務化されていながら全国平均で3〜4割程度という低レベルの数値を,いかにして3年間で100%に近付けていくか。これまで検査の申請を怠ってきた設計者に対し,特定行政庁の取り締まりがきつくなるのは避けられそうにない。
著者
安藤 博夫 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.692, pp.34-37, 2001-05-14

神奈川県内で起きた建築設計入札のダンピング問題を,3月の県議会予算委員会で取り上げた(36ページの囲みを参照)。自ら建築設計の仕事をした経験があり,「設計にはまだ思い入れがあって,自分の中で引っかかった。どういうことなのか,明らかにしたかった」と言う。フェア精神に欠ける設計者。入札という最も楽な設計者選定法に走り,汗をかかなくなった発注者。
著者
川勝 平太 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.683, pp.32-35, 2001-01-01

「土地を土台として,そこにつくられた物が,人間の立ち居振る舞いを決める。変な形の物産複合は,人間の立ち居振る舞い,つまり文化までおかしくする」と語る川勝氏。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.681, pp.32-43, 2000-12-11

健康住宅が売りの建設会社の住宅で,アレルギー体質だと告げたにもかかわらず,化学物質過敏症になってしまったことを巡る裁判が,札幌地裁で争われている。建築主が健康被害を理由に工事代金の一部を払わなかったため,建設会社が代金請求訴訟を提訴。それをきっかけに,建築主が住宅の買い取りと治療費の支払いを求めて反訴したものだ。 竣工したのは1997年2月。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.702, pp.92-95, 2001-10-01

坪ほどの敷地に建つ住宅の南面には,窓らしきものが見当たらない。外壁は正方形の白い板が25枚,上下左右均等な間隔で並べられた幾何学模様となっている。 建築主の太田さんは20代後半の若い夫妻。場所は都心近郊の住宅地で,畑地だったところを一区画20坪前後で売り出した住宅開発地の一画にある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.669, pp.108-112, 2000-06-26

「景観保全」。この言葉は,住民・事業者の私権制限と隣り合わせだ。専門家に画期的と期待される東京都景観審議会の「歴史的景観保全の指針」に関する答申も,そう受け取られかねない側面をもつ。歴史的建造物の周囲100mに「網」をかける内容だからだ。しかし,逆転の発想で住民自らが地域のルールを定めれば,近隣紛争の予防にも役立つはずだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.679, pp.100-105, 2000-11-13

米国のポピュラー音楽や歴史を体験できる音楽博物館がシアトルに開館した。フランク・ゲーリー氏の設計による。スペイン・ビルバオ市のグッゲンハイム美術館以上に複雑な曲面形状を持つ。鉄骨や外壁パネルの製作には,戦闘機の設計に用いられるCADソフトでつくったモデリングデータを直接流用した。建設費は1億ドルという。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.649, pp.162-165, 1999-09-20

長さ150mに及ぶ巨大なガラスの壁面がファサードを覆う。透明な外皮は道路からの騒音を遮断するとともに,青空や雲を映して建物を消失させる効果をもつという。設計したのはHPP(ヘントリッヒ・ペチュニッヒ&パートナー)。デュッセルドルフの「ティッセンハウス」が代表作として知られるドイツの大手建築事務所だ。
著者
藤森 照信
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.680, pp.104-107, 2000-11-27

堀口捨己,佐藤秀,白井晟一の名作を引き合いに,クリの魅力を説く教授。ロフトはクリ普請でいくと宣言し,材料集めに奔走。 施主の谷口氏と藤森と大嶋の3名は,父と子で,製材所を営むカクダイさんのところで,トラックに山積みされたクリの丸太を迎えた。 建築用の丸太の扱いとしては,しばらく寝かして乾かすのが常道なのだが,そんなゆうちょうなことは言ってられない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.647, pp.92-97, 1999-08-23

かつてBJSS(バンゲルト・ヤンセン・シュルツ・シュルテス)の4人組で活躍し,シルン・クンスト・ハレなどの作品を残したアクセル・シュルテス。グループ解散後はコンペなどで活躍し,現在はベルリンの首相官邸プロジェクトを進めている。そのシュルテスの近作,「バウムシューレンヴェク・クレマトリウム(抽象の森)」を紹介する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.728, pp.70-73, 2002-09-30

s大手事務所の売上高が引き続き減少する一方で,専門事務所が売上高を維持する傾向が鮮明になってきた。s専門事務所が優位な状況は,コンペ・プロポーザルの当選確率などの受注活動にも表れている。s大手事務所の中には,「チーフ・アーキテクト制」など顔の見える組織に改変する動きも出始めている。 大手事務所の売上高がどこまで落ち込みむのか,底が見えない——。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.728, pp.74-77, 2002-09-30

前期と比較可能な148社について,各社の総従業員数を合計したところ,前期比で4.8%の減少となった。特に大手事務所の人員削減は著しく,総従業員100人以上の事務所では6.1%減少した。一方,99人以下の事務所では1.8%の減少にとどまった。 事務所の割合では,総従業員の10%以上を削減した事務所が14%にのぼった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.666, pp.27-32, 2000-05-15

4月から始まった介護保険制度では,住宅改修費も保険給付の対象となる。改修需要の増大を見込み,建築界ではその取り込みを図る動きが活発化。「介護改修」には独自のノウハウが必要なため,医療・福祉分野と連携する動きもみられる。一方,介護保険導入による"便乗商法"で不適切な改修への懸念もあり,建築士の関与も期待されている。 4月18日の夕方。
著者
Hecker Zvi
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.642, pp.84-88, 1999-06-14

イスラエルを代表する建築設計者,ツヴィ・ヘッカー氏。80年代にはデコン派のひとりとして日本に紹介されたが,本人は自らを「古典的な建築家」と呼ぶ。現在はウィーンの大学で教べんを執るかたわら,テルアビブとベルリンに事務所を構える。90年代初めに国際コンペでとったベルリンのユダヤ人小学校などを題材に氏の建築観を聞いた。
著者
大江 匡 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.702, pp.38-41, 2001-10-01

IT(情報技術)関連の知見やプレゼンテーション手法を駆使して,仕事の領域を広げる。ここ最近は商業施設やデータセンター,再開発施設など,民間プロポーザルによる受注を中心に,年間4億〜5億円を売り上げる。設計事務所の正所員は現在,約20人。目標は「テクノロジーを基盤にしたヘルツォークやフォスターのような事務所」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.637, pp.98-105, 1999-04-05

福岡県の南東,JR日豊本線・行橋(ゆくはし)駅で平成筑豊鉄道に乗り換えて約20分。列車は山あいへと入り,間もなく源じいの森駅に着く。赤村では,源氏ぼたるの生息地である駅周辺の環境を生かし,宿泊施設を持つ自然学習村を展開。年間7万3000人を集めている。また「Do you 農?」をうたい文句とする体験農業の試みは十数年に及び,都市部から多くの交流人口を呼んでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.735, pp.51-55, 2003-01-06

「『自然の恵みフェア』という食品展が東京ビッグサイトであります。そこで待ち合わせましょう」と場所が指定された。アンビエックスの代表を務める相根さがね昭典氏は,シックハウス対策の専門家として知られる設計者だ。それがなぜ食品展なのか? 記者の疑問は,展示会場に設営されていた日本有機食品認定連絡協議会のブースの前に行くまで解けなかった。