出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1291, pp.52-54, 2005-05-16

「入り口の所にある『のどごし〈生〉』移動してもいいですか? 『ドラフトワン』を置かせてください」 4月19日昼頃、酒販店回りをしていたサッポロビール千葉流通営業部の鈴木裕摩課長代理は訪問した千葉県佐倉市の酒類安売り店で、こう切り出した。店長の承諾をもらうと早速、キリンビールが4月6日に発売した新製品の箱の山を崩し、奥に置かれていたドラフトワンを、レジの目の前…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1426, pp.10-13, 2008-01-28

1月の第2週、厳寒の日本を抜け出した財界人たちは、ハワイ・ワイキキの名門ゴルフ場で、気持ちのいい汗を流していた。 ワイアラエカントリークラブで開かれた「2008ソニーオープンインハワイ」のプロアマ大会。参加者の何人かは、コースに面した豪奢な別荘から双眼鏡を片手にプレーを見守る2人組に気づき、手を振って挨拶をした。 1人はこの別荘の持ち主、盛田良子。
著者
矢沢 賢
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1020, pp.119-121, 1999-12-13

東京都の職員で構成する都労働組合連合会と東京都は、11月17日の団体交渉で職員給与の削減策について合意しました。2000年度から2年間、全職員の給与は4%、期末勤勉手当は8.6%削減されます。都職員の給与がカットされるのは初めてのことです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1251, pp.114-122, 2004-07-19

相次ぐ自動車の"欠陥"発覚とリコール隠しで存亡の淵に立たされている三菱自動車の再建のための出資を求められた三菱グループ企業が、出資した場合に株主代表訴訟を起こされ、違法とされないかどうかの判断を求めに走ったのだ。 企業法務は今や、訴訟を起こされて対応するような動き方では全く間に合わなくなった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1099, pp.31-35, 2001-07-09

地価が下がったとはいえ、資本の少ない地方企業にとって、首都圏市場への参入は二の足を踏むものがある。手頃なスペースを見つけても、その立地が自分のビジネスに合っているかは土地勘がないと分からない。それならいっそ、出退店を身軽にできるようにしようというのが、1個50円の揚げたてコロッケを販売する新興外食チェーン、コロちゃんの発想だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1751, pp.60-65, 2014-07-28

20XX年。鈴木銀次郎さん(仮名、70歳)は、満員電車に揺られても足取り軽く、会社へと向かっていた。勤務先は50年近く勤めてきた機械メーカー。5年前に定年退職した後は嘱託社員として、週に5日働いている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1378, pp.74-76, 2007-02-12

2006年も明けて間のない頃、渡辺基樹氏は悩み始めていた。「このままでは、この案件に銀行の融資がつかない…」。そうなれば、約100億円に上る案件自体が空中分解し、数千万円から億円単位にはなりそうな手数料もフイになる。「どうすればいいんだ…」。 フィンテックグローバル投資銀行本部ストラクチャードファイナンス営業第一部。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1659, pp.108-111, 2012-09-24

8月29日、残暑が厳しい東京・霞が関。佐藤好億は、合同庁舎の高層階にある環境省の会議室にいた。 「福島第1原子力発電所の事故によって日本のエネルギー政策は大転換を余儀なくされ、地熱発電への関心が高まっている。忌憚のない意見をお聞きしたい」。佐藤の目の前で、環境副大臣の横光克彦が切り出した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1227, pp.104-106, 2004-02-02

「TSUTAYA」ブランドで店を展開する業界首位のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を追撃し、現在500弱の店舗網をできるだけ早く2倍にすると株式上場後に宣言したのが、ゲオをここまで育て上げた創業社長の遠藤結城である。「仙台の牛タン」の仕掛け人 遠藤の人生を語るうえで、「魚」というキーワードを外すことはできない。
著者
松田 道人
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1131, pp.111-114, 2002-03-04

1月29日、日本レコード協会の所属レコード会社など19社と日本音楽著作権協会は、著作権侵害を理由に、私が社長を務める日本エム・エム・オーが提供しているサービス「ファイルローグ」での音楽ファイル交換停止を求める仮処分を東京地方裁判所に申し立てました。 仕組みが似ているからでしょう、ファイルローグは「日本版ナップスター」という呼ばれ方をよくします。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1771, pp.32-37, 2014-12-22

「米ゼネラル・エレクトリック(GE)のソフトウエアを使ったデータ解析を活用することで、燃料費を大幅に削減できた」こう喜ぶのは、イタリアのアリタリア航空で燃料マネジメントを担当するアレッサンドロ・ロッド副社長だ。145機の航空機を月間1万6000回飛行させる欧州の大手航空会社は、GE製のソフトを利用することで、年間1500万ドル(約18億円)の燃料コスト削減を実現した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1615, pp.40-45, 2011-11-07

韓国の李明博(イミョンバク)大統領が呼びかけた。「米韓FTA(自由貿易協定)はあなた方から職を奪うものではないと約束する。もっと多くの雇用を生むものだ」。米国を訪れ、韓国への輸出拡大の効果を訴える首脳の話に、米ミシガン州にある米ゼネラル・モーターズ(GM)の工場で働く人々は聞き入った。 バラク・オバマ米大統領は10月21日、韓国とのFTA実施法案に署名した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1230, pp.38-41, 2004-02-23

1971年、日本人の食生活に大きな影響を与える2つの食品が登場した。1つは東京・銀座に出店した米マクドナルド。もう1つが日清食品の「カップヌードル」だ。 マクドナルドはハンバーガーの低価格販売が裏目に出て、業績不振に陥った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1699, pp.38-41, 2013-07-15

「日本の外食企業としてのこだわりは重要だが、押しつけすぎると受け入れてもらえない。味や食事のスタイルを、現地に合わせる懐の深さが必要だ」。東南アジアで味千ラーメンや大阪王将など約50店舗をフランチャイズ展開するシンガポール企業、ジャパンフー…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1736, pp.28-41, 2014-04-07

過去20年、デフレ不況の下、日本企業の多くは、単価下落に苦しみ続けた。それを横目に、脱デフレ戦略で躍進を遂げたのが外資系の家電メーカーだ。中でもダイソンはその象徴的存在と言える。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1532, pp.36-38, 2010-03-15

鳥取県の日本海に面した魚市場の小さなレストラン「賀露幸(かろこう)」。そこに、"伝説の女社長"がいる。 1日300人が押し寄せる「行列ができる店」を、店の規模を大きくすることなく、1日1000人まで引き上げた。 ブリリアントアソシエイツ(鳥取市)の福嶋登美子社長。彼女にはもう1つの肩書がある。
著者
中島 隆太郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1543, pp.125-127, 2010-05-31

この米は、三菱化学の子会社が開発した数少ない民間品種です。味は「コシヒカリ」や「あきたこまち」といった有名な品種に負けません。私は三菱から「夢ごこち」の栽培権や販売権を受けて、全国ブランドに育てようと必死で努力してきました。それは、肥料問屋だった当社を農産物の総合商社に成長させる道でもあったのです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1236, pp.40-42, 2004-04-05

パート活用の新と旧。昨年から今年の初めにかけて起こった一大騒動がこの両者を浮かび上がらせた。発端は厚生労働省が短時間労働者への厚生年金の適用拡大を打ち出したことだ。 厚労省案は労働時間が正社員の4分の3(週30時間程度)未満だと加入の必要のない現行制度を改め、20時間以上に拡大するというもの。流通業を中心に300万人以上が新たに加入すると見られていた。
著者
普勝 清治 グリンワルド ジェラルド
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.850, pp.98-103, 1996-07-22

6月末の日米航空交渉が物別れ。今後の行方は視界不良。両国内の航空会社同士に既得権の有無で対立があり,利害がねじれる。全日空は自社の運航自由化を主張,日航は以遠権の不平等にこだわる。ユナイテッドは完全自由化を唱える一方で,現行協定尊重を望む。日米間乗り入れの自由化が解決への道。ただ,インフラの未成熟が壁に。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1551, pp.44-48, 2010-07-26

誰もが一度は口にしたことがあるお馴染みの商品。実はこの商品、日本で一番売れている菓子ブランドということをご存じだろうか。 1日208万袋、年間では約5億5000万袋も生産されている。年間の売上高は約540億円。ライバルである湖池屋の「コイケヤポテトチップス」は約100億円程度と見られ、明治製菓の「カール」は約80億円程度だ。その差は歴然だ。