著者
河野 悦子 ム-ン クリス
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.941, pp.106-109, 1998-05-18

1998年2月7日、長野冬季オリンピック開会式はクライマックスを迎えようとしていた。聖火リレー最終ランナーがゲートをくぐりオリンピックスタジアムに姿を現すと、ひときわ大きな歓声が上がる。 左手の聖火を大きくかかげてゆっくりと進むそのランナーの名はクリス・ムーン。
著者
池田 卓夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.996, pp.82-86, 1999-06-21

たてがみのような長髪を振り乱し、大振りに指揮をする。かと思うと共演の子供たちと無邪気に戯れる。そんな"世界のオザワ"の一挙手一投足に客席は魅了されていく。今年5月5日、東京で開かれたボストン交響楽団の公演「こどもの日スペシャルコンサート」の一コマだ。 小澤征爾は今年、64歳になる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1249, pp.94-96, 2004-07-05

全身全霊を込めるあまりの雄叫びは、時に、聴き慣れた西洋の名曲を「演歌」にしてしまう。加えて指揮棒が生み出す独特のうねり、演奏後のマイク片手の浪花節トーク…。保守的なクラシック音楽の世界で「炎のコバケン」の異名を取る指揮者、小林研一郎の芸風は、どこまでも異端に映る。 音楽通が時に眉をひそめるスタイルをなぜ小林は貫くのか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1220, pp.76-78, 2003-12-08

日本初の本格的な製鉄所、官営八幡製鉄所が操業したのは1901年。モノ作りの要とも言える鉄鋼業の幕開けは、ドイツから導入した製鉄技術がもたらした。それから100年余り、"日本発"の高炉いらずの新製鉄法が実用化に向けて秒読み段階に入っている。 神戸製鋼所が開発した「ITmk3(アイティ・マークスリー、第3世代製鉄技術の意)」と呼ぶ製鉄法だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1337, pp.150-153, 2006-04-17

1株70円の増資の受け入れは、ものすごく苦しいことやった。既存の株主さんに、本当に申し訳ないことだ。ほかに方法がないか、自分なりに手を尽くしてみた。臨時株主総会の招集通知を発送する前日まで、あきらめなかった。だが、時間切れやった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1370, pp.62-66, 2006-12-11

「3000億円割れが見えてきてしまった」——。11月中旬、大手レコード会社の首脳はCD生産高の統計を見ながらため息をついた。1998年に6000億円近かった市場規模は2005年に3600億円まで減り、今年も10月まで前年同月比で4%の落ち込み。8年連続の市場縮小が確実な情勢だ。 「日本は1990年代に音楽資源を使い切ってしまった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1414, pp.58-62, 2007-10-29

握り締めた両拳でテーブルを叩く。米ヒューレット・パッカード(HP)のマーク・ハード会長兼CEO(最高経営責任者)は、取材の最中に饒舌になるといつものクセが飛び出した。講演する際に気持ちが高ぶると、両手を突き上げてガッツポーズをする姿もハードCEOのトレードマークである。 「2年半前の就任当初に考えていた2010年の目標は達成しつつある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.852, pp.54-56, 1996-08-12

3次元CGでつくった画像と実写をリアルタイムに合成する新技術。テレビ局が注目し,お天気番組などで早々と利用され始めた。応用範囲は広いが,高額なのが課題。低価格化に期待がかかる。夕方6時。テレビのチャンネルをフジテレビジョン(フジテレビ)系列の放送局に合わせると,ニュース番組「スーパータイム」(月〜金曜日放送)が始まる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1195, pp.122-124, 2003-06-09

日曜日の夜7時、NHK教育テレビにチャンネルを合わせると、30代半ば過ぎの人間には懐かしいテーマソングが流れてくる。1966年4月からNHKで何度も放映され、一大ブームを巻き起こした英国製SF人形劇番組「サンダーバード」が、テレビ放送開始50周年を迎えた今年の4月から、再放送されているのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1765, pp.30-41, 2014-11-10

大正5年に創業し、80年間、宮崎の中だけで商売を続けてきた霧島酒造。事業環境の変化で営業エリア拡大を余儀なくされたのはつい18年前のことだった。以来、老舗蔵元は何を考え何をしてきたのか。その全軌跡を振り返る。
著者
松沢 成文
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.977, pp.85-88, 1999-02-08

1999年1月18日に行われた民主党の代表選挙に立候補しましたが、菅直人代表に敗れました。私を支援してくれた仲間には、本当に申し訳なく思っています。 選挙は、民主党の国会議員と全国の党支部の代表者による投票で行われ、菅代表180票に対して私は51票と大きな差がついてしまいました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1983, pp.28-33, 2019-03-18

決して安くはないが、愛犬が喜んでくれるのなら価値ある買い物だろう。だが10日後に再び商品ページを確認すると、価格は8021円まで下がっていた。その数日後には5360円に。 少し買うのを待つべきだったか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1579, pp.42-47, 2011-02-21

矢野経済研究所によると、2009年度に338億円だった市場規模は2011年度には1171億円まで拡大する見込み。昨年末時点で1000億円を超えたという調査もある。どちらが正確かはさておき、猛烈な勢いで拡大している数少ない成長分野であるのは間違いない。 もっとも、見方を変えれば、極めて過酷な市場だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.856, pp.66-68, 1996-09-09

明日,何がどれくらいの売れるかをズバリ予測する。パソコンソフトの登場で,コンビニにも普及中。POSの欠点を補い,過剰在庫や欠品もなくなる。「明日は,おにぎりが132個,ヒレカツ弁当が12セット売れるので,仕入れておくように」未来を予知する超能力者が身内にいて,こんな暗示を毎日のようにしてくれれば,小売店の経営者は泣いて喜ぶに違いない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1026, pp.81-84, 2000-01-31

北海道国際航空(エア・ドゥ)は東京〜北海道間を片道1万6000円の格安料金で飛ぶ新規参入の航空会社として、98年12月20日に就航しました。当初は搭乗率が80%を超えるなど好調だったのですが、他社との競合で次第に下がっていき、苦戦を強いられるようになりました。 99年9月中間期決算では、計画の2倍に当たる約6億円の営業損失となりました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.880, pp.93-96, 1997-03-03

銀行では戦後初めて,大蔵省から業務停止命令を受けた。子会社が過大な不動産投資に走ったことが,親銀行の首を絞めた。副頭取時代に子会社を制御できなかったことを素直に反省する。昨年11月21日,阪和銀行は大蔵省から業務停止命令を受けました。私自身としても,37年間勤めた銀行がなくなるかもしれないことは誠に残念であり,断腸の思いと言うほかはありません。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1994, pp.52-56, 2019-06-10

企業を相手に車を販売する法人営業部のマネジャーとなったのが08年。高級車の個人営業に誇りと自信を持っていた渋谷さんは「悲しかった」と振り返るが、ここまではよくある人事異動かもしれない。だが翌年、飛び込み営業を担う部署に移ると「給与に見合う仕…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1552, pp.86-89, 2010-08-02

「横浜市には大きな期待をしている。横浜市が培った都市開発での経験は、インドにとって有効だ」 6月17日、アミタブ・カント氏は林文子・横浜市長にこう話すと、横浜市役所の会議室でがっしりと握手を交わした。カント氏はインドの都市インフラの整備を目指す、デリー・ムンバイ産業大動脈開発公社の総裁。
著者
長谷川 敬子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1159, pp.151-154, 2002-09-23

全く無名の新人だった私に40万票。立候補を決意してからわずか1カ月でこれだけの方が私に票を投じてくれました。本当に貴重な票ですし、そのことには心から感謝しています。ご支援をありがとうございました。 選挙結果が出た直後の記者会見で、私はこう申し上げました。
著者
田中 康夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1354, pp.116-119, 2006-08-21

およそ6年前、私は長野県の人たちから知事になってほしいと請われました。当時の長野県は財政的にも末期的な状態で、明治初期の「お雇い外国人」として招聘されたようなものでした。 その意味で、8月6日の長野県知事選挙の結果は敗北ではなく、投票に行った県民の過半数が田中康夫に頼らない選択肢を選んだということ。