著者
山口 貫一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.28, no.103, pp.905-916, 1925-11-20

元來偏光彈性學の應用は薄板こ限るのであつて又薄板の場合は其の應力状態が彈性學の理論から知れてゐるものが多い。此の事實が偏光彈性學の發達を促したことは見逃すことの出來ない事實であります。又かくして發達した偏光彈性學を理論によつて解き得ない(單に吾々は多くの假設の上にたてた概略的計算に満足を餘儀なくされて居た)問題に應用して幾多の良い効果を擧げて居る。私は新しい問題として次の實験を行ふこととしました。(i)薄い圓板を平行した二平面で圧縮する暢合の應力状態(ii)薄い圓板の中央に極めて小さい穴を明けた場合其の影響如何(iii)漸時穴を大きくし薄い圓輪に至らしめた時應力状態の変化(iv)在來使用して來た彎曲梁に關する公式の適否セルロイド製試験片の寸法は第一圖に示した通りで其の厚は約3mmであります。
著者
竹村 勘〓
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.34, no.169, 1931-05-01
著者
橋本 新助
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.36, no.193, pp.299-303, 1933-05

鐵道の電気運轉の概要を述べ鐵道電化の得失を説明し更に世界に於ける鐵道電化の現状を畧述して最後に一例として東海道線電化に就て電気運轉と蒸気運轉との経済比較の大畧を示したものである。
著者
氏家 長明
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.37, no.202, 1934-02
著者
YASKAWA Hirosi
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.31, no.129, pp.1-12, 1928-01-20

The allowance for force-fit is in practice given by the diameter alone, independently on the materials, the outer diameter of the boss and the inner diameter of the shaft. The author starting from the stress equations of thick cylinder of infinite length, constructed a new chart for the determination of the theoretical value of allowance taking these factors into consideration. And the application of the chart to the calculation of the maximum stresses induced by force-fit is also introduced with an example.
著者
關口 八重吉
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.37, no.207, pp.444-452, 1934-07-01
被引用文献数
1

本論文は旋盤に於て木材を切削する際種々の條件に因る切削力の変化、竝にこれが關係を見出したものである。測定に使用した装置は新案S.E.M.式工作機械用刄物試験機で刄物に働く3分力を同時に測り、且これを記録し得るものである。著者は我國工場に於て汎用せらるゝ木材に關し切削速度、切削面積、送り及切込みの深さ、髄心よりの距離、刄物の切削角、木材の剪断破壊内力、乾燥度等と切削力との關係を見出したのである。本實験に於て切削速度は切削力と關係なき事を確め又金屬の切削の場合と異り横働力は時に負の値を示す事を知つた。且年輪切断数大なる場合には等しき切削面積に於ても大なる切削力を有することを確め得た。
著者
坂 駒雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.36, no.199, pp.758-764, 1933-11

ロコモチブ・クレーンの原動機としてディーゼル機關を用ひる事はあまり行はれて居ない、本文にはロコモチブ・クレーンの原動力としては二サイクル二気筒型ディーゼル機關が適當である事竝にその性能を述べ次にクレーンの各部の構造及び運轉が好成績であつた事について述べてある。
著者
抜山 四郎 棚澤 泰
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.34, no.176, pp.1735-1748, 1931-12-01

用ふべき保温材の總量が與へられた時に、之を太い主管と細い支管とへ如何なる割合に用ふべきかを管周より熱損失が最小なるべしと云ふ條件によつて求めた。此問題は種々な場合に区別して考へねばならぬが、此處には(1)主管支管共に内部の温度一定共通の場合即蒸気管の如き場合、(2)主管支管の内部温度は夫々一定なるも共通ならざる場合即蒸気管で内部の圧力の異つた時の如き場合及(3)管内を水の如きものが流れ従つて内温が一定の法則に従つて變化する場合とを取扱つた。そして(1)の場合に對しては線圖を與へて簡単に保温材の厚さの割合を定め得る様にし、他の場合に對しても同様な手段で線圖を求め得る事を示した。