著者
松浦 祐太 吉見 哲哉 小林 隆 辻 秀一 水野 加央里
雑誌
研究報告 情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.2, pp.1-6, 2011-05-30

近年、情報通信技術の進展によりパソコンや携帯電話が普及し、多くの人がインターネット等から容易に情報を得ることができる時代となった.またブログやソーシャルネットワークサービス (SNS) により、他者とのコミュニケーションを容易に行うことが可能となった.また、地域社会においては高齢化や過疎化などにより地域活力の低下が著しく、地域活性化は大きな課題となっている.本研究では、ポイント利用サービスなどにより、地域内の人々の繋がりを強めることだけでなく、地域外からの参加者も呼び込むことが可能となる地域活性化支援システムを提案する.Recently, many people is possible to take much information easily with PC and cellular phone through the Internet. Furthermore, blog and SNS can be used for the communication with other persons. In the local community, there is the problem that a force of the community become to be smaller by the influence of aging and depopulation. In this research, we propose the support system for activating the community by strengthening the connection in it and drawing outside persons with the use of point service.
著者
神沼 靖子 宮川 裕之
雑誌
研究報告 情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.4, pp.1-6, 2012-05-28

ISECON は情報システム教育の質向上を目的として,2008 年度に創設したコンテストである.ISECON2011 で 4 回目となった.第 4 回は,2011.10 に公募が始まり,2012.3.10 の最終審査で終了した.そこで,本コンテストの経過をまとめて報告するとともに,ここに至る 4 回のコンテストを総合的に分析する.このレポートは,審査委員長と実行委員長の視点でまとめた内容である.本コンテストでは教育における PDCA サイクル (plan-do-check-act cycle) の有効性が評価され,ISECON の質の向上も確認できた.The ISECON (Information Systems Education CONtest) was started for the purpose of the quality improvement of the education in 2008. ISECON2011 are the fourth contests. The entry to this contest began at October, 2011, and the last examination was held on March 10th, 2012. Then, the transition of the contest of 4 times is synthetically analyzed, and the progress of present contest is reported. The content of this report is summarized in the viewpoint of examination chairman and execution chairman. In this contest, the effectiveness of PDCA cycle (plan-do-check-act cycle) in the education was evaluated, and the improvement in the quality of ISECON was able to be confirmed.
著者
児玉 公信
雑誌
研究報告 情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2012-IS-120, no.3, pp.1-8, 2012-05-28

基幹情報システムをシステムアプローチに基づいて改革的に再構築するための方法を提案する.システムアプローチでは,問題の解決に原因除去を行わない.本方法では,問題が解決された新しいシステムを構想するために業務シナリオを書いて,業務構想書 (Concept of Operations) としてまとめる.それに基づいて仕事を設計し,その仕事の遂行を支援する機能を発明してユースケースとして記述する.企業情報システムを 4 つの管理階層と 3 つの業務相でドメインを分割し,その単位でドメインモデルを描く.これを中心とするようにユースケースを配置してサブシステムモジュールとし,その間を疎結合するインタフェースを設計する.こうしてできたユースケース,ドメインモデル,アーキテクチャを整合するよう調整して,要求仕様とする.
著者
服部 哲 復本 寅之介 横井 茂樹 速水 治夫
雑誌
研究報告 情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-6, 2011-11-28

Foursquare を活用して地域情報を発信する試みが行われている.しかし,従来の取り組みは Foursquare に場所 (Venue と呼ばれる) の情報を登録するのみであるため,地域のまち歩きイベントで使うには不十分である.本論文では,Foursquare に登録されている場所のうち,あらかじめ指定した場所に,イベントの開催時間内に何箇所チェックインしたかに応じて,独自のバッジを提示するシステムを提案する.本システムは Foursquare の API を利用して,イベント参加者のチェックイン履歴を取得する.イベント参加者はその訪問した場所の数に応じて独自のバッジを取得することができる.本システムはまた,チェックイン履歴を地図とタイムライン上に表示する.筆者らは,2010 年 11 月 3 日に開催されたまち歩きイベント 「歩こう!文化のみち」 で試作システムを評価した.その結果,本システムの有効性が示唆された.Several attempts have been made to offer local information on the web using Foursquare, which is one of the most popular location-based social networking services. However, previous efforts just add information of places in the area, which are called venue, to Foursquare. That is why they are inadequate to a town walking event. We propose a system using Foursquare API for such events. In our system, event participants can earn rewards or "badges" depending on how many places they checked-in at during opening times of a town walking event. Our system shows a history of check-ins on a map and a timeline. We evaluated our prototype system in a town walking event held in Higashi Ward, Nagoya on November 3, 2010. The results suggested that our system was useful for such events.