著者
樋山 恭助 〓 芸〓 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.169, pp.39-48, 2011-04-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
12
被引用文献数
1

近年,BIMによる設計図書を要求する機会が増えており,設計事務所,ゼネコン,サブコン等において,BIM導入の検討が進んでいる。また,この背景の下,多くの企業がBIMソフトウェアの技術開発に注力する。ダクト配管や機器の収まり検討等,BIMの持つ3次元CAD機能やデータ標準IFCを用いたデータの統合による空調設備設計の効率化は言うまでもなく,BIMの持つデータベースとしての機能は,空調設備設計におけるシミュレーション技術の利用を簡易化する。今後,BIMの研究開発を進めるにあたり,利用者となる空調設備設計技術者が抱く期待を知る必要がある。そこで,空調設備設計技術者を対象としたアンケート調査を行い,BIM導入に対する回答者の期待を分析した。結果,回答者はBIMに対して3次元CADとしての認識が強いものの,その導入に対し,業務の効率化のみでなくシミュレーションの適用による設計の高度化を期待していること等,調査結果を得た。
著者
田中 毅弘 藤井 修二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.104, pp.11-18, 2005
参考文献数
7
被引用文献数
2

世界中のアーティストの作品・芸術を間近で見たいという願望から生まれた美術館は、その時代のニーズに応えながら施設の形や機能を変化させてきている。本研究では、美術館における設備・維持管理がどのように行われているかについて、47都道府県に設置されている主として公的な施設で運営されている美術館を対象として、設備・維持管理およびそれらに関連した省エネルギー対策、防災・防犯対策、美術館の特徴ともいえる展示・収蔵品に対する、くん蒸消毒の頻度・方法、カビ対策、文化財保護の目的による入場制限の実施、照明・空調の配慮、温湿度管理についての15の設問によるアンケート調査を行い、さらにそれらの集計結果を、より信憑性が高い考察を行うため、約1年間6ヶ月かけて調査結果の精査を行った分析結果から、傾向と特徴をまとめた。
著者
田中 毅弘 藤井 修二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.97, pp.31-37, 2005
参考文献数
3
被引用文献数
3

博物館は、その時代のニーズに応えながら施設の形や機能を変化させてきた。社会教育の機能とレクリエーション機能とを充実させ、また広範なコミュニケーションの場としての機能も模索しはじめている。本研究では、博物館における設備・維持管理がどのように行われているかについて、47都道府県に設置されている博物館を対象に、設備・維持管理およびそれらに関連した省エネルギー対策、防災・防犯対策、博物館の特徴ともいえる展示・収蔵に関する資料・文化財、くん蒸消毒の頻度・方法、カビ対策、文化財保護の目的による入場制限の実施、照明・空調の配慮、温湿度管理についての15の設問によるアンケート調査を行い、さらにそれらの集計結果を、より信憑性が高い考察を行うため、約1年間かけて調査結果の精査を行った分析結果から、傾向と特徴をまとめた。
著者
持田 徹 堀越 哲美 嶋倉 一實 稗田 哲也 津田 紘
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.49, pp.35-46, 1992

走行中の乗用車内の熱環境と,運転者の生理心理反応の実状を把握するため,冬期に北海道で実験を行い,熱的快適性に関し下記の結果を得た.足元にヒータの吹出し口がある場合,脚部付近の気温が胸や頭部付近より高く,一方,無暖房時の気温の垂直分布は,床から天井に向かって高くなっていた.各部位の皮膚温も,暖房時には下腿(たい)や足が,前腕や大腿より高温であったが,無暖房の時には足が最低であった.平均皮膚温は発車から,約30分でほぼ定値に達し,定常走行時の平均皮膚温と温冷感・快適感は,窓を通しての運転者への直達日射がない時は,両者の間に一定の相関関係がみられたが,日射のある場合には,必ずしも一定の関係はみられなかった.
著者
今井 正樹 趙 志 岡田 誠之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.171, pp.23-29, 2011
参考文献数
12

建物内の水に対する消毒剤の基準は、消毒剤としての残留塩素または二酸化塩素が規制値以上に存在しなければならないとしている。この規制値を維持するための対策を検討するためには、消毒剤の濃度発散要因を明らかにしなければならない。そこで消毒剤濃度の発散に影響する要因として、水温、容器の材料、水深、水槽の大気開放または密閉条件、水に溶解している物質とする。本報告では次のことが知見として得られた。(1)減少に影響している要因、(2)水温の影響を指数近似で数値を得ることができ、残留塩素に比べて二酸化塩素は発散係数が大きいこと、(3)残留塩素及び二酸化塩素とも水層に比べて空気層の比、すなわち容積比が高くなると発散係数が高くなる、(4)湿潤面積/口径の比と発散係数の関係式、(6)消毒剤の濃度の発散を推定式で現すことができた。