著者
神庭 重信 鬼塚 俊明 加藤 隆弘 本村 啓介 三浦 智史
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

うつ病の神経炎症仮説に基づき、動物実験としては、グラム陰性菌内毒素をマウスに投与して、行動および脳内の組織化学的変化について研究した。広範囲に及ぶミクログリアの一過性の活性化は見られたが、それを通じたアストログリア、オリゴデンドログリアへの影響は検出できなかった。ミクログリア活性化阻害物質であるミノサイクリンの投与は、内毒素投与の有無にかかわらず、抑うつ様行動を惹起した。培養細胞系では、ヒト末梢血中の単球から、ミクログリア様細胞を誘導することに成功し、気分障害罹患者を対象とする画像研究でも、拡散テンソル画像を集積した。これらの研究を通じ、うつ病と神経炎症の関連についてさらに知見を深めた。

言及状況

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#ミノサイクリン 投与が #LPS の効果に与える影響を調べたところ、#ミノサイクリン(50 mg/kg, 1日3回, 3日間)は、#LPS 投与による #抑うつ 様行動を増強することがわかった。これは予想とは逆の結果であったが、#ミクログリア の機能的多様性を考慮すると、非常に興味深い https://t.co/VYxIAdUQv5 https://t.co/mSZdoFOZDY
#ミノサイクリン(50 mg/kg, 1日3回, 3日間)投与は #尾懸垂試験 において7日後も持続する #抑うつ 行動を惹起させたが、その効果は #LPS (0.8mg/kg, i.p.) 投与の有無とは無関係であった。 2016年6月 #神庭重信(#日本精神神経学会 理事長/#九州大学 名誉教授) https://t.co/JoWCuCgg1q https://t.co/C5a1hJmBOY
#うつ病 の #神経炎症 仮説に基づき、動物実験としては、グラム陰性菌内毒素をマウスに投与して、行動および脳内の組織化学的変化について研究した。#ミクログリア 活性化阻害物質である #ミノサイクリン の投与は、内毒素投与の有無にかかわらず、#抑うつ 様行動を惹起した。 https://t.co/ow5vtJGULi

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