著者
大場 修 村上 しほり 砂本 文彦 玉田 浩之 長田 城治 角 哲 原戸 喜代里
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

・昨年度から継続して今年度も米国国立公文書館にて、RG111(米陸軍通信隊記録)とRG80G(米海軍記録)の継続調査及び収集を行った上で、他のレコードグループにも対象を広げ、RG243(米戦略爆撃調査団記録)やRG342(米空軍記録)も閲覧し、資料概要を把握した。あわせて、これまで収集した写真資料をデータべース化する手法を検討した。米文書館では、同時に佐世保と横須賀を中心に旧日本海軍施設の写真を収集し,全国にわたる接収住宅並びに接収施設、航空写真のスキャン作業も進めた(以上、玉田・砂本・角が担当)。・2015年より米国国立公文書館にて3年間にわたり継続的に収集したRG111とRG80Gに関する写真データについて、各写真リストとして編集し印刷した(大場担当)。・日本各地における文献複写については、中国地方を中心とした関連資料の収集を進め(砂本担当)、北海道立文書館の『北海道新聞』から占領期関連記事を,札幌市立公文書館の『札幌市勢要覧』から接収土地・建物の接収と解除の年月を把握し(角担当)、外交文書や地方公文書等と米公文書から占領期の兵庫県下に置かれた神戸基地の範囲と推移を検討した(村上担当)。・さらに、昭和20年の請負金額上位10社の建設業会社史から,戦後,建設技術の占領軍関連工事の影響を整理した(角担当)。また、占領下日本で接収されたホテルを対象に、ホテル接収の形態とその動向を整理して接収ホテルの全体像を把握しつつ、日光地区を取り上げて詳細調査を実施し、古写真や行政文書等からホテルの利用実態と建物の特徴を考察した(長田担当)。・研究成果発表については、米国国立公文書館と国立国会図書館憲政資料室所蔵の米公文書を基に「占領下日本における部隊配備と占領軍家族住宅の様相」を『建築学会計画系論文集』に投稿し、採録された。

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