著者
竹村 明久
出版者
大同大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

室内のにおい環境評価には嗅覚を用いることが多いが、感覚の個人差が大きいために、評価にあたって多人数パネル(被験者)が必要とされてきた。これを少人数パネルの複数回評価で代用するために、個人間の評価差と同一パネルが繰返し評価を行う際の評価の変動(個人内変動)との評価の取扱いの重み付けを決める基礎資料を提示した。また、パネルの精度向上のために評価訓練を実施した場合の、評価への影響についても検討し、訓練に用いた臭気への訓練効果は確認された一方で、異なる臭気評価には訓練効果が十分に発揮されない可能性を示した。
著者
鷲見 哲也
出版者
大同大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

主に現地調査を通して、河道の砂州を横断して河川水から河川水へ復帰するような水交換現象では、その水温形成、特にその水温安定化作用を評価ときには伏流水面上部の土被り厚さが重要な要素であることが明らかになった。また交互砂州を持つ河道での水交換現象は、砂州を通じての水平方向水交換と、河床の鉛直水交換が組み合わさった形での交換が全体像を形成し、河床間隙やわんど・たまりの一次水域の生息環境形成において本現象の重要性が示唆された。
著者
佐藤 達生
出版者
大同大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

コーパス(根拠となる遺構の総体)をなす12世紀~13世紀初期のイール・ド・フランスの教会堂165遺構のうち、58遺構の複合柱と105遺構の円柱系支柱について実測調査をおこない、詳細な断面形状を把握した。これら断面形状の比較から、複合柱のシャフトは背後に必ずルソ(直角の突出部)をもつのに対して、円柱系支柱のシャフトは背後にルソをもたない点で、線条性が格段に進展している(よりゴシック的である)ことを明らかにした。
著者
川戸 和英 横山 勝彦 伊吹 勇亮 芝田 正夫 小野 豊和 石井 智 朝原 宣治 大八木 淳史
出版者
大同大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、企業や組織の社会的責任(CSR)を実践する媒体としてスポーツが有効であるとの仮説について、以下の研究成果を得た。第1は、CSRの基礎理論と成果指標開発に関して、CSRからソーシャル・キャピタル(SC)、そしてグローバル・コンパクト(GC)までの概念展開ができたこと。第2は日本各地や中国、韓国の調査で知見が得られたこと、第3に、成果発表として書籍出版の展望と4つの学会発表を行えたことである。