著者
増岡 由貴 甲斐 重武
出版者
大学ICT推進協議会
雑誌
大学ICT推進協議会年次大会論文集 (ISSN:21867127)
巻号頁・発行日
no.2012, pp.155-159, 2012-12

今日学術情報の多くが,電子的に作成・利用されるようになってきているが,印刷体が有効なケースはまだ多い。広島大学は、教員が作成する教材等や学生の学位論文等の学習成果物を,必要な時に要部数を短時間で印刷・製本できるプリントオンデマンド・システムを,日本の学術機関としてはじめて導入し,図書館に設置した。広島大学図書館における,教育支援としての電子書籍出版システムの活用,および今後の展開について述べる。
著者
門田 陽介 森野 勝太郎 本山 一隆 重歳 憲治 福江 慧 石井 真理子 芦原 貴司 KADOTA Yosuke MORINO Katsutaro MOTOYAMA Kazutaka SHIGETOSHI Kenji FUKUE Kei ISHII Mariko ASHIHARA Takashi
出版者
大学ICT推進協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.79--86, 2022-12-28

文部科学省が推進するGIGAスクール構想の中で教育現場における「講義のオンライン化」は重要な目標課題の一つであったが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっかけに全国の教育機関における講義のオンライン化が急速に進んだ.オンライン化が感染対策として有効である事は疑問の余地はないと思われるが,オンライン配信による遠隔講義が,対面講義と同等の学習効果を生み出しているかどうかについては,これまで十分な客観的検証がされているとはいえない.我々は,無線LAN接続による位置情報とZoom®ログを用いて学生が遠隔講義と対面講義のいずれに出席していたかを推定し,講義形式が学業成績GPAに与える影響を検討した.粗解析では対面講義参加割合が正に学業成績GPAと相関していた.学業成績には前年度の学業成績と入試成績が関与している事が分かったため,これらの因子を調整したところ,低学年では対面講義を志向する群が遠隔講義を志向する群に比して学業成績が良かったが,高学年では両群に統計学的な差は無かった.本分析は,ポストコロナ期の高等教育機関における教育の在り方について議論する貴重な材料になり得ると考えられる.
著者
高田 良宏 林 正治 堀井 洋 堀井 美里 山地 一禎 山下 俊介 古畑 徹
出版者
大学ICT推進協議会
雑誌
大学ICT推進協議会2015年度年次大会(AXIES2015) 論文集 (ISSN:21867127)
巻号頁・発行日
pp.2-8, 2015-12

近年,研究資料に関するキーワードとして,オープン化,ビックデータおよびオープンサイエンスが挙げられ,資料を永続的に蓄積し再利用可能な情報基盤の整備が急がれている.我々は,整備が進んでいない非文献資料において,非文献資料版ビッグデータ・オープンデータ化に対応した情報基盤の開発を進めている.本稿では,全体構想と現在までの成果である学術資源群を基にしたサブジェクトリポジトリ構築の進捗状況等について述べる.
著者
上田 浩 中村 素典
出版者
大学ICT推進協議会
雑誌
2015年度年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
2015-12-02

大学ICT推進協議会 2015年度年次大会; [開催日時] 2015年12月2日(水)〜4日(金); [会場] 愛知県産業労働センター・ウインクあいち [主催] 大学ICT推進協議会; [後援] 文部科学省・公益財団法人 名古屋観光コンベンションビューロー
著者
庄 ゆかり 矢田 俊文
出版者
大学ICT推進協議会
雑誌
大学ICT推進協議会年次大会論文集 (ISSN:21867127)
巻号頁・発行日
no.2011, pp.393-398, 2011-12

データベース出版社が実施するウェビナー(Webinar = ウェブ・セミナーの省略形)は、受講場所を問わない利便性が評価されるが、初心者には対面講習会が好まれる場合もある。広島大学中央図書館では、トムソン・ロイター社提供のウェビナーにおいて、図書館会場と講師とのリアルタイムな音声対話を実現し、図書館員がコンピュータ操作およびコミュニケーションを補助するファシリテーターとなる講習会を実施したので、一事例として報告する。