著者
田中 和夫
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.67-110, 2003
著者
町田,龍一郎
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, 2006-02-28
著者
山野 勝次
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-10, 1986

東海道・山陽新幹線におけるゴキブリの被害調査ならびに殺虫剤抵抗性の実験を行うとともに,ダイアジノンMC剤による防除効果に関する現車試験を行い,下記の知見を得た。(1)新幹線のゴキブリは各種病原菌を媒介するなど衛生上の被害のほか,乗客に不快感を与え,車内では配電盤や蛍光灯.その他の電気機器類に入って車両故障の原因となる。新幹線電車では食堂車,ビュッフェが最も多く,そのほか,車両間の渡り板下部やくずもの入れ,洗面所下部,戸袋,デッキにある塔載品収納庫などに多い。(2)新幹線のゴキブリはフェニトロチオン,フェンチオン,ダイアジノンMC剤のいずれの薬剤に対しても殺虫剤感受性ゴキブリより強く,これら有機りん系殺虫剤に対してかなり抵抗性を得ていると考えられる。(3)新幹線における現行の燻煙処理だけでは残存虫が多く,十分な駆除効果は期待できない。(4)ダイアジノンMC剤は新幹線のゴキブリに対して残効性も高く,かなりの防除効果を有するが,燻煙処理より遅効性であるので,現行の防除処理行程でゴキブリがすでに多く生息する列車を処理すると,営業運転中に車両の通路や座席周辺に仮死状態で現われ死滅し乗客の目にとまるという難点がある。(5)ダイアジノンMC剤は低毒性で引火性がない上に,散布時の薬臭もほとんど問題でなく,1編成列車を2人で2時間程度で防除処理できて作業性もよい。(6)ダイアジノンMC剤による防除では1回の防除経費はもとより,従来の燻煙処理法より年間処理回数をかなり節減できるので,防除経費が相等節約でき経済的である。(7)新車,あるいは工場で解体検査を行いゴキブリがごく少ない状態の車両にダイアジノンMC剤による防除処理を一定周期で施行すれば相当な効果が期待でき,さらに,燻煙処理とうまく併用すればより有効で,効果的であると考えられる。
著者
田中,和夫
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, 2000-12-30

双翅類は所謂ハエ,カ,アブ,カガンボ(ガガンボ),ブユなどと称される昆虫で,最も進化した昆虫類の一つである.中生代初期から地球上に現れたと考えられ,歴史的には完全変態類では甲虫類より新しく,鱗翅類よりは古い.世界で10万近い種が知られ,日本では1989年のリストで5,232種が記録されている.推定実在数は世界で15〜35万といわれ,日本では1〜2万と思われる.尚,上記のハエ,アブなどの名前は,分類学上の区分に必ずしも正確に対応していないことに注意して頂きたい.
著者
渡部 玄 富田 哲司 佐野 千寿子 今村 太郎 宮ノ下 明大
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.49-53, 2007
被引用文献数
2

ヒラタチャタテ(Liposcelis bostrychophila Badonnel)を誤食した場合のヒトの体調への影響について知見を得る目的で,ヒラタチャタテの摂取試験を実施した.健常者8名(男性)は,小麦粉に混合したヒラタチャタテ成虫1,250頭を油で揚げた被験食を1日1回,3日連続で摂取した.その結果,摂取の前後において血圧,血液検査における指標はいずれも基準値の範囲内で,有意な変動は見られなかった.医師による問診においても異常は見られず,チャタテムシを摂取した場合の健康への影響は極めて低いことが示唆された.
著者
田村,正人
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, 2003-11-29

広義の食用昆虫には家屋害虫も少なくない.昆虫を適正に食べることは,動物性たんぱく(蛋白)資源の有効利用や害虫防除にもなるので,日本の代表的な食用昆虫,コバネイナゴ・クロスズメバチ・タマムシ・シロスジカミキリおよびアブラゼミ等の生態について述べた.三宅(1919)によると,日本の食用昆虫は8目55種で,最も多かったのはハチ目の14種,次いでチョウ目の11種,バッタ目の9種,甲虫目の8種などが多かった.薬用昆虫は10目123種にのぼり,最も多かったのは甲虫目の32種で,次いでチョウ目の26種,以下,順にカメムシ目の12種,ハチ目の9種,トンボ目の7種,バッタ目とハエ目の各6種,カマキリ目の4種などへと続く.いなご(蝗)は,全国の都府県で等しく食べられる国民的な食用昆虫で,かつては農村における秋の風物誌であった「いなごとり」も,強力な殺虫剤等の出現によって1950年代以降激減したが,1980年頃より水田をとり巻く環境の変化によってコバネイナゴが全国的に再び大発生の傾向にある.その後,飽食の時代を迎えた日本国民の関心は次第に「医食同源」に向いつつあるように思われる.いなごに次いで「蜂の子」が過半数の都道府県で食べられているのは,蜂類は社会性昆虫で,一度に大量入手が可能なためと思われる。昆虫は栄養価が高く,強壮剤として用いられるほか,薬用としては小児の疳(かん)に効くのが最も多い.現在,各地で人が食べている昆虫は,長い間の経験に基づいて伝承されて来たものであるからまずは食べられる昆虫と言えるが,できるだけ新鮮なものを食べ,安全性には充分配慮する必要がある.
著者
川上,裕司
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, 1994-12-20

A questionnaire survey was carried out to investigate public attitude toward insects, house apearance and household insect pests and injuries inflicted by insect pests. Subjects, aged twenty years and over lived in big cities and the suburbs. A total of 1046 answers were collected, of which 476 were from males (45.6%) and 569 were from females (54.9%). Both men and women tended to dislike insect, and especially women seemed to have wrong and unfair recognition to insects and pests. Mosquitos, cockroaches and flies were the top three insects in this order found in houses and mosquitos, wasps and gnats were the top three from which people had experiences of bites in the last few years. 39.5% had suffered from tick (or mites) bite injuries. We however consider that this percentage includes "imaginary bites". From analysis data, we found that women who disliked insects had a tendency to suffer from imaginary bites. Most of the people (82.8%) who suffered from bites used the injection type insecticide into the tatami mats which are known to known to be not effective so much.
著者
中野 敬一
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.131-138, 1995-12-01
参考文献数
19

1994年12月~1995年2月と1995年5~7月に,東京都内の地下鉄駅構内の排水溝において,昆虫と水生動物の生息の有無を確認した。その際,一部の排水の水温と水質を検査した。排水溝で生息を確認した昆虫は,セスジユスリカ幼虫,オオチョウバエ幼虫,ホシチョウバエ幼虫であり,水生動物は,サカマキガイ,ミズムシ,イトミミズであった。排水溝の周辺ではセスジュスリカ,オオチョウバエ,ホシチョウバエの各成虫とザトウムシが確認できた。水生動物が生息していた排水は,そうでない排水より有機物や窒素成分が多い傾向があった。排水溝で確認した昆虫と水生動物は,生物学的水質階級のα中腐水性から強腐水性に生息する種類であった。その侵入経路については都市河川や下水道が関係すると思われる。
著者
服部,畦作
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, 1994-07-20
著者
田中,和夫
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, 2003-11-29

チャタテムシ(茶柱蟲)の中には障子にとまって音を出すものがあり(コチャタテなど),その音が抹茶をたてるときの茶筅の音に似ているということから,この名がついた.シラミやハジラミ類に近縁の昆虫で,世界に3,000種以上,日本には1996年末現在で20科,47属,92種が知られているが,まだ充分研究されてなく,続々新しい種が追加されている.屋内害虫と言えるものは,今の所17種である.屋内害虫としてのチャタテムシは,往々大発生し,微小なため気付かれずに,注射薬のアンプルやクリーン・ルームに至るまで,色々な場所に紛れ込んで,所謂混入害虫として最も重要な地位を占めている.
著者
秦 和寿
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.22-28, 2000
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
井村,治
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, 1989-10-25
著者
洗,幸夫
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, 2004-12-15

超音波防鼠器の効力を確認するため,クマネズミとドブネズミを用いて室内試験を行った.慣らし飼育に比べ,20kHz±3kHz自動可変プラス衝撃波の超音波防鼠器を作動させた初日,ネズミの行動が活発となり,給餌ボックスへの進入回数は大幅に増加し,防鼠器のある給餌ボックスでの摂食量および排泄した糞量が減ったが,3〜4日後その行動と摂食状況が慣らし飼育期間とほぼ同様な状態に戻った.また,2つがいのクマネズミは超音波防鼠器で30日続けて処理を受けたが,異常な行動が見られず,体重が増え,1匹の雌が妊娠した.その結果から,超音波防鼠器はクマネズミとドブネズミに一定の影響を与えることが認められたが,一過性のもので,持続期間が短いことが判明した.
著者
酒井,雅博
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.(13,14), 1982-11-30
著者
谷川,力
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, 2009-12-28