著者
町田 龍一郎 増本 三香
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.73-76, 2006-02-28
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
田中 和夫
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.67-110, 2003
著者
林 長閑
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.141-152, 2007-12-28

この検索表は日本において食品,衣類,家具などに見出される甲虫目の幼虫について科まで同定できるようにした.34科を取り上げたが,その中にはエンマムシ科のように捕食性があり害虫の天敵として有益なものも含まれる.
著者
三浦 大樹 田近 五郎
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.85-88, 2009-12-28
被引用文献数
1

封水トラップは排水管内の悪臭や害虫などの室内侵入を防止するための設備である.今回,「わんトラップ」を模した実験装置を用い,5種類の害虫について,封水トラップが通過できるかどうかを検証した.その結果,クロゴキブリとチャバネゴキブリは日本工業規格や建築基準法に定められた封水深5cmを通過した.一方,オオキモンノミバエ,キイロショウジョウバエ,イエバエの3種は封水がされていれば基本的に通過できないことが確認された.
著者
田村 正人
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.111-120, 2003-11-29

広義の食用昆虫には家屋害虫も少なくない.昆虫を適正に食べることは,動物性たんぱく(蛋白)資源の有効利用や害虫防除にもなるので,日本の代表的な食用昆虫,コバネイナゴ・クロスズメバチ・タマムシ・シロスジカミキリおよびアブラゼミ等の生態について述べた.三宅(1919)によると,日本の食用昆虫は8目55種で,最も多かったのはハチ目の14種,次いでチョウ目の11種,バッタ目の9種,甲虫目の8種などが多かった.薬用昆虫は10目123種にのぼり,最も多かったのは甲虫目の32種で,次いでチョウ目の26種,以下,順にカメムシ目の12種,ハチ目の9種,トンボ目の7種,バッタ目とハエ目の各6種,カマキリ目の4種などへと続く.いなご(蝗)は,全国の都府県で等しく食べられる国民的な食用昆虫で,かつては農村における秋の風物誌であった「いなごとり」も,強力な殺虫剤等の出現によって1950年代以降激減したが,1980年頃より水田をとり巻く環境の変化によってコバネイナゴが全国的に再び大発生の傾向にある.その後,飽食の時代を迎えた日本国民の関心は次第に「医食同源」に向いつつあるように思われる.いなごに次いで「蜂の子」が過半数の都道府県で食べられているのは,蜂類は社会性昆虫で,一度に大量入手が可能なためと思われる。昆虫は栄養価が高く,強壮剤として用いられるほか,薬用としては小児の疳(かん)に効くのが最も多い.現在,各地で人が食べている昆虫は,長い間の経験に基づいて伝承されて来たものであるからまずは食べられる昆虫と言えるが,できるだけ新鮮なものを食べ,安全性には充分配慮する必要がある.
著者
田中 和夫
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.95-141, 2000-12-01
参考文献数
13

双翅類は所謂ハエ,カ,アブ,カガンボ(ガガンボ),ブユなどと称される昆虫で,最も進化した昆虫類の一つである.中生代初期から地球上に現れたと考えられ,歴史的には完全変態類では甲虫類より新しく,鱗翅類よりは古い.世界で10万近い種が知られ,日本では1989年のリストで5,232種が記録されている.推定実在数は世界で15~35万といわれ,日本では1~2万と思われる.尚,上記のハエ,アブなどの名前は,分類学上の区分に必ずしも正確に対応していないことに注意して頂きたい.
著者
安富 和男
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.63-67, 2000-01-30
参考文献数
7

1.ゴキブリは古生代石炭紀の原ゴキブリ類から現存の種類まで,3億年の間子孫を継承し続けてきた「生きた化石」である。2.日本産ゴキブリは9科,25属,52種7亜種記録されており,家屋内の害虫ゴキブリは年々分布を北にひろげている。3.ゴキブリ繁栄の理由は,旺盛な繁殖力,弾力性に富む体,強い脚力,鋭い感覚,雑食性,飢餓に耐える生理機構,殺虫剤抵抗性の発達などにある。4.「人類のあとはゴキブリの時代か?」についても推察した。
著者
宮ノ下 明大
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.23-34, 2005-10-30
被引用文献数
7
著者
渡部 玄 富田 哲司 佐野 千寿子 今村 太郎 宮ノ下 明大
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.49-53, 2007
被引用文献数
2

ヒラタチャタテ(Liposcelis bostrychophila Badonnel)を誤食した場合のヒトの体調への影響について知見を得る目的で,ヒラタチャタテの摂取試験を実施した.健常者8名(男性)は,小麦粉に混合したヒラタチャタテ成虫1,250頭を油で揚げた被験食を1日1回,3日連続で摂取した.その結果,摂取の前後において血圧,血液検査における指標はいずれも基準値の範囲内で,有意な変動は見られなかった.医師による問診においても異常は見られず,チャタテムシを摂取した場合の健康への影響は極めて低いことが示唆された.
著者
中北 宏
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-17, 2009-08-23
被引用文献数
1
著者
田中 誠
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.86-90, 1991-12-20

和本や和紙などが虫害を受けやすいことは昔からよく知られている。その対策には古くから頭を痛めていたようで,さまざまな防除法が工夫されている。古来の防除法の主要なものには,紙を防虫効果のある染料で染色する方法と,防虫効果のある植物などを本に挟んだり書箱に入れたりする方法とがあった。ほかに環境的な対策として曝書(ばくしょ)(虫干し)や香料の利用がある。また,本を保存する箱や帙(ちつ)を防虫効果のある木(クスなど)で作ったり,紙そのものをクララなどの毒草で漉くようなエ夫もなされていた。ここでは,江戸時代以前に行なわれていた主要な防除法のうち,植物(植物質)を利用した例について,そのあれこれを紹介してみたい。
著者
富岡 康浩 柴山 淳 Yasuhiro TOMIYAMA Atsushi SHIBAYAMA イカリ消毒(株)新技術開発部 イカリ消毒(株)新技術開発部 Division of research and development IKARI corporation Division of research and development IKARI corporation
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.10-16, 1998-06-30
参考文献数
9
被引用文献数
8

筆者らの保管するゴキブリ類12種の日本国内における注目すべき分布記録を報告した。沖縄本島でのチャバネゴキブリの記録は,日本における最南の記録である。栃木県今市市のモリチャバネゴキブリ,神奈川県横須賀市のキスジゴキブリは,いずれも分布北限の記録である。新潟市のキョウトゴキブリは本州日本海側の,青森県八戸市のヤマトゴキブリは太平洋側の北限の記録である。また硫黄島でのコワモンゴキブリは初記録であり,当地でオガサワラゴキブリの雌雄が混棲していた点も注目される。1990年に千葉県浦安市でサツマゴキブリ成虫1頭が採集され,これは本州で初めての記録である。しかし人為的な移入と推察され,その後は現在まで全く確認されていない。なお以前から東京近郊での定着が知られているものの発表記録の少なかったワモンゴキブリ,トビイロゴキブリについて,近年の採集記録を記した。The distributions of 12 cockroach species in Japan were reported. Among these species, Blattella germanica (LINNE) on Okinawa main Island was reported as the southern most record. Symploce striata (SHIRAKI) recorded from Yokosuka-city in Kanagawa Prefecture and Blattella nipponica ASAHINA from Imaichi-city in Tochigi Prefecture, provided the northern most specimens ever collected, respectively. The other two species, Asiablatta kyotensis (ASAHINA) at Niigata-city in Niigata Prefecture and Periplaneta japonica KARNY from Hachinohe-city in Aomori Prefecture were considered to be their northern most records in the western and eastern parts of Honshu Island, respectively. Furthermore, Periplaneta australasiae (FABRICIUS) was first recorded at Iwojima (Ogasawara Islands). It is worth of nothing that both sexes of Pycnosce Ins surinamensis (LINNE) were cofirmed on this Island in May. Although an adult of Opisthoplatia orientalis (BURMEISTERE) was captured at Urayasu-city in Chiba Prefecture in 1990, the first record in Honshu Island, no indvidual has been collected since then. It is presumed that this species was introduced to this area accidentally but failed to establish a population. Rare records of Periplanela americana (LINNE) and P. brunnea BURMEISTER in Tokyo area, which have a few reports of their establishment, are also included in this article.
著者
田中 和夫
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.123-136, 2003-11-29
被引用文献数
1

チャタテムシ(茶柱蟲)の中には障子にとまって音を出すものがあり(コチャタテなど),その音が抹茶をたてるときの茶筅の音に似ているということから,この名がついた.シラミやハジラミ類に近縁の昆虫で,世界に3,000種以上,日本には1996年末現在で20科,47属,92種が知られているが,まだ充分研究されてなく,続々新しい種が追加されている.屋内害虫と言えるものは,今の所17種である.屋内害虫としてのチャタテムシは,往々大発生し,微小なため気付かれずに,注射薬のアンプルやクリーン・ルームに至るまで,色々な場所に紛れ込んで,所謂混入害虫として最も重要な地位を占めている.
著者
上村 清
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.25-54, 2004-05-31
被引用文献数
2

蚊は,日本から100種余り記録されているが,衛生上重要な種は限られている.主な媒介蚊であるアカイエカは下水溝よどみ,雨水ますなど,チカイエカは地下の湧水槽など,コガタイエカとシナハマダラカは水田,湿地,ヒトスジシマカは放置タイヤ,花立,竹筒,空缶などから発生する.蚊に刺されて痒いのは即時型のアレルギー反応である.雌成虫は通常1ヶ月ほど生き,一生に3〜4回吸血して産卵するが,再吸血時にマラリア,フィラリア症,西ナイル熱,日本脳炎,デング熱,黄熱などの感染症を媒介する.これら感染症はいずれも日本でも流行することが危惧され,その早急なる対応が望まれる.蚊の感染症対策は,対象種が発生しないように発生源対策をするのが効果的で,また,国外から持ち込まないようにし,蚊に刺されないようにすることである.
著者
大澤 貴寿
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-5, 1991-07-20

都市衛生害虫として衛生面から問題となっているチャバネゴキブリの防除は大きな課題である。その駆除には有機合成薬剤の噴霧やトラップによる方法に頼っており,より安全に効果的に防除するのは難しい現状にある。これに対し,生活環境内に積極的にゴキブリを寄せつけない物質,すなわち忌避物質を用いて駆除する研究も行われてきている。ゴキブリの忌避物質として,Deet (N, N-diethyl-m-toluamide)など多くの合成薬剤が報告されているが,実用性及び安全性の面から問題もある。稲塚はハッカやスペアミントの精油に含まれるテルペン化合物に臭覚的忌避効果のあることを報告している。著者らはインドネシア産の数種植物の精油に忌避活性を見いだし,それらに含まれる忌避成分の精製と単離を試みた。さらにそれらの関連化合物の忌避性についても検定した。
著者
中野 敬一
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.131-138, 1995-12-01
参考文献数
19

1994年12月~1995年2月と1995年5~7月に,東京都内の地下鉄駅構内の排水溝において,昆虫と水生動物の生息の有無を確認した。その際,一部の排水の水温と水質を検査した。排水溝で生息を確認した昆虫は,セスジユスリカ幼虫,オオチョウバエ幼虫,ホシチョウバエ幼虫であり,水生動物は,サカマキガイ,ミズムシ,イトミミズであった。排水溝の周辺ではセスジュスリカ,オオチョウバエ,ホシチョウバエの各成虫とザトウムシが確認できた。水生動物が生息していた排水は,そうでない排水より有機物や窒素成分が多い傾向があった。排水溝で確認した昆虫と水生動物は,生物学的水質階級のα中腐水性から強腐水性に生息する種類であった。その侵入経路については都市河川や下水道が関係すると思われる。
著者
秦 和寿
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.22-28, 2000
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
川上 裕司 本堂 朋子 米田 麻子 庄子 健一 清水 一郎 井上 正
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.135-143, 2004-12-15
参考文献数
22
被引用文献数
2

2000年8月~9月に,東京都所在の一般住宅6軒と病院1軒を対象として,フェロモントラップを使ってタバコシバンムシを捕獲した.捕獲した個体から2つの方法で細菌と酵母菌を分離した.一方の個体群は1頭ずつ解剖して消化管を取り出し,滅菌チユーブに移した.もう一方の個体群は1頭ずつ翅を外した腹部のみを滅菌チユーブに移した.検体を入れた滅菌チューブに1mlのリン酸緩衝生理食塩水を加え,タッチミキサーを使って振とうした.この洗浄液を6種類の培地を用いて,好気性または嫌気性培養して細菌と酵母菌を分離した.分離された細菌と酵母菌からDNAを抽出した.そして,SSUrDNAの塩基配列を調べることによって細菌と酵母菌の同定を行った.この結果,14種29株を同定した.この内訳は,グラム陽性菌8種20株,グラム陰性菌4種7株,酵母菌2種2株であった.細菌は7属が分離された.この内訳は,Bacillus cereusを含むBacillus属が4種,Enterobacter agglomeransを含むEnterobacter属が3種で,他の5属は1種ずつだった。病院で採集した個体から抗生物質耐性菌として知られているEnterococcus faecalisが分離されたことは注目すべき結果だった.また,酵母菌はCandida kruseiとRhodotorula rubraであった。