著者
籔谷 祐介
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
都萬麻Ⅱ = TSUMAMAⅡ (ISSN:2433863X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.50-61, 2019-03-15

1.はじめに2.市民参加型デザインの系譜と意義3.北本らしい“顔”の駅前つくりプロジェクト4.公共空間をまちへ文脈化する
著者
三宮 千佳
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
Geibun : bulletin of the Faculty of Art and Design, University of Toyama : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.58-77, 2016-02

The gilt bronze Buddhist statue in Chinese NorthernWei have been studied in the past by art history focusingon a style study, but there is no conspicuous developmentin recent years.So I considered mint methods by aexperimental casting as new development of the study.The gilt-bronze Nyorai with inscription Year 1th ofTianJian (524) taken up as a subject of a experimentalcasting is the collection in Sano art museum in Mishimashi,Shizuoka. So a experimental casting of nimbusof flames of the gilt-bronze Nyorai was also cast byarchetype to embellish pattern, with the guidance ofProfessor MIFUNE Haruhisa in the casting room atFaculty of Art and Design,University of Toyama, inJune (2015). The reproduction material compared withthe gilt-bronze Nyorai, and it was understood that acasting methods of it was cast by archetype to embellishpattern. This research is new technique as a study ina gorge of art history and archaeology, and I'd like tomake them develop through further experimental castingand observation from now on.
著者
古池 壽和
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.122-127, 2013-02-08

日本が近代化する過程において、様々な産業が興り、その盛衰を物語る諸資源が今日に受け継がれている。それらの中には、近代化遺産として、その利活用が模索されているものも多い。本稿で取り上げている名古屋陶磁器*1においても、拠点となる「名古屋陶磁器会館」は、登録有形文化財として、名古屋陶磁器の展示や講座の開催、映画のロケなどに活用されている。しかし、かつてその周辺にあった、陶磁器(関連)産業自体は、すっかり影を潜め、それに伴い多数の職人(技)は、消えつつある。そこで、本稿では、往時の産業を偲ぶ文化遺産と言える職人(技)の現状を、断片的な資料として整理し、近代化遺産の活用に向けた手がかりを提示したい。
著者
深谷 公宣 佐藤 真基子
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
no.12, pp.108-110, 2018-02-28

日時:平成28 年7月8日(金)13:00 ~ 16:15場所:富山大学高岡キャンパス 講堂/B-211講義室講師:ジョナサン・カハナ博士(デンマーク、オーフス大学研究員)、佐藤真基子教授(富山大学教養教育院)、深谷公宣准教授(富山大学芸術文化学部)参加者:「映像文化論」「卒業研究・制作(深谷担当)」履修学生、本学教職員。\n学部授業「映像文化論」(2年前期)及び「卒業研究・制作(深谷担当)」(4年)において、映像作品に見られる宗教モチーフの意味について考えるイベント「宗教とポピュラー文化」を開催した。発案者は本学教養教育院教授、佐藤真基子である。佐藤のコーディネートにより、比較宗教学を専門とするデンマーク王国オーフス大学研究員ジョナサン・カハナ氏をゲスト講師として招聘した。 イベントはシンポジウム、セミナーの2部構成とした。シンポジウム(第1部)では「映像文化論」の履修学生(107名登録)、オープン・クラスの参加者(1名)、及び学内外からの来場者を対象に、3つの映像作品(『ゴーストバスターズ』、『マトリックス』、Thunder Perfect Mind )を事例に挙げ、宗教のモチーフに着目しながら議論を展開した。セミナー(第2部)では「卒業研究・制作」の履修者(大谷知穂学生、大廣優里学生、岡川春樹学生)に学内からの参加者(小田夕香理芸術文化学部講師、小坂真里江学生)を加え、カハナ氏による講義と質疑応答をおこなった。
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-108, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝珉が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
中村 滝雄 ペルトネン 純子 長柄 毅一 河原 雅典
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.126-133, 2011-02

富山県で泊鉈を製作している大久保中秋氏(刃物・農土具製作所、昭和5 年生まれ)の作業場環境ならびに製作道具を調査し、その詳細を記録した。この調査によって、一般に鍛冶師が行う熱処理時の事例とは異なって、鍛造エリアが明るいこと、また製作道具が泊鉈製作に特化したものではなく、特別な冶具なども無いことが確認できた。このような状況の下、大久保氏が重要視していると考えられる鍛造エリアの明るさと熱処理方法の関係、ならびに製作道具の調査から野鍛冶の道具と製作技術について考察した。その結果、鍛造エリアの明るさは焼入れと焼戻しを同時に行う上で必要な環境であり、焼戻しにおける酸化色の移動状況を見極めるためであることが推察できた。また、大久保氏をはじめとする野鍛冶は、特定の製品に適応させた道具や冶具を作らず、臨機応変に駆使できる経験則的な技術を築き上げて個々の製品に対応し、製作していることが分かった。
著者
渡邉 雅志
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
no.7, pp.66-67, 2013-02-08

「HAPPINESS BIRD PROJECT」「トロフィー」「森のえんぴつ」「トロフィー」
著者
清水 まさ志
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.82-99, 2015-02-27

十九世紀フランスの詩人シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』第一部「憂鬱と理想」に含まれる詩篇「祝福」「太陽」「高翔」「照応」「あれら裸の時代の思い出を私は愛する」を、「ハシッシュの詩」の冒頭と関連付けて、恩寵的な超自然状態が描かれている詩篇として位置づけた。ボードレールは、これらの詩篇を通して、「楽園」「古代」「子供時代」「善」「理想」とは何かを語り、古典主義的抒情詩人として善の花々をうたってみせた。しかしそれは同時にロマン主義的抒情詩人として「失楽園」「現代」「大人」「悪」「人工の理想」をうたうに至る「前史」を語っていると考えられる。こうした分析を通して、「憂鬱と理想」の構成において、「あれら裸の時代の思い出を私は愛する」を、決定的出発点とみなす観点を述べた。
著者
上原 雄史
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.58-69, 2018-02-28

近年、特異な形態の建築が都市を飾るようになった。しかし、そのような建築は、「環境摂理を内包した構造物こそが建築である」と、ロージェが指摘した建築の本質に応えているだろうか。技術革新は、建築物の多様な形態や素材利用を可能にし、BIMなど自動化手法は、設計•建設技術の高度な統合を実用化した。一方、新しい建築形態は環境摂理を内包する論理性に基づいているだろうか。例えば、ヒートアイランド現象への対応は過去20年間指摘されて続けているが、建築意匠学は体系的な答えを生み出していない。本論文は以下の2つの仮説を、デザイン•バイ•リサーチ手法を用いて検証する。1)環境への対応が形態を論理化するということ。2)そのような建築は、「概日リズム」(シルカディアンサイクル)に従った健康な睡眠と持続性のある都市環境を作り出し、健康な生活空間を生み出すこと。これらの仮説を検証することを通じ、本論は新しいファサードを具体的に提案し、次のステップへの明確な方向性を示す。 Recent architecture possesses diverse shapes that decorates the contemporary cities. Yet do those architecture embody what M.A. Laugier's fundaments: natural and intrinsic? Recent fabrication technology in building construction allows nearly individual couture of its façade, its geometry and materialization. Building Information Model technology coordinate complex projects seamlessly from design to construction. Yet, do architectural design lack reasoning to its unique form? The cause of heat island phenomenon is known for some time, but few design principles were theorized to reduce the heat island phenomenon. This paper applies the Design-by-Research method to this issue. Hypothesis: the first, the building physics is the reason to innovate architectural form; the second such architecture frames space for healthier life by visualizing Circadian rhythm thereby forming healthier sleep and sustainable city. This paper presents a palpable new façade system that features the shades. This paper describes its performance and provides the next steps.
著者
ペルトネン 純子 鳥田 稔弘 岡本 隆志 大熊 敏之 三船 温尚
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Art and Design University of Toyama (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.90-108, 2006-12

明治期の彫金師、海野勝珉が制作した宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する「蘭陵王置物」と「太平楽置物」を平成17年8月11日、三の丸尚蔵館において次のような研究者が調査を行った。鳥田宗吾は、象嵌技法を中心とした制作研究によって伝統工芸士と高岡市伝統工芸産業技術保持者という称号を持つ彫金技術者である。ペルトネン純子は、彫金・鍛金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。三船温尚は、古代鋳造技法など鋳金技法に関わる制作・技法・論文研究を行っている。大熊敏之は、近代造型史、日本近代美術批評史などの論文研究を行っている。岡本隆志は、日本の美術・工芸に関する論文研究などを行っている。本稿は、調査時に録音したテープを起こし、編集を加えて、調査内容を掲載するものである。最終的な報告書には記載されない結論を導くための観察・考察経緯、観察手順、観察の着眼点などを記録した本稿が、今後の海野勝_彫金作品の研究だけでなく明治の金属工芸品調査や研究に僅かながらでも寄与できることを目的としている。
著者
田中 美夜
出版者
富山大学芸術文化学部
雑誌
GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 (ISSN:18816649)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.32-35, 2009-02

駅地下芸文ギャラリーは2007年4月にオープンしました。2年目に入った今年は昨年に引き続き学生が企画段階から関わっていく動きも入れながら、ワークショップ及びセミナーの開催と昨年度よりも多い来場者数を目標として事業を行ってきました。学生の企画としては5月のゴールデンウィークに合わせた「Tommy Dining」が挙げられます。この企画は学生が主体となって運営組織をつくり、期間限定のショップをギャラリー内にオープンするというものでした。企画のみに関わる学生がいれば作品出品だけ行う学生もいて、多くの学生が興味のある得意分野で関わっていくことができました。また、地域を巻き込んだ企画として、市民と学生を対象とした座談会、そして小学生を対象としたワークショップを開催しました。両者ともに次回を望む参加者の要望もあり、継続した企画として今後も行なっていきたいと考えています。