著者
水口 聡
出版者
愛媛県農林水産研究所
雑誌
愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (ISSN:18837395)
巻号頁・発行日
no.8, pp.9-18, 2016-03

'媛育73号'の白米を消費者等に配布し,家庭等で普段どおりに炊飯し、試食するアンケート調査(ホームユーステスト)を実施した。多くの消費者が米を選ぶ基準は「品種」,「産地」,「価格」,「味」で,特に女性や高齢者で顕著であった。'媛育73号'は半数以上で高評価であり,特に女性および50歳以上の年齢層に好まれる傾向が認められた。また,「味」にこだわって米を購入している消費者のほうが,'媛育73号'を高く評価することが明らかとなった。
著者
田中 美奈 栗坂 信之 岡本 充智 藤堂 太
出版者
愛媛県農林水産研究所
雑誌
愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (ISSN:18837395)
巻号頁・発行日
no.4, pp.29-36, 2012-03

国内流通する大麦48品種(二条皮麦:18品種,六条皮麦:9品種,外国産皮麦:15品種,六条裸麦:6品種)について,SSRマーカーによる多型をカタログ化した。最小マーカーセットによる大麦加工食品における原料・品種判別は,DNAの断片化が進んだ麦茶を除き,レトルト麦飯,押麦製品,はったい粉,ホットケーキミックス,大麦若葉では可能である。
著者
大森 誉紀
出版者
愛媛県農林水産研究所
巻号頁・発行日
no.7, pp.42-52, 2015 (Released:2015-06-08)

耕地内の自然循環機能を活かして,除草剤や殺虫剤を使用しない水稲栽培技術の確立をめざし,耕地生態系農法確立試験ならびに有機栽培技術確立実証試験として,無農薬栽培を28年間実施した。試験開始初期は雑草害や病虫害の発生がなく,慣行区並みの収量が得られた。試験開始6年目から雑草害が顕著となり,収量が低下した。耕地生態系は不安定な系であるため外部からの影響を受けやすいが,雑草の発生量を人為的に抑制することで水稲収量を慣行並みとすることが可能であった。次いでイネクロカメムシ等害虫が多発した。谷あいの狭小な試験水田では,周辺の自然生態系から害虫が侵入しやすく,農薬不使用では害虫密度を被害許容水準以下に管理できず,収量低下の要因となった。
著者
大森 誉紀 横田 仁子 武智 和彦
出版者
愛媛県農林水産研究所
雑誌
愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 (ISSN:18837395)
巻号頁・発行日
no.4, pp.37-46, 2012-03

県内の露地野菜の中で,有機栽培等特別栽培農産物として栽培面積が多い10品目について,病害虫の発生状況に応じて有機JASで使用が認められた資材等を活用した有機栽培の実証試験を行った。春どりキャベツではBT剤や抵抗性品種を用い,夏秋キュウリには除虫菊剤と銅剤,スイカでは耐病接木苗,スイートコーンにはBT剤,春どりブロッコリーでは防虫ネットをそれぞれ用いることで,いずれの品目も病害虫の発生の少ない作期・作型で栽培すると,病害虫の被害が少なくなり,有機栽培に取り組みやすくなる。排水不良の圃場や連作圃場では,有機栽培に取り組む以前にその改善が必要である。除草対策ではマルチ栽培が有効で,畝間除草には中耕や防草シート等の利用が効果的である,鶏糞を使用する場合は,肥効率を考慮して施用するのが良い。