著者
前田 久美子 佐藤 美保子
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.41, pp.147-161, 2020

本稿では、2 年間2名の非常勤講師がインテリアデザイン教育を本学129 教室と図書館においてクリスマスディスプレイをテーマに、プロジェクト学習として取り組み考察している。その結果、実践的な学習であるアクティブラーニングが学習活動の意欲やコミュニケーション能力の発達に効果をもたらすと考えられた。今後のインテリアデザイン教育の授業運営と研究について、継続的に考察することとする。
著者
内海 太祐
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-11, 2019-03-31

2000年代以降、基礎学力の低下は多くのところで指摘されており、基礎学力を向上させることは大学教育を実施する上で多くの大学にとって喫緊の課題である。本研究では学生の基礎学力を測定する上で、就職活動などでもよく使われるSPIの非言語分野の理解力向上を適応学習を活用しながら実施した。通常の紙テキストによる一斉授業で同内容を実施したものとの比較した結果、適応学習を適切に運用すれば理解度の低い学生の理解力向上につながると考えられる。また、理解度の高い学生についても学力を伸長できる可能性がある。
著者
小笠原 大輔
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.40, pp.73-81, 2019-03-31

短期大学生を対象に側方倒立回転の上達を目的とし、週1回4か月間「なかよしぶらぶら側転」の簡易版である「なかよしパッチンぐるぐる」を行った。その結果、実施前後の習熟度を比較したところ、多くの者に左右両方向とも上達が見られた。また多くの者が楽しいと感じながらも、それほど難しさを感じていないことが明らかになった。従って、本実践は側方倒立回転上達のための初歩段階としての運動として有効であると考えられる。
著者
伊藤 善隆
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.39, pp.1-14, 2018-03-31

本稿は、島根県出雲市大社町の手錢記念館に所蔵される俳諧資料の中から、『深秘十八体』(写本一冊)と「諸国誹人名寄」を翻刻紹介するものである。
著者
伊藤 善隆
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.39, pp.15-23, 2018-03-31

美濃派の季寄である『俳諧鑑草』(個人蔵)を翻刻する。本書は、季語を十二ヶ月に分類・配列したもので、美濃派の季寄として注目すべきものである。
著者
丸井 貴史
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.39, pp.25-46, 2018-03-31

式亭三馬の読本『梅精奇談 魁草紙』は、中国白話小説『今古奇観』所収作品のうち四篇を翻案したもので、近世における白話小説受容のあり方を考える上で看過することのできない作品である。全五巻のうち、本稿では巻四・五の翻刻を掲げる。巻一~三については、本誌前号を参照されたい。
著者
伊藤 善隆
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 = Journal of Shohoku College (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.38, pp.1-16, 2017-03-31

本稿は、島根県出雲市大社町の手賤記念館に所蔵される俳諧資料の中から、『俳諧根本式』(写本一冊)を翻刻紹介するものである。手賤家は、貞享年間に大社に移り住んだ喜右衛門長光(寛文二年~寛延二年)を祖とする商家で、町役の大年寄を長く勤めた。歴代の当主は文芸にも関心を寄せ、和歌・漢詩・俳諧に熱心であった。本書には、序文や奥書がなく、成立や書写者、書写年次などは不明である。しかし、巻頭(第一丁裏)に、「冠李」の蔵書印が捺してあることから、おそらくは、冠李(享保四年~寛政八年、三代目当主季硯の弟)が、自ら書写して所蔵していたと推測されるものである。なお、本書と同じ罫線を摺った料紙を使用し、筆跡も共通する『俳諧十五篇』(手賤記念館蔵本)については、前号に翻刻を掲載した。本書は、たんに冠李に関わる資料というだけでなく、近世中期の大社でどのように俳諧が享受されていたのかを探るためにも重要な資料である。
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.33, pp.73-105, 2012-03-31

鉄道事業者は自社の収入増加に関心を集中させるために、自社の利用促進策を主要な営業施策としがちにすることは否めない。本論は、異なる鉄道事業者同士が戦略的提携を実施することによって、鉄道ネットワークの持続的運営につなげる方策について議論する。特に、JR 旅客会社や大手私鉄が自社の利用促進策に、地方の中小私鉄を積極的に取り込むことが、自社の収入増加につながるとともに、中小私鉄の活性化ひいては鉄道ネットワークの持続的運営にも寄与する。本論では、JR 旅客会社の収入分配に見る鉄道ネットワークの魅力低下の事例をまず考察した上で,鉄道事業者間の戦略的提携の事例を概観し、JR 旅客会社・大手私鉄と中小私鉄による戦略的提携の効果と可能性について、アンケート調査の結果を基に検証する。
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1-13, 2014-03-31

Japanese government emphasizes success of privatization and separation of JNR because of freezingincreasing fares, improving services and increasing corporate tax payment, but we are facing maladies ofprivatization and separation of JNR. For example, decreasing the frequency of trains on the regional networksand direct trains to other JR companies crossing stations on boundaries are considered as these maladies. For solving maladies of separation of JNR by regions (a example of horizontal separation), we propose that Japanesegovernment establishes a holding company or "Japan Railway Group Holdings Company (JRHD) that control JR companies. By doing this, JRHD will be able to receive dividends from three JR companies in Honshu, and tomake a appropriation of these dividends to assist JR companies in three Islands and JRF.
著者
黒崎 真由美
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.32, pp.143-154, 2011-03-31

1980 年代以降の急激な円高傾向を受け、我が国の海外渡航者数は急激な伸びを示した。海外が単なる憧れだった時代から、誰もが身近に感じることのできる時代へと移行した。学生の留学という視点でも、フルブライト奨学生(1)に代表される、米国の有名大学への奨学金取得による留学から、能力の向上や生活体験、資格の取得を目的とした留学に多くの一般学生が参加できるようになった。また、インターネット等の情報技術の飛躍的な発達により、世界中の出来事を瞬時に知ることができる高度情報化時代に突入している。溢れる情報をどのように加工し、自分のものとして定着することができるかということが大きな課題となっている。本稿では、このような世界情勢のなか、短期大学生の海外での「生活体験」ともいうべき、カナダやオーストラリアにおける通常の授業の枠組みを超えた3 ヶ月留学の学修が、英語能力や、帰国後の学生生活、その後の進路や考え方にどのような影響を与えたのかということについて考察するものである。
著者
田邉 菜穂子
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.32, pp.39-44, 2011-03-31