著者
上坂 克巳 木村 健治 大西 博文 千葉 隆 高木 興一
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.233-242, 2001-08-01
参考文献数
7
被引用文献数
9

平面道路に面した市街地を道路近接建物列と背後建物群に大別してモデル化し, 道路と平行な評価区間における等価騒音レベルの空間平均値 (区間平均等価騒音レベル) を簡易に計算する方法を検討した。道路近接建物列の間隙率及び背後建物群の建物密度, 奥行きをパラメータとして計算する方法と, 対象街区全体の平均的な建物密度だけをパラメータとして計算する方法を提案し, それらの計算方法の妥当性を全国33箇所におよぶ現地調査結果との比較により検証した。その結果, 前者の方法がやや計算精度が高いものの, 両方法とも沿道騒音の広域的な予測・評価には十分活用できることが明らかとなった。
著者
岩宮 眞一郎 柳原 麻衣子
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.267-273, 1999

外国人が日本の音環境をどのように認識しているのかを明らかにするために, 福岡市内の大学に通うアジア系の留学生を対象とした音環境調査を行った。日本で聞こえ本国では聞くことのない音として,「暴走族の音」「飛行機の音」「カラスの鳴き声」「盲人用音響信号」などの回答を得た。これらは,「お寺の鐘の音」「山笠の音」といったステレオタイプの日本の音, 福岡の音ではない。日常ひんぱんに聞く音である。これらの音が, 外国人にとっての日本の音風景を特徴づけているのである。本国で聞こえ日本ではあまり聞くことのない音としては,「自動車の警笛」「会話」などがあげられた。日本の音環境の全般的な印象は, おおむね, 良好であった。
著者
山田 一郎 月岡 秀文
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.178-182, 2000-06-01
参考文献数
12
著者
半坂 征則 御船 直人
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.189-197, 1997

近年, 鉄道において列車走行の高速化や環境基準適用の広範化, 厳格化に伴い騒音制御の必要性が増大している。鉄道騒音低減に寄与する高性能吸音材としてケイ砂等の無機質粒子を少量のエポキシ樹脂で結合した無機質粒子吸音材 (オトメイト) を開発した。無機質粒子吸音材の吸音メカニズムを詳細に検討するため, 粒子の形状因子と吸音特性の関係を評価した。その結果, 粒子結合型吸音材の吸音性能は大きな粒径依存性を有するがそれは主に流れ抵抗の粒径依存性に起因すること, 最大の吸音性能を与える最適粒径分布は約0.5mm~0.9mmの範囲にあること, 小さな粒径範囲において粒子形状の影響が顕著になる等の知見が得られた。
著者
落合 博明
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.44-45, 1996-02-01
参考文献数
4
被引用文献数
2