著者
保坂 律子
出版者
駒沢女子大学
雑誌
駒沢女子大学研究紀要 (ISSN:13408631)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.173-182, 2007-12-24
著者
牛島 巌
出版者
駒沢女子大学
雑誌
駒沢女子大学研究紀要 (ISSN:13408631)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.25-41, 2001-12-24

The blacksmithing of Carigara, Leyte, are famous for a knife known for its attractive sheath of ornately carved-wood made from hard wood and carabao horn. But those regular distribution heavily concentrated within the environs of Leyte where agricultural of rice and production of copra are major livelihood. This study describes the crucial social-economic relationship among blacksmiths, financiers and traders, and how blacksmithing continues to flourish as a small-scale cottage industry without sufficient operational capital fund.
著者
Kobayashi Norio
出版者
駒沢女子大学
雑誌
駒沢女子大学研究紀要 (ISSN:13408631)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.55-78, 2002-12-24

現在1080/24P(またはHD24P)という技術が注目を浴びている。それはデジタルハイビジョン方式により十分な解像度を得たビデオテクノロジーと、毎秒24コマ(24fs=24 frame per second)という映画だけが持つフレームレートの世界を両立させる規格である。映像の世界において24fsは、ある意味では非常に中途半端な速度である。それにも拘らずなぜ、1080/24Pがこれほど注目されるのであろうか。その回答のひとつに「フィルムライク」という表現がある。フィルムライクという言葉にはどんな意味が存在するのだろうか。こうしたさまざまな疑問に対して、一般的なビデオ技術の側からでなく、映画技術および映画表現の側から捉えなおすことにより、より具体的な理解と、映画・ビデオを含む映像技術および表現の将来を描くことが本論のテーマである。24fsはいかにして構築されたか、それは理想的な数値なのか、そして映画とテレビと軸とする現代の映像世界は24fsとどのように拘わっているかを考察することにより、映像技術の「現在」を正確に把握していきたい。それはまさしく、24P以外の選択肢による新しい映画作りの可能性への示唆にもなると考えるからである。Nowadays, many people engaged in both video and film industry are paying attention to a ground-breaking video technology called the 1080/24P (1920 1080 square pixels and 24 progressive frames per second) format. This is a happy compromise from a video technology being able to reach enough resolution with 1080/60i digital Hi-Vision (HDTV) format and a characteristic frame-rate of 24fs (frame per second) in the movie world. The 24 frame-rate is a somewhat strange ratio from the viewpoint of 30 frame-rate video world, but the 1080/24P technology has recently become a major topic. One of the reasons is represented by one magic word, "film-like". This paper will discuss the relationship between the word of "film-like" and the specific number of 24fs by examining historical facts, events and also technical back-grounds. I believe this information will show us an actual visual world and suggest the possibility of another way of making films.
著者
佐藤 克行
出版者
駒沢女子大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

リモコン型アンケートシステム、通称クリッカーを利用した中学2年生35名の理科授業実践報告をします。この研究目的は、「中学受験時、理科の勉強をしたか」などの前知識を問うことと、「示相化石のアサリがある場所はどんな所か」など、確認テストとして利用し、生徒の理解度にどれ程影響があるか確認しました。方法・結果ついて、次に示します。(1)授業前・教員が、予め授業の前知識の調査と確認テストを作成する。(2)授業開始・教員は、問題を掲示し、前知識の調査を行う。・生徒は、生徒用リモコンを用いて、回答をする。・教員は、クリッカーによる回答結果を、ボタン1つで示し、授業の重点項目を確認し、授業を進める。(3)授業終了・教員は、本日の小テストを掲示する。・生徒の理解度データから、授業の組み立てを検討する。メリットと感じた部分は、大きく3点ありました。1点目は、自分の授業の振り返りがしやすい。生徒のわからなかったポイントが、数字としてでるので、どこがいけなかったのか、判断しやすく、次回の授業組み立ての参考になりました。2点目は、生徒の小テストとしてのデータは、自動的にcsvで保存されているので、採点、成績処理をする必要がありません。3点目は、生徒全員が意思表示・参加できるシステムであることです。教員が当てなければ発言しない生徒が、自ら正解を出したいという意欲がわき、授業へ参加する姿勢に大きな変化が見られました。最後に、実験・実習の授業でもクリッカーを、使用しました。実験のある段階が完了した時点で、クリックし、知らせるという使い方をしたところ、実験のスピードが向上、集中度も増したという半面、内容はよくわからないといった結果になりました。実験時の使用方法については、引き続き検討していきます。
著者
須田 和裕
出版者
駒沢女子大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02884844)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-5, 1991-03-31

インスリンの脂肪分解抑制作用に対するトレーニング効果およびそのアデノシンとの関係をラット脂肪細胞を用いて検討した。その結果は次のようであった。1. ノルアドレナリンに対する脂肪分解反応はトレーニング群で有意に増強した。2. ノルアドレナリンの最大刺激に対するインスリンの脂肪分解抑制ではトレーリング群でインスリンに対する感受性が高まった。3. アデノシンをアデノシンディアミナーゼで除去すると, 90%のノルアドレナリン刺激に対するインスリンの抑制はトレーニング群でみられたものの, コントロール群ではみられなかった。4. さらにアデノシン非存在下で最大刺激のノルアドレナリンに対するインスリンの抑制は両群ともにみられなかった。これらのことからアデノシン存在下ではトレーニングによってインスリンに対する感受性は高まると考えられるものの, アデノシン非存在下ではトレーニング効果を認めるに足る明白な証拠は得られなかったと考えられた。
著者
西山 一朗 大田 忠親 東京農業大学アイソトープセンター
出版者
駒沢女子大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02884844)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.19-25, 2003-03-03
被引用文献数
1

食肉をパパイン溶液に浸漬したときのパパインの浸透性と食肉組織変化について、抗パパイン抗体および抗I型コラーゲン抗体を用いた免疫組織化学的検討を試みた。豚肉片を1%パパイン溶液中に2時間浸漬したとき、パパインは食肉表面から0.3mm程度しか浸透しなかったが、表層部ではすでに食肉組織の変化が認められた。処理時間4時間では、パパインの浸透がわずかに進行したものの、表層部においては、食肉タンパク質の過度の加水分解による顕著な組織破壊が観察された。すなわち、パパインが豚肉内に浸透するためには長時間を要すること、ならびに、パパインに長時間暴露すると、食肉表層部において望ましくない過度のタンパク質分解を引き起こすことが示された。この結果は、食肉をプロテアーゼ溶液やプロテアーゼを含む果汁などに浸漬するだけで食肉軟化効果を生じるとする、これまでの報告や概念に疑問を投げかけるものである。パパイン等のプロテアーゼを食肉軟化剤として用いるためには、使用条件を再検討する必要があるものと考えられる。
著者
下橋 淳子 寺田 和子
出版者
駒沢女子大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02884844)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-6, 2003-03-03
被引用文献数
3

果実の抗酸化性、調理加工中の加熱や成分間反応で生成する褐変物質などの抗酸化性への影響を知るために、DPPHラジカル消去能を測定し、次のような結果を得た。1. 果実のDPPHラジカル消去能は、キウイフルーツやアメリカンチェリー、イチゴなどで果汁1ml当たり1400nmTrolox相当量前後の値を示し、高い抗酸化性が示唆された。2. アントシアン系色素を含む果実にはDPPHラジカル消去能が高い傾向がみられたが、皮にアントシアン系色素を含むブドウでは、皮を除いた場合のラジカル消去能は低値であった。3. 抗酸化性が高く、果実に多く含まれているアスコルビン酸は、10分以内の加熱では加熱時間の違いによるDPPHラジカル消去能への影響が認められなかった。4. 調理加工過程における加熱は、DPPHラジカル消去能にほとんど影響を与えないことが示唆された。5. 調理加工過程におけるアミノカルボニル反応やカラメル化反応によって生成する褐変物質には非常に高いDPPHラジカル消去能が認められた。