著者
上垣 豊
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.59, 2012-03-09 (Released:2012-04-02)
著者
西山 龍吉
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
竜谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.13-26, 2007-03

近代における解析学の発展は実数に関する理論の完成を促し([1],[2])、実数概念は現代数学の基礎となっている([3],[4],[5])。代表的な実数論には、有理数の基本列を用いたCantorの理論([1],[3])と、有理数の切断を用いたDedekindの理論([2],[3])があり、両者は同値([3])である。このほか、公理系を用いて実数体を規定するHilbert流の実数論([3])もある。Abraham Robinsonよる創始後40年をかぞえる超準解析([6],[7],[8],[9],[10],[11])も実数論とかかわりがあり、超準解析を用いた実数論が、すでにMartin Davis([10])によって述べられている。本論においては、無限小数という概念を基礎に、超準解析を用いた新たな実数論の構成を試みる。実数は、現に同値類や切断としてよりも、むしろ無限小数としてあつかわれている。それにもかかわらず、これら無限小数間に直接加減乗除を定義しようとすると、余りの煩瑣のため目的を達しない。そのとき、超有理数体Qを理論の土台に据え、非手つづき的定義を用いるならば、構成はほとんど自明となり無限小数がもつ難点が解消される。このように超準解析は実数に対する自然なとらえ方、あつかい方に理論的根拠を提供するものであり、本論は'超準解析が可能とした無限小数による実数論'といっていい。本論はまた、これが超準解析を体験する最短のコースの一つとなることを、期待している。
著者
岡田 典之
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.1, 2012-03-09 (Released:2012-04-02)
著者
金子 眞也
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.55, 2012-09-28 (Released:2012-10-10)
著者
岡田 典之
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.1-20, 2013-03

本稿では、十七世紀中頃に著作活動を行った錬金術師トマス・ヴォーンの主要な著作を概観し、錬金術思想が当時依然として有力であったアリストテレス的・スコラ的自然学や、急速に支持されはじめていた機械論的自然学にどのように対峙しうるものであったかを考察する。ヴォーンは、スコラ哲学的・思弁的な自然学に対しては実験・経験の重要性を強調し、また大学という制度内で確立している学問に対しては、自然の教えを対置した。さらにアリストテレス自然学を異教徒の学問であり、キリスト教徒にとっては有害であると断罪し、自らの錬金術を単に金属変成(黄金の獲得)だけを目指した現世的な技から区別し、魂の救済に関わるものとした。ヴォーンはまた、宇宙の構造や自然の究極の要素についても思索し、伝統的な四元素の名称を用いつつも、霊的な原理と物質的な原質が様々な仲介物を通して緊密に結びつく、有機的、生気論的でダイナミックな宇宙論を構想した。それは機械論的自然観と真正面から対抗するものであったと言えるだろう。
著者
松倉 文比古
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
竜谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.1-31, 2007-03

『日本書紀』景行天皇紀にみる熊襲・九州親征記事は、景行朝の事績についての冒頭部分に置かれ、『古事記』景行天皇段にはない独自のものである。そして、これを承けてヤマトタケルの熊襲征討が配置されている。それは、『古事記』序による限り「旧辞」には本来無かったと理解できる。従って『古事記・日本書紀』の編纂時に構想された歴史のなかでそのことの意味を検討することが、本稿の趣旨である。またそれを通して、七世紀後半から八世紀初頭、版図(歴史的世界)に関して如何なる理解を有していたのかを併せて論じた。
著者
岡田 典之
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.67-85, 2016-03
著者
上垣 豊
出版者
龍谷大学龍谷紀要編集会
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.137-152, 2013-03

本稿は、19世紀のフランスにおけるカトリック若者運動について、近年の研究をもとに、社会事業と学校教育との関わりで、概観を試み、研究上の課題を整理しようとしたものである。1886年に創設されたカトリック青年会 (Association catholique de la jeunesse francaise、以下ACJFと略) はカトリックの自律した若者運動として、その後大きく発展する。本稿ではACJFの創設と、それ以前からあったサン=ヴァンサン=ド=ポール協会 (Societe de Saint-Vincent-de-Paul、以下SVP協会と略) やカトリック労働者サークル事業団の影響関係、系譜関係を探り、イエズス会の関与も含め、ソシアビリテ(社会的結合関係)の変容という視点からカトリック・エリートの若者運動を検討し直した。その結果、学習集団としてのコンフェランス (conferences)、イエズス会経営学校内に組織された聖母信心会の重要性、俗人とカトリック教会との関係の見直し、SVP協会の民主的な組織にたいして、サークル事業団の軍隊的規律の問題などが、課題として浮かび上がってきた。