著者
渡辺 雅子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.35, pp.573-619, 2007-05-21

本稿では、日米仏のことばの教育の特徴を比較しつつ、その歴史的淵源を探り、三カ国の「読み書き」教育の背後にある社会的な要因を明らかにしたい。まず日米仏三カ国の国語教育の特徴を概観した後、作文教育に注目し、各国の書き方の基本様式とその教授法を、近年学校教育で養うべき能力とされている「個性」や「創造力」との関係から比較分析したい。その上で、現行の制度と教授法、作文の様式はどのように形作られてきたのか、その革新と継続の歴史的経緯を明らかにする。結語では、独自の発展を遂げてきた各国の国語教育比較から何を学べるのか、日本の国語教育はいかなる選択をすべきかを、「国語」とそれを超えたグローバルな言語能力に言及しながら考えたい。

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日・米・仏の国語教育を読み解く -「読み書き」の歴史社会学的考察- 渡辺雅子
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ベネッセのインタヴューばかりTLに流れてくるけれど、まとまったところで、 渡辺雅子「日・米・仏の国語教育を読み解く : 「読み書き」の歴史社会学的考察」 http://t.co/ljB94aGr3m のほうがわかりよいのでは?
リンク先の参考文献(たとえば http://t.co/uqR5ce0JCc )をたどると,当時の教育事情の詳細や批判についても触れられており一概に「進んでいる」とは言えないかと.童心主義の「負の面」は何とかして欲しいとは思うのだが. https://t.co/7XexhBbz3H
同著者の論文 → 渡辺, 雅子: 日・米・仏の国語教育を読み解く : 「読み書き」の歴史社会学的考察, 国際日本文化研究センター, 2007年 http://t.co/e0chi8abpj
@askoma ちなみにこちらからダウンロードできます!http://t.co/4vWibEwliX
フランス万歳... てことで演劇の稽古場は、発音と文法と所作の様式をつめれば、あとは本番の即興をまてばそれでよいと思う... http://t.co/btWOCcx6k6
@camomille0206 私が読んだのはこっちでした:http://t.co/C6RBq7lnWp
“International Research Center for Japanese Studies Repository: 日・米・仏の国語教育を読み解く : 「読み書き」の歴史社会学的考察” http://t.co/dEB2PNvrhv
渡辺雅子さんの論文読了。日米仏の小学校国語教育の比較。こうしてアメリカ人、フランス人、日本人は作られる! http://t.co/XdgTycw3
「日米仏の国語教育を読み解く」という、探していた渡辺雅子先生の論文を探し出しました。うれしい。高まります。http://t.co/FvK3aevb

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