著者
広重 徹
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.380-388, 1971-06-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
11

特殊相対性理論はMichelson-Morleyの実験から生まれたという, ほとんどだれもが当然のこととしている解釈はじつは根拠のない神話であることが, 最近の物理学史研究によって明らかとなる. なぜそれを神話と判断するのか. それが支持できないとすれば, 代わるべき解釈はいかなるものか. 歴史的背景とEinsteinの思考の発展との両面から考察してみよう.

言及状況

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ポアンカレ先生は一般向け科学入門書にエーテル物理学の解説をしてるのだがその裏ではエーテルが不要な物理学の研究を応援してたのか。そしてアインシュタインはエーテルを気にしてなかった…完全に別な畑だったのか
[科学][歴史] ポアンカレはアインシュタインの話題を耳にする度、不快な表情を隠そうともしなかったそうだが。
なるほど、アインシュタインの論文の序論がポアンカレ、ローレンツから隔絶してるのはそもそもの問題意識が、勉強した教科書から来てるからなのか。モーターの起電力は自分じゃまだ完全理解できてないが......
[科学][文化] 神話。
[物理] “特殊相対性理論はMichelson-Morleyの実験から生まれたという, ほとんどだれもが当然のこととしている解釈はじつは根拠のない神話であることが, 最近の物理学史研究によって明らかとなる. ”

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日本物理学会誌は宝の山。特殊相対性理論はマイケルソン・モーレーの実験から生まれた、わけではない。 https://t.co/zOmj7eHbjS 当時エーテルは実在のものと認識されていた。しかしその影響は実験では見えない、と議論したのがローレンツ。アインシュタインの立脚点はまったく別のところに...。
「相対性理論はマイケルソン・モーリーの実験から生まれた」は神話だ、という話 https://t.co/1tquaI88FB
「相対論はどこから生まれたか」広重徹 https://t.co/iX9B1tzZfB アインシュタインが意外とそんなに勉強してない(知識量が多くない)ということと、本当に運動する物体の電気力学がモティベーションだったというところが特に面白かった。
J-STAGE Articles - 相対論はどこから生まれたか https://t.co/xnG8KW6Yjb 最初、常識的なことしか書いていないと感じました。そうではなくて、広重さんたちがこれを常識にしたのですね。
アインシュタインがローレンツの仕事をまったく知らなかったとしても査読の過程で知ったはず。貢献は力学部分だしローレンツの名前はちゃんと残ってる。ローレンツはmc^2を出してないし、おそらく、全部の物理現象は電気力学に還元できると考えていた。 https://t.co/SDbtr8slo3
https://t.co/o0GeBdWfZ6 何これめっちゃ良いやんこれ。 「Einsteinはむしろ理論の論理的構成のなかに潜む不整合を発見し、新しい原理的観点を導入することによって、問題をまったく一般的に解決する」
スキャンが傾いてるのみっともないな… https://t.co/SDbtr8slo3
なるほど https://t.co/4yK42lR9tM
相対論はどこから生まれたか https://t.co/ARvv8rdK9W 良記事だった。 "特殊相対性理論はMichelson-Morleyの実験から生まれたという, ほとんどだれもが当然のこととしている解釈はじつは根拠のない神話であることが, 最近の物理学史研究によって明らかとなる. "
入手できた:広重徹「相対論はどこから生まれたか」『日本物理学会誌』第26巻6号(1971年): 380-388頁 https://t.co/N9hfxNKNhx

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編集者: LUE=42
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編集者: 知識熊
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