著者
瀬戸 美江 蒲原 しほみ 藤本 健四郎
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.2-7, 2003-02-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
27

鶏レバー,牛レバー,豚レバーの3種類を用い,調理温度によってにおいを軽減できるかということを目的に,アンケート調査,ニオイセンサー,官能評価,化学的成分の測定を行った.アンケート調査の結=果,「生臭さ」や「味」が嫌いな理由の上位にあることが分かった.ニオイセンサーでは,レバーにより加熱温度によるにおいの強さが異なったので,官能評価を行ったところ,180℃の高温短時間加熱により生臭さが抑えられ,味も好まれた.また,高温加熱によりサラダ油の浸透が進み,高度不飽和脂肪酸の酸化も抑えることができた.鉄含有量が高いヘム鉄のレバーを高温短時間加熱することにより鉄分の損失は抑えられ,味もにおいも好ましくなることで,貧血の鉄補給源など栄養的効果を期待される食品として,レバーの利用範囲を広くすることができるのではないかと考える.

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娘様がレバー苦手なので研究中。この論文によると高温短時間調理が臭みを抑えるそう。他のサイトとかでは100℃を超えると臭みがでるとし経験的に臭みを回避する調理法もチラホラ。さてはて。 https://t.co/oYRFtKLDm5
後で読む。 鶏肝臓マリネの調製条件と清酒添加の影響 https://t.co/oBsvisWaM3 レバーソテーのにおいに及ぼす調理温度の影響 https://t.co/Fda4LoQghF
@ponsaya https://t.co/MZYqYMZgdq 「100℃加熱よりは180℃(短時間)加熱の方が食味が良い」という研究はある模様。65℃だとどうなんだって話は別途あるんだが…
@aktuehr ( ..)φ< https://t.co/oItKGMxLr7
https://t.co/ruWEWH3Zcm なんでこんな夜中に論文まで読み始めた俺。 次はとりあえずアラキドン酸を調べる
https://t.co/ubYSqz58kE これはあくまでも焼くときに限るのかな?
J-STAGE Articles - レバーソテーのにおいに及ぼす調理温度の影響 https://t.co/4Tu0wsdI0w 短時間高温調理がいいらしい。へー
@flavone3 牛乳よりも高温短時間調理の方が効果ありそう。 https://t.co/94tdWx64zL
@Wicked_Wench_ 臭み消しは必須ですか。 ところで、あらためてググったらこんな記事を見つけました。斜め読みですが、焼く場合は高温で短時間の方がよさそうな雰囲気ですね。炭火焼きで中の温度が70度というのは理にかなってそう。 https://t.co/nkr4V8vYCP
“レバーソテーのにおいに及ぼす調理温度の影響” https://t.co/FOGb7ZzFYm
@Cu_Dougall  レバーペーストは自分で作ります。温度管理をしっかりして75~80℃くらいで調理するとレバーの臭いが少なくなると聞いてたのですが https://t.co/oei61YGwyJ 反対の研究結果もあるようです。 http://t.co/99NCLXP2jr

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