著者
岩間 信之 浅川 達人 田中 耕市 駒木 伸比古
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.70-84, 2016 (Released:2016-06-23)
参考文献数
39
被引用文献数
1

本研究の目的は,住民の買い物利便性(食料品アクセス)および家族・地域住民との繋がり(いわゆるソーシャル・キャピタル)を基にフードデザート(以下FDs)を析出するとともに,FDsの特徴を地理学的視点から明らかにすることにある.研究対象地域は,関東地方の県庁所在都市A市の都心部である.分析の結果,低栄養のリスクが高い高齢者は,全体の49%に達した.地区別にみると,都心部のなかでも市街地中心部と市街地外縁の一部において,低栄養高齢者の集住がみられた.なかでも,市街地中心部において食生活の悪化が顕著であった.市街地中心部ではソーシャル・キャピタルの著しい低下,市街地外縁では食料品アクセスとソーシャル・キャピタルの相対的な低さが,高齢者の食生活を阻害する主要因であると考えられる.従来,FDs問題研究では買い物先空白地域に注目が集ってきた.しかし本研究から,ソーシャル・キャピタルが希薄な大都市中心部でも,FDsが存在することが明らかとなった.

言及状況

外部データベース (DOI)

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【E-journal GEO掲載論文】岩間信之ほか 2016.食料品アクセスおよび家族・地域住民との繋がりを指標としたフードデザートの析出―県庁所在都市の都心部における事例研究―,E-journal GEO 11(1),70-84.https://t.co/mvIcpgRWOU
自分も共同執筆者になっている論文が掲載されました。自分は,空間分析の一部を担当しました。 岩間信之ほか:食料品アクセスおよび家族・地域住民との繋がりを指標としたフードデザートの析出—県庁所在都市の都心部における事例研究. https://t.co/iMKH1A9vKY

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