著者
秋山 遼太 中安 大 水谷 正治
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.726-730, 2021 (Released:2021-08-01)
参考文献数
18

ジャガイモはステロイドグリコアルカロイド(SGA)と呼ばれる有毒なα-ソラニンを含有している。SGAは少量であれば不快なえぐみを示す程度だが,多量に摂取した場合は食中毒を引き起こす。トマトにも有毒なSGAであるα-トマチン が葉や花、未熟果実に蓄積しているが、赤く熟した果実には有毒SGAは蓄積しておらず、食中毒を引き起こすことはない。本稿では、SGA生合成遺伝子同定に関する最近の研究の進展を解説するとともに,それらの知見を生かした有毒SGAを生産しないジャガイモの作出について紹介する.

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ファルマシア「ジャガイモとトマトはおいしい野菜だが、毒がある?」https://t.co/IV4GbVf591 ジャガイモの芽などに含まれる steroidal glycoalkaloid 毒素の生合成に関わる遺伝子を同定したあと、ゲノム編集で潰している。
ジャガイモとトマトはおいしい野菜だが,毒がある? ステロイドグリコアルカロイド生合成の解明とその応用 秋山遼太先生, 中安大先生, 水谷正治先生 https://t.co/xqaQ1IvuiF ジャガイモはステロイドグリコアルカロイド(SGA)と呼ばれる有毒なα-ソラニンを含有している。SGAは少量であれば不快なえ…

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