著者
橋田 英俊 本田 俊雄 森本 尚孝 相原 泰
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.700-703, 2001-09-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
13
被引用文献数
3 or 0

75歳の男性が見当識障害, 構語障害, 歩行障害の増悪を来して入院した. 患者は4年前に頸椎症と診断され治療を受けていたが, 四肢の運動障害及びしびれ感は徐々に増悪していた. みかけ上の血清Cl値の上昇が端緒となり, ブロム中毒が疑われた. 10年来のブロムワレリル尿素含有鎮痛薬の内服歴及び血清ブロム濃度上昇を認めたため, ブロム中毒と診断された. 輸液により症状は軽減したが, 四肢の運動障害は残存した. 四肢の運動障害は頸椎症に加え慢性ブロム中毒による不可逆性の障害も関与している可能性が否定できない. 高齢者の精神・神経症状は, 老人性痴呆や加齢による影響と判断され積極的な診断や治療が見送られることが多い. ブロムワレリル尿素は市販の鎮痛薬等にも含まれている成分であり, 高齢者で精神・神経症状を呈した症例に対しては, ブロム中毒を念頭におく必要がある.

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音読 ブロムワレリル尿素の論文(つづき) https://t.co/5RuP0i7trM / ブックダーツあった https://t.co/wKERAqd2Ad
ナロンエース 血清クロール上昇 @k1h: 日本でなぜ用いられているか理解に苦しむ、という専門家 市販鎮痛剤常用量の服用による慢性ブロム中毒の1例 https://t.co/wxCIW3RpFU
日本でなぜ用いられているか理解に苦しむ、という専門家 市販鎮痛剤常用量の服用による慢性ブロム中毒の1例 https://t.co/wxCIW3RpFU
今日は、ブロマワレリル尿素を含む解熱鎮痛薬によるブロム中毒の学習 市販鎮痛薬の長期服用により偽性高クロール血症を認めた1例 https://t.co/W9rAdRxMH4 市販鎮痛剤常用量の服用による慢性ブロム中毒の1例 https://t.co/JXRXf6kSRk
@milkypekosmile おー、詳しい情報ありがとう。ナロンエースに配合されているブロムワレリル尿素が中毒性あるみたいで、ナロンエースによる中毒症状の論文見つけました→ https://t.co/dMiVraG90q 他にも興味深いのがあったけどここに書くのははばかられる→

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