著者
梅田 聡
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.133-138, 2018-06-30 (Released:2019-07-01)
参考文献数
34

共感に関する研究は, 近年, さまざまな観点から進められており, 理論的に確立され, 神経メカニズムも徐々に明らかにされつつある。本稿では, 共感を1) 行動的共感, 2) 身体的共感, 3) 主観的共感に分ける理論的枠組みを提案し, それぞれの定義および特徴について述べる。次に, sympathy とempathy の違いについて触れた上で, 共感の背後にある「心の理論」および共感との関係性について再検討する。 さらに, 共感を生じさせる上で重要な身体性について述べた上で, 各種の共感を支える神経メカニズムについて, ネットワーク的視点および局在論的視点からまとめる。最後に, 自閉症スペクトラム障害などの発達障害や神経心理学の視点から, 共感の病理について考える。

言及状況

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[心][心理学] 行動的共感、身体的共感、主観的共感。sympathyとempathy。

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@7Nkkkkk すみません。GReeeeNの顔写真を探していて反応が遅れました。 「共感」その物が心理学用語としての答えだと思います。人類の進化に関わる基盤的機能で「痛み」とか「怒り」に近いレベル。 詳しく知りたい場合はこれを読んだ後 https://t.co/EADg7icaYJ 下を読んでみて下さい。 https://t.co/P6Jru933Za
@KSakanako こちらの方が近いかもしれません。 高次脳機能研究 第 38 巻第 2 号 共感の理論と脳内メカニズム https://t.co/lWLJ9MfR5W
@riq_0126 https://t.co/lHTLWx5bzR
ココ数年。 こういう論文がたまらなく面白い年頃。 共感の理論と脳内メカニズム https://t.co/7cm0Mr1ECR
共感の理論と脳内メカニズム - J-Stage 著者: 梅田聡 · 2018 あとでよむ https://t.co/SAMrb17sYt

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