著者
小川 潔 山谷 慈子 石倉 航 芝池 博幸 保谷 彰彦 大右 恵 森田 竜義
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.33-44, 2011-05-30 (Released:2018-01-01)
参考文献数
34

東京湾岸地域の造成地に1998年に人工的に播種されて成立したセイヨウタンポポ個体群を対象として、外部形態、生育密度の増減、実生の死亡・生残状況、倍数性構成を観察・測定し、移入されたばかりのセイヨウタンポタンポポ個体群の特徴を明らかにした。本個体群は、人工土壌の上で高密度の個体群を形成したが、2006年現在、個体密度が減少しつつある。現地での自然発生実生および播種実験による実生の生残調査では、実生出現期は主として初夏であるが、実生のほとんどは当年の秋までに死亡した。また秋発生実生は、1年後まで生き残るものがあったが絶対数は少なかった。本州の大都市では純粋のセイヨウタンポポが稀で多くは在来種との雑種であるのに対して、プロイディアナライザーによる痩果および生葉の核DNA量相対値測定の結果、本個体群では2006年現在、純粋のセイヨウタンポポの割合が高く。周辺からの雑種と考えられる個体の侵入は少ない。さらに、日本で初めて2倍体のセイヨウタンポポが個体数割合で約15%検出された。

言及状況

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@kuronekococochi @365nitiyasou おもしろいですね ニホンタンポポ以外は全てdにバンドがあるのと 雑種セイヨウのbのバンドは何由来?とか
@SMBR_itk 緑化のために吹き付けされた種子に2倍体セイヨウタンポポが混ざっていたため新規に出現したという事例があるり、このような2倍体であれば起こりえると言えそうです 3倍体より上の場合は理屈的にはできなさそうですが… https://t.co/tgrk0L1DQs
@aka_maru_k あるかもしれません。 https://t.co/Enyhn6ixCq
@rika_kirin いやぁそれが,さっき見つけたのが「日本で初めて2倍体のセイヨウタンポポが個体数割合で約15%検出された。(https://t.co/jxEN7x4KKW)」のようなので,何とも何とも。 繁殖干渉の記事(名大プレスリリースhttps://t.co/XQgV6WWG4u)もありますねー。
いろいろご指摘をいただいて,↓のようなものを読んでみたり。 ・新規に移入されたセイヨウタンポポ個体群の動態と2倍体個体の検出 https://t.co/jxEN7x4KKW ・日本のタンポポの倍数性(富山大学) https://t.co/LA5dZKinix

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