著者
木成 勇介 大竹 文雄 奥平 寛子 水谷 徳子
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.187-189, 2010 (Released:2011-06-27)
参考文献数
2

個人の生産性に基づいて報酬が支払われる歩合制に対して,他人の生産性と比較して報酬が支払われるトーナメント制の方が,生産性が上昇することが知られている.本稿は歩合制とトーナメント制のもとで,制限時間内にできるだけ多くの迷路を解く実験を実施し,どのような要因がこの生産性の上昇をもたらしているかを明らかにする.分析の結果,直前の実験における被験者の予想順位が下位であればあるほど生産性が上昇することがわかった.さらに,予想に含まれる個人の能力に基づかない部分を自信過剰とし,自信過剰が生産性に与える影響を調べたところ,自信過剰なほど生産性が上昇することがわかった.

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@panch_i そうですね ただ、時間とお金をかけることによって 『これだけの知識・技術を身につけたんだ』 という自信がつき、その風格が治療効果を高める…なんてこともあると思います
『「俺ならできるな!」と思うほうが生産性が高い!』 周りに迷惑をかけないレベルで自信過剰なほうがモチベーションは高いから、頑張れるよね! #行動経済学 J-STAGE Articles - 自信過剰が競争的環境における生産性に与える影響 https://t.co/BbP4OcKA5c

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